二重整形のダウンタイムはどのくらい?ダウンタイム中の過ごし方や短くするポイント・病院選びのコツも詳しく解説
二重整形の手術は入院を伴うことは少なく、気軽に受けられます。二重になりたいという方や、片目だけ一重なのが気になるという方は、一度は二重整形を検討したことがあるのではないでしょうか。
二重整形の手術後はまぶたが腫れたり色素沈着したりと、見た目が気になることも少なくありません。ダウンタイムは手術方法によって異なりますが、手術後すぐに日常生活に戻ることは難しいです。
そこで本記事では、二重整形のダウンタイムの期間・ダウンタイム中の過ごし方・ダウンタイムを短くするポイントなどについて詳しく解説します。
監修医師:
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会
目次 -INDEX-
ダウンタイムとは
ダウンタイムとは、二重整形の手術後、日常生活に戻れるように回復するまでの期間のことです。一般的に二重整形手術後のダウンタイムは、数週間から数か月です。
ダウンタイムは、手術の種類や患者の状態によって異なります。二重整形の手術後にはまぶたの腫れ・むくみ・痛み・内出血などの症状が出ることが多いです。また、顔のシワやあざなどが発生することもあります。
ダウンタイム中には適切な静養を行うことが重要です。手術後には、薬物療法を受けることで痛みを緩和できます。二重整形の手術前には医師からアドバイスを受け、適切な手術後の管理方法を選択しましょう。
二重整形のダウンタイムはどのくらい?
二重整形のダウンタイムは手術方法によって異なりますが、安静を必要とするのはおおよそ1週間から2週間程度です。
ダウンタイム中には、まぶたが腫れたり内出血の症状が出る場合があります。そのため、二重整形の手術後すぐに学校や仕事へ復帰できるというわけではありません。
二重整形の手術を受ける場合には手術後のダウンタイムを考慮し、回復するために十分な期間がとれるよう医師と手術時期について相談しましょう。
埋没法の場合
埋没法とは、二重整形の手術方法の1つです。埋没法は時々二重になることもあっても、二重が中々安定しないまぶたへの手術に適しています。
埋没法の術後には、何らかの腫れや小さな出血斑が表れる場合があります。埋没法は比較的ダウンタイムが短く、1週間程度で腫れが引くことがほとんどです。
時に埋没法は全く腫れが出ないと説明されることがありますが、腫れが全く出ないのは幸運な例に過ぎないので、1週間程度はダウンタイムがあると考えておくと良いでしょう。
手術後には必要に応じて薬が処方され、腫れや痛みを緩和できます。手術前には、医師によるアドバイスを受け、適切な手術後の管理方法を選択しましょう。
切開法の場合
切開法とは、二重整形の手術方法の1つです。切開法が適している方は次のような方です。
- まぶたが厚い
- 目を開く動作が目立たない
- ぶたの皮膚が余っていて皮膚を切除する必要がある
切開法はまぶたの状態によっては二重手術以外の手術も同時に行う場合があります。そのため埋没法と比べ、ダウンタイムが長くなりやすいです。
切開法の術後には、腫れや色素沈着が起こる場合があります。同じ切開法でもどの程度切開したかによって異なりますが、ダウンタイムは数週間から数か月と考えておくと良いでしょう。
埋没法と同様に手術前には医師によるアドバイスを受け、適切な手術後の管理方法を選択しましょう。
ダウンタイムが短いのは埋没法
一般的に、二重整形手術のダウンタイムが短いのは埋没法です。埋没法のダウンタイムは1週間程度、切開法のダウンタイムは数週間から数か月が目安となります。
しかし、手術方法や術後の経過によってダウンタイムは異なります。また、自身のまぶたの状態によっては埋没法より切開法が適している場合があり、必ずしもダウンタイムが短い埋没法で手術ができるとは限りません。
二重手術を受ける場合には事前に医師に相談し、自身に合った手術方法・適切な術後の管理・手術を受ける時期などのアドバイスをもらうようにしましょう。
ダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中は目が腫れたり内出血したりするため療養が必要です。目が腫れた状態で人に会いにくい方が多いと思うので、一時的に人との交流を減らすと良いでしょう。
また、腫れや内出血を抑えるためには入浴を控えたり、運動やお酒を控えたりすることが効果的です。
二重整形の手術後は医師のアドバイスをしっかり守り、できるだけ早く日常生活に戻れるようにしましょう。
人に会わないようにする
二重整形手術後数日間はまぶたに腫れや色素沈着があるため、周囲の目が気になることが多いです。そのため、一時的に人との交流を減らすと良いでしょう。
しかし、人に会わないよう家で横になってばかりいるとまぶたの腫れが長引くことがあるので注意が必要です。
また、痛みや不快な感覚があるため、長時間のスマートフォンやパソコンの使用を避けることが推奨されます。
サングラスをかける
まぶたの腫れや内出血を隠すための手段としてサングラスが有効です。眼鏡を使用するのも良い手段です。またサングラスは紫外線を遮るため、まぶたへのダメージを軽減できます。
二重整形の手術後はまぶたの腫れや内出血があるため外出を控えるよう推奨されることがありますが、外出しなければならないときもあるでしょう。そのような場合に、サングラスを使用すると効果的です。
ただし、二重整形の術後にいきなりサングラスをかけるとかえって目立つ場合があります。二重整形の少し前からサングラスを使用すると、周囲の方から違和感を抱かれることも少ないでしょう。
入浴を控える
二重整形後、1週間程度は入浴を控えましょう。入浴によって血流が促進されると腫れや内出血が悪化する可能性があります。一般的に二重整形の翌日からシャワーは可能なため、入浴は控え軽めのシャワーで済ませるようにしましょう。
医師の方針によって入浴許可のタイミングは異なるため、詳細は主治医に確認すると良いでしょう。
前髪が目にかからないようにする
ダウンタイム中、前髪は目にかからないように上げるか分けるようにしましょう。
二重整形後はまぶたが腫れることが多いです。
前髪がまぶたにかかってしまうと髪の毛の菌がまぶたに付き、腫れが悪化する可能性があります。
前髪でまぶたの腫れを隠したくなるかもしれませんが、まぶたの腫れを隠す場合には前髪ではなくサングラスや眼鏡を使用するようにしましょう。
寝すぎない
ダウンタイム中は寝すぎないように注意が必要です。寝すぎてしまうと長時間同じ姿勢を保つことになり、まぶたの腫れが長引く可能性があります。睡眠時間は7.5時間を目安にしましょう。
適度に動くことで血流を促進し、痛みや腫れを軽減できます。医師からのアドバイスに従い、適度な運動を行うことが重要です。
枕を高くする
術後の腫れや痛みを軽減するために、枕を高くすることが有効です。むくみは重力によって下に移動していきます。
枕を高くすることで、むくみがまぶたに溜まりにくくなることが期待できます。
運動を控える
ダウンタイム中は激しい運動は控えましょう。ランニングや負荷のかかる筋力トレーニングを行うと血流が促進されすぎる場合があります。
二重整形後はまぶたの腫れが表れやすいです。過度に血流が促進されると、まぶたの腫れが悪化する可能性があります。
しかし、適度な運動であれば行っても良いとされています。医師に相談し、どのような運動を行うと良いかアドバイスをもらいましょう。
飲酒を控える
二重整形後は、飲酒を控えましょう。飲酒を控えることは、術後の回復の促進に有効です。飲酒はアルコールの作用により一時的に血流が促進されるため、まぶたの腫れの悪化に繋がります。
またアルコールの分解に体内の栄養が消費されるため、二重整形後の細胞の回復を遅らせる可能性があります。禁酒期間は医師の方針によって異なるため、主治医に確認しましょう。
ダウンタイムを短くしたいときは
ダウンタイムが短く済む手術を望む場合、次の4つの点に気を付けましょう。
- 自分に合った術式を医師と検討する
- 自分のまぶたの特徴を理解する
- 二重幅を広くしすぎない
埋没法と切開法はそれぞれ利点、欠点があります。自分のまぶたにはどの術式が合っているか、医師と相談して決めるようにしましょう。
自分のまぶたの特徴を理解することも大切です。まぶたに厚みがあるのか、皮膚が余るほどあるのかなど確認しましょう。自分のまぶたの特徴に合っていない手術を行うと、術後の腫れがひどくなり、ダウンタイムが長くなることがあります。
二重を作る場所には、移行帯といって自然な二重が術後得られやすい範囲があります。自分の希望のみで二重の位置を決めるのではなく、移行帯の範囲になるよう医師と相談しましょう。
理想とする二重の幅があって、二重整形の手術を受ける方もいるでしょう。しかし理想だからといって二重幅を広くしすぎるとまぶたに負担がかかり、ダウンタイムが長くなることがあります。
以上の点に気を付けていても、かぶれたりむくんだりしやすい方や目を触ってしまう癖がある方はまぶたが腫れやすく、ダウンタイムが長くなりやすい傾向にあります。
ダウンタイム中はまぶたに痒みや違和感がでることがあり、余計に目を触りやすいです。術後、適切なケアを行いなるべくダウンタイムが短くすむように心掛けましょう。
二重の幅を狭くする
二重の幅を狭くすることはダウンタイムを短くする手段の1つです。
二重整形の手術では糸を使用することがあります。二重の幅を広くしようとすると糸にかかる負担が大きくなるため、まぶたへの負担も大きくなります。まぶたへの負担が大きくなるということは、まぶたが腫れやすくなるということです。
腫れがひどく中々引かなければ、当然ダウンタイムも長くなります。自然に見える二重幅やまぶたへの負担が少ない二重幅があるため、二重の幅はしっかり医師と相談して決めるようにしましょう。
二重整形が上手な医師を探す
二重整形の手術を行う医師のスキルや経験はダウンタイムに影響する要因の1つです。手術技術が高い医師は、手術後のケアにも細心の注意を払うためダウンタイムを短縮できる可能性が高いです。
また、その医師が適用する手術方法もダウンタイムの短縮に役立ちます。ダウンタイムを短縮したい場合は、経験豊富でスキルの高い医師を探すことが重要です。そして、その医師が適用する手術方法についても調べましょう。
日本美容外科学会のホームページでは、専門医認定証を持ち、美容外科に精通している医師を都道府県ごとに検索できます。二重整形が上手な医師を探そうと思っても中々見つからない時には活用すると良いでしょう。
二重整形を受ける病院選びのコツ
二重整形手術を受ける病院は次の点に注意して選びましょう。
- 医師の資格や経験
- 手術施設や設備
- 手術後のケア
- 手術費用
二重整形のダウンタイムは医師の技術や病院の設備も影響します。そのため、手術技術が高い医師が在籍している、設備が充実した病院で二重整形を行うと良いでしょう。
手術技術が高い医師は、術後のケアについても適切なアドバイスをくれることが多いです。術後の適切なケアはダウンタイムの短縮に繋がります。
二重整形の手術は保険適用ではないため、全額自己負担です。そのため、手術費用は高額となりやすく、場合によって100万円以上かかることもあります。手術費用は病院によって差があるため、手術費用が適切な病院を選ぶことが重要です。
二重整形を受けるならダウンタイム対策をしよう
二重整形手術には、ダウンタイムがつきものです。ダウンタイムは手術方法や医師によって異なります。術後のダウンタイム対策のために、次の点に気を付けましょう。
- 二重整形の手術に精通した医師を探すこと
- 手術前に医師と話し合い、ダウンタイムについての説明を受けること
- 手術部位のケアについて、医師からの指示に従うこと
- 適切な薬を服用し、手術後の疼痛や炎症を予防すること
- 手術後、適度な運動をすることで血行を良くすること
- 必要に応じて心理カウンセリングを受けること
手術後のダウンタイムを短縮するためには、医師の指示に従って適切なケアをすることが重要です。
編集部まとめ
二重整形のダウンタイムについて解説しました。ダウンタイムとは、二重整形の手術後、日常生活に戻れるように回復するまでの期間のことをいいます。
ダウンタイムの期間は手術方法によって異なります。二重整形の手術は埋没法か切開法が一般的です。埋没法のダウンタイムは1週間程度、切開法のダウンタイムは数週間から数か月程度であることが多く、埋没法の方がダウンタイムは短い傾向です。
ダウンタイム中はまぶたが腫れたり、色素沈着したりします。このような症状がひどくならないよう日常生活でも入浴を控えたり、激しい運動を控えたりといくつか注意が必要です。
医師としっかり相談し、自分に合った二重幅にすることでダウンタイムを短くできます。また、手術技術が高い医師に手術を行ってもらうとダウンタイムが短くなることがあるため、病院選びも重要です。
参考文献