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一般内科と泌尿器科の違いは?膀胱炎の診療科目はどっちなのか解説

 更新日:2023/10/02
一般内科と泌尿器科の違い

体がだるい・熱がある・お腹が痛いときなどは、一般内科を受診することが多くなります。しかし、その原因が泌尿器にある場合も少なくありません。

一般内科と泌尿器科は密接に関係しています。泌尿器科系の病気は、男性では前立腺肥大、女性では膀胱炎が多くみられます。

熱・腹痛・尿が出にくいといった症状がある場合、どちらの診療科に行ったら良いのか迷うこともあるでしょう。

ここでは、一般内科と泌尿器科の違いやそれぞれの診療科に関わる男女別の悩みなどについて紹介します。

倉橋 寛明

監修医師
倉橋 寛明(東ひめじ腎泌尿器科クリニック)

プロフィールをもっと見る
平成11年3月:淳心学院高等学校卒業
平成17年3月:岡山大学医学部卒業
平成17年4月:赤穂中央病院(初期研修医)
平成19年4月:岡山大学病院
平成20年7月:高知医療センター
平成23年4月:岡山大学病院 助教
平成27年4月:ツカザキ病院 部長
令和2年9月:東ひめじ腎泌尿器科クリニック 開院

一般内科と泌尿器科の違いは?

一般内科と泌尿器科の違いは?
腎臓・膀胱・尿に関する疾患は、基本的には泌尿器科を受診することになります。しかし、一般内科であっても膀胱炎などの疾患については、尿検査で膀胱炎の有無を調べることは可能です。膀胱炎と診断されれば、抗生物質による治療もできます。
しかし、尿道カテーテルや婦人科系の疾患を持つ方など泌尿器に複雑な治療を行う場合などは、一般内科ではなく泌尿器科の対応になります。「尿に関する疾患」だからなのか、特に女性は恥ずかしくて泌尿器科の受診をためらってしまう方も多くいらっしゃいます。
そのようなときには、一般内科を受診してから専門の病院に紹介をしてもらう方法はいかがでしょうか。一般内科は、気になる症状を診察・治療する診療科です。そこから泌尿器科を始めとする専門診療科への架け橋のような役割を担っています。

一般内科とは

一般内科は、日常生活のなかで気になる症状や困っている症状に対応する診療科です。よくある症状の中には、重大な病気が隠れていることがあります。重大な病気をいち早く発見し、専門診療科へと導く役割を担っています。
また「どの診療科にかかったらよいのかわからない」「受診科が複数にまたがる」などの場合にも一般内科のサポートが必要となるでしょう。一般内科とは病気のことなら何でも相談でき、生活に密着した町のお医者さんといったイメージの診療科といえるでしょう。

【一般内科を受診する症状】
一般内科は内臓関連を中心に、あらゆる病気の診断を行います。原因がわからないけれど体調が良くないといった場合、まずは一般内科を受診しましょう。一般内科を受診する症状は以下のようなものがあります。

  • 熱が出た、熱が下がらない
  • お腹が痛い
  • 背中が痛い
  • 腰が痛い
  • 便秘
  • 下痢
  • 風邪
  • 悪心
  • 嘔吐
  • アレルギー症状
  • 不眠
  • うつ症状

泌尿器科とは

泌尿器科は、泌尿器を扱う診療科です。泌尿器とは、尿を作って体外に排出するための器官です。具体的には、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった器官になります。これらの病気に対応する診療科が、泌尿器科です。

【泌尿器科を受診する症状】
泌尿器科を受診する症状としては、排尿するときに泌尿器に関連する部分の痛み・不快感・違和感などの症状を自覚したときです。また、急に起こる「腰背部」の痛みも泌尿器科の受診が必要になる場合があります。泌尿器科を受診する症状は以下のようなものがあります。

  • 尿漏れ・尿失禁
  • 残尿感
  • 尿が出にくい
  • 尿の回数が多い
  • 尿が赤い(血が混じる)
  • 尿をすると痛い

一般内科と泌尿器科に関連する女性特有の悩み

一般内科と泌尿器科に関連する女性特有の悩み
泌尿器科関連の女性特有の悩みは以下のようなものが挙げられます。

  • 膀胱炎
  • 過活動膀胱
  • 尿失禁

女性にとって泌尿器科を受診するのは、ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。恥ずかしさから受診をためらってしまうと、病状が進行して治療が長引く恐れがあります。泌尿器科を受診する前に、一般内科に相談すると受診しやすいでしょう。

膀胱炎

膀胱炎は年齢に関係なく発症する病気です。特に女性が膀胱炎になりやすいのは、男性に比べて尿道が短いからです。外陰部の周辺に存在する菌が尿道から入り込み、膀胱粘膜で繁殖することによって膀胱炎を発症します。
通常は、免疫機能が働いて膀胱炎の発症を未然に防ぎます。しかし、ストレスや疲労で免疫機能が低下し、冷え症やトイレを我慢するなどの要因が重なると膀胱炎のリスクが高まります。
膀胱炎の症状としては、排尿痛・頻尿・残尿感・下腹部痛・血尿・混濁尿などがあります。病院の検査では尿検査を行い、一般的には抗生剤を服用します。

過活動膀胱

過活動膀胱は、膀胱の活動が異常に活発になる病気です。症状としては「異常にトイレが近くなる」「急に尿意を感じて我慢できない」などです。病院の検査は「尿検査」「腹部エコー」「尿流量測定」などを行います。過活動膀胱と診断されると、薬による治療や骨盤底筋体操のような筋力トレーニングを行います。

尿失禁

尿失禁は、重いものを持ち上げた瞬間に尿が漏れてしまうなど自分の意思に関わらず尿失禁してしまうことです。正常な状態では骨盤底筋という筋肉が働いて膀胱と尿道を支えていますが、骨盤底筋の筋力が衰えたり、傷ついたりすると尿道を上手に締められなくなり、尿失禁を起こします。
尿失禁の治療では、骨盤底筋を鍛えるためのトレーニングを中心とした治療を行います。トレーニングを行うことで内臓が下がることを防ぎ、尿道・肛門を締める力が強くなるでしょう。

一般内科と泌尿器科に関連する男性特有の悩み

男性特有の悩み
泌尿器科関連の男性特有の悩みは以下のようなものが挙げられます。

  • 前立腺肥大症
  • 前立腺がん
  • ブライダルチェック

男性に多い症状が前立腺の異常です。前立腺は男性特有の器官で、前立腺液を分泌する働きがあります。排尿の痛みなどがなくても、いつもと違うと感じたらできるだけ早く受診しましょう。

前立腺肥大症

前立腺は、加齢に伴って肥大化する傾向があります。前立腺は尿道を取り巻くような位置にあるため、肥大すると尿道を圧迫します。圧迫されると頻尿や尿の出が悪くなるなどの排尿トラブルが度々起こり、不快に感じるでしょう。
「年齢のせいだから仕方がない」と放置してしまうと症状がどんどん悪化して、日常生活にも大きな支障が出てしまうことになります。前立腺肥大は、ほとんどの場合薬物治療や外科手術による治療が可能です。

前立腺がん

前立腺がんは他のがんに比べると進行が遅く、がん特有の症状も少ないといわれています。そのため、排尿トラブルや血尿で一般内科や泌尿器科を受診したときに前立腺がんであることが初めてわかる場合も少なくありません。
健康診断などで定期的に前立腺がん検診を行っていれば、早期の発見が可能です。前立腺がんの治療は「手術」「放射線治療」「ホルモン療法」などがあります。

ブライダルチェック

男性のブライダルチェックでは、性感染症の有無を調べたり、精子の状態を調べたりして、健康状態をチェックします。
検査は、精子の数や運動率、奇形率などを調べる精液検査や、男性ホルモンや感染症を調べる血液検査などがあります。
性感染症は、ご自身だけでなく大切なパートナーにも大きな影響を及ぼす可能性があります。性感染症が疑われた場合、すぐに泌尿器科への受診をおすすめします。また、プライベートな問題と捉えずパートナーと一緒に受診・検査を行うことが大切です。

一般内科と泌尿器科の親和性

一般内科と泌尿器科の親和性
泌尿器科は専門診療科ですが、一般内科との親和性が強く、一般内科を受診してから専門診療である泌尿器科で治療を行うことはよくあることです。
例えば「お腹が痛い」という場合、最初に泌尿器科を受診しようと考える方は少ないのではないでしょうか。多くの方が一般内科を受診するでしょう。一般内科では、問診や検査などを行い、診断・治療を行います。その結果、膀胱などの泌尿器に異常があり専門的な診断・治療が必要と判断されたときには、泌尿器科の専門病院を紹介することになります。

泌尿器科に関連する内科疾患でお悩みなら東ひめじ腎泌尿器科クリニックへ

東ひめじ腎泌尿器科クリニック外観
東ひめじ腎泌尿器科クリニックは、JR神戸線「東姫路駅」から徒歩1分の場所にあります。姫路市やその近郊にお住まい・お勤めの方にとって身近な「かかりつけ医」として診療・健康管理を行っています。

患者さん一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしながら、丁寧な初期診療を行っている一般内科・腎泌尿器科クリニックです。

診療科目は以下の通りです。

  • 一般泌尿器科
  • 女性泌尿器科
  • 小児泌尿器科
  • 泌尿器がん・血尿
  • 尿管結石(尿路結石)
  • 予防接種・健康診断
  • 在宅医療
  • 一般内科

東ひめじ腎泌尿器科クリニックの特徴を紹介しましょう。

泌尿器科と一般内科は関連している

東ひめじ腎泌尿器科クリニック診察室
東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは、泌尿器科と一般内科は深く関連していると考えています。以前までは、泌尿器の症状が出ると泌尿器科単独で治療していました。しかし、医療の進化とともに内科疾患とされている高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症と泌尿器科疾患が密接に関係していることがわかってきています。

逆に泌尿器科疾患と思われていたED(勃起不全)から心筋梗塞が判明することもあります。現在の医療において、一般内科と泌尿器科は切っても切れない関係にあるといえるでしょう。

在宅医療(訪問治療)にも対応

在宅医療とは、通院が困難な方や退院して自宅療養を行っている場合の医療制度です。医師・看護師・薬剤師といった専門スタッフがご自宅・高齢者施設を訪問して、診察・治療を行います。

東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは、主に姫路市・太子町・たつの市にお住まいの方を対象に在宅医療を実施しています。その他の地域でも対応可能な場合もありますから、相談してみましょう。かかりつけ医として、住み慣れた地域や家で安心できる治療・療養をサポートしています。

東ひめじ腎泌尿器科クリニックの訪問診療サービス内容は以下の通りです。

  • 症状や経過に合わせた療養方針の相談
  • 尿・血液・心電図などの検査
  • 中心静脈栄養法や点滴の指導管理
  • 胃瘻管理
  • 尿路カテーテル管理
  • 疼痛管理
  • ターミナルケア

女性医師による外来診療に対応

東ひめじ腎泌尿器科クリニック待合室
東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは、女性医師による外来診療も行っています。女性にとって泌尿器科は、他の診療科に比べてハードルが高いと感じている方が多いようです。

泌尿器系疾患と婦人科系疾患では、症状に共通点もあります。診断・治療が遅れると子宮がんの発見の遅れや不妊などの可能性も無視できません。女性医師なら女性特有の悩みも気軽に相談できるでしょう。

一般泌尿器科はもちろんのこと、性機能・内分泌・尿路性器関連痛・性同一性障害などの幅広い分野での対応が可能です。

東ひめじ腎泌尿器科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR神戸線 東姫路駅 徒歩1分

兵庫県姫路市日出町3-38-1 東姫路駅前メディカルプラザ2F

診療時間
9:00~12:00
12:00~16:00
16:00~18:00

△ ・・・訪問診療
※休診日 火曜午後、木曜終日、土曜午後、日祝日

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