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二重整形は痛い?痛みを感じるときや痛みを感じやすい人の特徴・ダウンタイムの症状を抑えるポイントも詳しく解説

 更新日:2023/12/22
鏡を見る女性

二重手術を受けたいけれど、痛みが不安…という人は少なくありません。術後にまぶたが腫れた様子や内出血を起こした様子を見ると、痛みが強いのではないかと感じるのは当たり前のことでしょう。

しかし実際には、二重術の際は局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんど感じません。

痛みが出るとすれば、局所麻酔による注射の痛みと麻酔が切れた後の痛みです。しかし、痛みが苦手な人にとっては不安も大きいことでしょう。

そこで今回は、痛みを感じるときや痛みを感じやすい人の特徴・ダウンタイムの症状を抑えるポイントも詳しく解説していきます。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

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2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

二重整形は痛い?

目を閉じる女性
二重手術を受けるにあたって気になることの1つが、手術による「痛み」ではないでしょうか。ここでは、埋没法・切開法それぞれの手術による痛みについて解説します。

埋没法の場合

二重整形埋没法は、まぶたの数か所を医療用の細い糸で固定する手術です。埋没法は、点眼による麻酔を用いて行われるのが一般的です。
さらに、点眼麻酔の後に、まぶたに麻酔薬を注射します。
そのため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。一方、手術後には痛みを感じることがあります。
埋没法はまぶたを糸で固定する手術ですので、まぶたを引っ張られるような痛みや腫れが現れます。しかし、通常であれば、3〜4日程度で痛みや腫れは落ち着きます。
さらに、1週間程度経過すれば、痛みはほとんど感じなくなるでしょう。埋没法はメスを使用しない手術ですので、術後の腫れや痛みが少ないというメリットがあります。
場合によっては、糸が解けて元の状態に戻ってしまうこともあるため注意が必要です。

切開法の場合

切開法は、まぶたを切開し、まぶたの脂肪を除去したり筋肉を縫い合わせたりする手術です。そのため、痛みが強いというイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、切開法の場合も埋没法同様に、まぶたに麻酔の注射をします。また、クリニックによっては麻酔の注射を行う前にまぶたに塗る麻酔や点眼麻酔を行う場合もあります。
そのため、まぶたを直接切開する手術といっても、基本的には手術中に痛みを感じることがありません。ただし、手術後、麻酔の効果が切れた後に切開した部分に痛みを感じます。
切開法の場合、1〜2週間程度痛みが続くことが多いです。まぶたを切開しない埋没法に比べ、痛みや腫れが長引く傾向にあります。
切開法は埋没法よりも、よりくっきりとした二重を手に入れられる手術です。埋没法のように糸が解けて元に戻ってしまう心配もありません。
とはいえ、術後の痛みや腫れが不安な場合には、手術方法を検討する必要があるでしょう。

二重整形で痛みを感じるとき

悩む女性
では、二重整形で痛みを感じるのはどのようなときなのでしょうか。二重整形痛みを感じやすい場面を2つご紹介します。

麻酔のとき

二重整形手術の際には、注射による麻酔薬を使用することが一般的です。麻酔薬は、手術中の痛みを感じないようにするために使用されます。
しかし、この注射による痛みを軽減するために、まぶたに塗る麻酔薬を使用したり点眼による麻酔薬を使用したりすることもあります。
また、笑気麻酔といって痛みを抑える効果のあるガスを使用した麻酔を併用することも可能です。
笑気麻酔を併用することにより、不安や緊張を和らげ、リラックスした状態で手術を受けられます。
また、痛みや不安が大きい人は、静脈麻酔を用いて眠った状態で手術を受ける方法もあります。静脈麻酔は、鎮痛剤と鎮静剤を腕の血管から投与する方法です。
眠っている間に手術が終了するため、処置への恐怖心が強い人にとっては有効な方法といえるでしょう。
さらに、全身麻酔で二重手術を行うことも可能です。しかし、全身麻酔は機械で呼吸管理を行う必要があり、それなりのリスクが伴います。
どちらにしても、医師と相談のもと、最適な麻酔方法を選択することが大切です。また、どのクリニックがどのような麻酔に対応しているかは、事前に問い合わせる必要があるでしょう。
そして、麻酔を併用する場合には、麻酔の費用が加算されることも忘れてはいけません。笑気麻酔の場合は、約7,000円程です。静脈麻酔では約5万円程、全身麻酔では約10万円程となります。
静脈麻酔や全身麻酔を受ける際には、費用やリスクを確認することが大切です。安心して二重手術を受けるためにもクリニック選びは慎重に行いましょう。

ダウンタイム中

二重整形手術の場合、手術を受けた部分が落ち着くまでのダウンタイムがあります。この間、痛みや腫れなどを感じる可能性があります。
埋没法の場合、2日〜1週間程度です。切開法では、1週間〜2週間程度です。多くの場合、我慢できないほどの強い痛みを感じることはありません。
しかし、激しい運動や長時間の入浴では血流が促され、ジンジンとした痛みが強くなることがあるので避けたほうがよいでしょう。
痛み止めの飲み薬を内服したり、患部を冷やしたりしながら、できるだけ安静にして過ごしましょう。

痛みを感じやすい人

頭を抱える人
二重手術は麻酔を適用するため、基本的には痛みを感じません。しかし、痛みを感じやすい人もいます。そのような場合には、術前に医師に相談するようにしてください。

緊張している

手術前に過度な緊張がある場合は、手術中や手術後に痛みを感じやすくなる可能性があります。これは、 緊張やストレスが身体に影響を与えるためです。
手術前には、医師や看護師によって適切な麻酔が行われますので、手術中には痛みを感じないことが一般的です。
また、手術後には、適切な治療によって痛みは収まります。しかし、恐怖や不安が強く、緊張してしまう人は少なくありません。
そのような場合には、術前に心理的なケアも行います。また、リラックスするための笑気麻酔などが適用できる場合もあります。
安心して手術が受けられるように最適な方法を検討しましょう。

注射が苦手

注射器
注射を刺す際の鋭い痛みが苦手な人もいるでしょう。そのような人は、二重手術への不安が大きくなり、痛みを感じやすくなります。
注射のチクッとした痛みが苦手な人は、注射の前にまぶたに塗る麻酔薬や点眼による麻酔薬を使用するクリニックを選ぶと安心です。
また、注射が苦手な人の中には、注射の針の太さに不安を抱くことも多いでしょう。しかし、麻酔に用いられる針は、とても細い針です。
そのため、実際に使用する針の太さを確認することで、不安が落ち着くかもしれません。
注射に対して苦手意識がある場合には、我慢する必要はありません。事前に注射が苦手であることを医師に伝えるようにしてください。
不安や恐怖を軽減できる最適な方法をご提案いたします。

麻酔の痛みを抑えるポイント

看護師のおすすめ
先にもお伝えしましたが、まぶたに塗る麻酔薬や点眼により麻酔薬により、注射の痛みを抑えることが可能です。
また、緊張や不安が強い場合には、静脈麻酔を適用しているクリニックを選ぶのも方法の1つです。眠っている間に手術が終了するため、手術に恐怖感がある人にはおすすめです。
しかし、すべてのクリニックが静脈麻酔を行っているわけではありません。事前にクリニックに確認する必要があります。
また、何をするか分からないから恐い…という状況も考えられます。
そのため、事前にどのように麻酔を行うのか、針の太さはどのくらいか、手術の手順などをしっかり確認することで不安を軽減できるかもしれません。
どちらにしろ、不安や恐怖を取り除くことが重要です。不安や恐怖がある場合には、医師や看護師に相談するようにしてください。

二重整形で全身麻酔を使用できる?

悩む女性
二重整形には、基本的に全身麻酔は使用しません。なぜなら、二重整形はまぶたの部分にのみ施術を行うため、局所麻酔で十分対応できるからです。
まず、全身麻酔にはそれなりにリスクが伴うことを知っておくべきでしょう。全身麻酔の場合、呼吸や循環動態などを丁寧に確認する必要があり、術前にも様々な検査を行う必要があります。
また、全身麻酔が行われない理由としては、手術中に医師の指示のもと、目を開けたり閉じたりしながら二重幅を確認する必要もあるからです。
しかし、全身麻酔が全く行われないわけではありません。患者さんが強く希望し、術前検査に問題が無ければ、全身麻酔で手術を行うこともあります。
どちらにしても、医師と丁寧に話し合い、納得した上で選択することが大切です。

ダウンタイムの症状を抑えるポイント

スキンケアに取り組む女性
二重手術の際に、一番痛みを感じやすいのが「ダウンタイム」です。ここでは、ダウンタイムの症状を抑えるポイントを解説します。

まぶたを触らない

術後数週間は、まぶたが腫れたり目がゴロゴロしたりすることもあります。しかし、術後は感染を起こしやすくなるため、まぶたを触ったり擦ったりすることは避けましょう。
また、糸でまぶたを固定して二重をつくる埋没法では、まぶたを触ることで糸が解けてしまうこともあります。
糸が解けてしまうと、二重が元の状態に戻ってしまいますので注意が必要です。
余りに痛みが強く、目が開けられないような場合には、医師に相談してください。多くの場合、2~3週間程度でまぶたの腫れや目の違和感は治まります。

前髪を下ろさない

黒い帽子
前髪がまぶたに触れないようにすることで、炎症や感染を予防できます。 また、手術後には、手術部位を保護するために帽子などを被るのも1つの方法です。
また、手術当日は手術部位が腫れたり赤くなったりすることがあります。クリニックから帰宅する際のために、帽子やサングラスを用意しておくと安心です。

激しい運動をしない

二重整形手術後数日間は、激しい運動をすることは避けるべきです。激しい運動は手術部位に負担をかけるため、炎症や痛みを長引かせる可能性があります。
また、運動によって手術部位が腫れが酷くなる可能性もあります。日常生活は、普段通り行っても問題はありません。
しかし、激しい運動やハードワークなど、身体に負担やストレスがかかることは控えるようにしてください。
手術後の数日間は、可能な限り安静を保つことが大切です。

飲酒を控える

飲酒により血流が良くなると、術後の腫れや出血が酷くなる可能性があります。そのため、術後2週間程度は飲酒を控えるようにしてください。

多くの場合、術後1週間程度で内出血が治まってきます。しかし、ここで飲酒をしてしまうと、再び内出血を引き起こすこともあります。

目元の内出血が長引いてしまえば、日常生活に支障が出てしまうこともあるでしょう。術後は医師の指示に従い、適切な生活を送ることを心がけてください。

長時間の入浴をしない

フェイスケアグッズ
二重整形手術後、腫れや痛みなどの症状を抑えるためには、長時間の入浴は避けることが大切です。 特に、温度が高い温泉・サウナなども控えるようにしてください。
また、手術後の数日間は、短時間のやわらかいシャワーを浴びることが推奨されています。洗顔は、基本的に手術を受けた当日から可能です。
しかし、まぶたを強く擦らないように気をつけて洗うようにしてください。術後は、主治医の指示に従い、手術部位に負担をかけないように心がけましょう。

痛みが不安なときはカウンセリングで相談しよう

問診する医師
二重整形手術後には、痛みや不安を感じることが多いです。そのような場合は、カウンセリングを受けることも有効です。
カウンセリングは、手術後の痛みや不安に対処するために役立ちます。また、術前のカウンセリングによって最適な手術方法や麻酔方法の検討も可能です。
しかし、希望する麻酔方法をすべてのクリニックで受けられるわけではありません。また、麻酔の適用は医師が判断します。
そのため、事前にクリニックで麻酔の種類や医療体制を確認する必要があるでしょう。ご自身が納得して手術を受けられるクリニックを選択することが大切です。
痛みへの不安が強く、二重手術へ踏み切れない方も少なくありません。美容医療手術の麻酔方法は様々ですので、痛みが不安な方は相談するようにしてください。

まとめ

うれしそうな女性
まぶたを切ったり縫ったり…とイメージしただけで、痛みに不安を抱えてしまう人もいるでしょう。

二重術は多くの場合、塗る麻酔や点眼麻酔・注射による局所麻酔を併用して行われます。そのため、手術中の痛みはほとんどありません。

しかし、人によっては痛みへの不安が強く、ストレスを感じてしまうことがあります。そのような場合には、笑気麻酔や静脈麻酔などを適用することも可能です。

どちらにしても、事前に検査やカウンセリングをしっかりと受け、手術や麻酔のリスクを理解しておくことも重要です。

主治医とじっくり話し合い、納得した上で二重手術を受けるようにしましょう。

この記事の監修医師