美容皮膚科で受けられる治療内容は？お悩み別の治療方法や医院の選び方について解説

美容皮膚科と皮膚科の違い

美容皮膚科と皮膚科では、根本的な治療の目的が異なります。
皮膚科は一般的に皮膚疾患の治療を目的として、保険範囲内で施せる疾患治療を行います。
美容皮膚科は患者さんが「美しい肌」を得ることを目的に、疾患治療を行います。
同じ皮膚の悩みでも、美容皮膚科は治療法の選択肢が多いことが特徴です。お悩みに合わせて多様な選択肢から自身の肌の状態に適したものを選択し、組み合わせることもできます。
美容皮膚科の治療は、自由診療が中心となります。

美容皮膚科で受けられる治療内容

美容皮膚科は、より美しい肌を目指して受ける診療分野です。しかし美容意識に関わらず、肌悩みを抱えている多くの人にとっても美容医療は適した選択肢といえます。
お肌に関する悩みを、加齢や生まれつきの体質によるものと諦めていませんか？
顔の悩みであれば、しみ・しわ・赤ら顔の改善、身体の悩みであれば脱毛・部分痩せ・わきがの治療までもが美容皮膚科の治療範囲内となります。
皮膚の悩みは生活の質と強く結びつきます。外科美容を縁遠いものと敬遠せず、肌の治療を通じて心身ともにより健やかな生活の獲得を目指しましょう。
美容皮膚科では、具体的にどのような治療が受けられるか解説します。

お肌や顔のお悩み

美容皮膚治療と聞いてまずイメージするのは、お肌や顔の悩みを改善する治療でしょう。
その治療技術は日々進化を続け、新たな技術・機器が次々と生み出されています。自分の肌悩みはどのような治療で改善できるのか、以下でチェックしてみましょう。

しみ・美白・ほくろ・いぼ

しみ・美白の治療方法は、肝斑（かんぱん）の有無により大きく異なります。
肝斑がない場合は、しみに対してピンポイントでレーザー治療が可能です。ピコレーザーやQスイッチ・ルビーレーザーなどから適切な機器で施術します。
費用は5mm以下のしみ1つで5,000円（税込）が相場です。いずれも治療回数は1回、治療期間はダウンタイムを含めて1週間程度です。ただし長いと1年ほど色素沈着が残るケースもあるため注意しましょう。
一方で肝斑がある場合には肌全体を美白・美肌にしていく方針で治療を進めます。レチノイン(※1)・ハイドロキノン療法ならば外用薬を顔全体に塗布することで、しみ改善を含めた美白効果に加えて肌全体の若返り効果・皮膚癌予防まで可能です。
治療期間は通常1～3ヶ月程度、毎日自分で塗布します。費用相場は3,000円（税込）程度です。
ほくろの治療で重要なのは、そのほくろが皮膚癌ではないか正しく鑑別することです。この鑑別には、皮膚科の知識が求められます。
ほくろに癌の疑いがなければ、いぼ治療と同様にレーザーで切除します。治療回数は1回5〜30分、費用の相場は3mm未満10,000円（税込）以上です。また、ほくろは再発のリスクがあるため留意しておきましょう。

にきび・にきび跡・毛穴

にきびは通常外用薬で治療を進めますが、ストレス・ホルモンバランスの乱れで悪化した場合は治療方法が変わります。中等症例では外用療法に加えて、機器を使って皮脂腺の破壊や殺菌を行うのが一般的です。にきび跡・毛穴を目立たなくする機器も開発されています。
これらの機器がアプローチするのはコラーゲンです。薬剤をより効率的に肌の奥深くまで届けることができる機器ならば、コラーゲンの増大を促してくれるため、より高い美容効果が期待できます。費用相場は1回の施術で110,000円（税込）程度です。治療回数は3～5回以上、期間は3〜6ヶ月以上です。
よりエステティックな治療として、皮膚を洗浄するピーリングの機器も注目されています。治療回数は1〜5回、治療期間は1〜5ヶ月程度で、費用相場は1回20,000円（税込）程度です。担当の美容皮膚科医とよく相談して、自身の希望と肌にあった治療を選びましょう。

しわ・たるみ

しわは、たるみによるしわ・小じわ・表情じわに分けられ、治療方法も異なります。たるみによるしわにはヒアルロン酸注入(※2)での治療が主流です。1回の治療で3～6ヶ月間効果を感じられます。費用相場はヒアルロン酸が1本あたり50,000～150,000円（税込）です。
常に顔に表れる小じわには、たるみによるしわのような注入治療に加えて、多様な機器を使ってアプローチできます。また表情じわの治療にはボトックス注射(※3)が一般的です。費用相場は1回の治療で、3～4ヶ月間効果が持続します。
たるみそのものの治療にはフェイスリフトと呼ばれる、顔の皮膚・筋膜を引っ張りげる手術が効果的です。治療回数は1回、治療期間はダウンタイムまで入れると2週間程度です。1,000,000円（税込）前後が費用相場となります。
より手軽な手段として、糸を皮膚に挿入して引き上げるスレッドリフトという選択肢もあります。治療は1回で1〜2年ほど効果が続き、費用相場は1本あたり22,000〜55,000円（税込）程度です。

赤ら顔

赤ら顔の治療で主流とされているのは、Vビームレーザー治療です。強力なレーザーを照射し、血管を一度焼くことで症状を改善していくアプローチです。
3ヶ月程度の期間を開けながら10回程度治療を繰り返します。この治療は保険適用可能です。

下まぶたのたるみ

下まぶたのたるみ取りの手術は、皮膚を切開するか否かで2種類に分けられます。
皮膚の切開を伴う施術は経皮的下眼瞼脱脂術と呼ばれます。下まぶたのまつ毛下を切開し、たるみの原因の脂肪・余った皮膚を切除する手術です。傷跡は一般的に数ヶ月で目立たなくなります。治療回数1回、治療期間はダウンタイムまで入れて2週間程度で受けられます。費用相場は150,000〜300,000円（税込）です。
一方で皮膚の切開を伴わない施術は経結膜的下眼瞼脱脂術と呼ばれます。皮膚の代わりに下まぶた裏に結膜下を切開し、余分な脂肪を取り除くのです。治療回数は1回、期間はダウンタイムまで入れて2週間程度となります。費用は約300,000円（税込）が相場です。
手術での施術に抵抗がある場合は、ヒアルロン酸などで目立たないようにする方法もあります。こちらの費用相場は10,000〜90,000円（税込）です。治療回数は1回、期間はダウンタイムまで入れて2週間程度です。

身体のお悩み

美容皮膚科の治療対象は、顔周りに留まりません。皮膚に関連する身体の悩みも改善してくれます。美容外科的なアプローチをおり混ぜながら、毛根・脂肪・筋肉・汗腺に働きかけ、脱毛・部分痩せ・わきがや多汗症の治療を行うのです。
自身で目につく身体の悩み・人と対面してコンプレックスを感じる悩みは身体の表面の悩み、つまり皮膚の悩みであるケースがほとんどです。自分の身体の悩みが美容皮膚科で改善できるのか、以下で確認してください。

脱毛

美容皮膚科では医療脱毛を受けられます。医療脱毛とは医療従事者しか取り扱いできない、高出力の脱毛器を用いたより効果の高い脱毛です。種類としてはニードル脱毛・レーザー脱毛の2種類が主流です。
ニードル脱毛は強い痛みを伴いますが、産毛までアプローチできるメリットがあります。治療回数は4～10週間の間隔を空け5回程度必要です。そのため治療期間は2年程度必要となります。費用相場は部位ではなく分単位で費用が計算され、1分330円（税込）程度です。
レーザー脱毛はニードル脱毛と比較して、痛み・施術時間が大幅に軽減されます。いずれも毛根に熱でダメージを与えて毛が生えないようにする施術です。治療期間は2年程度、治療回数は4〜10回が目安となります。費用は100,000～200,000円（税込）程度のプランが一般的です。
脱毛は主に女性が美容目的で受けると思われがちですが、男性のひげ脱毛・介護脱毛・キッズ脱毛も増えているといいます。

部分痩せ

美容外科的なアプローチから、部分痩せの治療を受けることも可能です。痩身を狙う部位によって、多様な選択肢から治療法を選べます。
脂肪溶解注射治療では顔周りの印象を変えられます。治療回数は2〜5回、治療期間は1〜3ヶ月必要です。費用は150,000円（税込）が相場となっています。
筋肉に電流を流して身体を引き締める機器テスラフォーマー(※4)は、胴回り・臀部に有効です。治療回数は10回程度、期間は1ヶ月程度で継続するとより効果的です。費用相場は1回10,000〜30,000円（税込）程度となります。

わきが・多汗症

わきが・多汗症は、汗腺の働きを抑えることで治療が可能です。機器で汗腺を破壊したり、ボトックスを注入して汗腺の働きを弱めたりといった治療が主流です。
わきがに関しては保険適用の手術で汗腺を切除する選択肢もあります。コストと効果のバランスを考えながら、医師と治療方針を考える必要があります。

自分に合った美容皮膚科の選び方は？

美容皮膚科では多岐にわたる治療を受けられることをおわかりいただけたでしょうか。
ここからは自分に合った美容皮膚科を選ぶために、注目すべきポイントを紹介します。
一言で美容皮膚科といっても、院長の考え方・経験によってさまざまな特色があります。自身の肌を託すのですから、信頼できる美容皮膚科を選ぶための正しい知識を持っておきましょう。

自分の悩みに対応している医院かどうか

まずば、自分の悩みに対応しているかどうかを確認するようにしましょう。多くの美容皮膚科ではホームページで治療できる項目を紹介しているため、簡単に確認できます。それでもはっきりしない場合は、初回のカウンセリングでしっかり相談して確認しましょう。
そのためにもまずは、自分の肌悩み・治療したい部位・目指したい姿を明確にしておく必要があります。

在籍医師の資格や治療経験を確認

在籍医師の資格・治療経験もホームページに掲載されていることが多いです。どのような皮膚治療の資格を持っているのか・特にどの分野に精通しているのか・どの治療経験が豊富なのかを知っておきましょう。
特に美容皮膚科の治療においては、担当医師の知識や技術も仕上がりに影響します。症例写真などから自分の好みと合致するかチェックしておくと、治療の際も安心です。

設備や治療機器が充実しているか

設備・治療機器の充実は、治療の選択肢の多さに直結します。
医療技術は日々進化しているため、設備・治療機器が随時アップデートされているかも注目すべきポイントです。自分が受けたい治療に使われる設備・医療機器について、事前にある程度の知識を入れておくとよいでしょう。

アフターフォロー体制がしっかりしているか

美容皮膚科は、施術の仕上がりが気に入らなかったり、施術の効果が思ったほど現れなかったりするケースが起こりうる分野です。
そのためアフターフォロー体制がしっかり整っているかは重要です。ホームページやカウンセリングでよく確認しましょう。

美容皮膚科ならシャルムクリニックへ

信頼できる美容皮膚科で、満足のいく治療を受けたいならば、シャルムクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

患者さんの広いニーズに応える、総合病院のような治療が受けられるそうです。

日本皮膚科学会皮膚科専門医による治療

院長の櫻井直樹先生は自身も幼少期にアトピーに悩まされた経験から、東京大学で皮膚科学を専攻し、大学病院・総合病院・皮膚科クリニックなどで腕を磨かれました。

その後美容外科・美容皮膚科クリニックで経験を積み、シャルムクリニックを開院しています。櫻井先生は日本皮膚科学会に所属し、今でも全国の皮膚科の医師と技術・知識を高め合っています。

このような皮膚科の医師としての深い経験・知識が、美容皮膚科の確かな治療の基礎となっているのです。

さまざまな肌悩みに応える皮膚科・美容皮膚科・形成外科

シャルムクリニックの大きな特徴は、美容皮膚科でありながら皮膚科・形成外科の治療も受けられる点です。複数の分野にまたがる医療の専門知識で、患者さんに幅広い医療選択肢を提供しています。

一般的な皮膚科クリニック・医療美容クリニックで受けるのは難しい治療・手術も選択肢に入ります。まさに総合病院のような多角的な治療が受けられるのです。

豊富な機器・施術が揃い肌の状態に適した治療を提案

シャルムクリニックは新しい機種の導入にも積極的に取り組んでいます。豊富な機器・施術が揃うのも嬉しいポイントです。広い選択肢から自分の肌の状態にぴったりな治療を提案してもらえます。

例えば毛穴・にきび跡・傷跡には、以下のような機器・施術での治療が選択可能です。施術回数毎の参考費用と一緒に紹介します。

• ダーマペン4　スタンダード　1回／22,000円（税込）
• ダーマペン4　NCTF-135HA　1回／33,000円（税込）
• ダーマペン4＋マッサージピール　1回／33,000円（税込）
• ダーマペン4＋レチノールピール　1回／33,000円（税込）
• ダーマペン4＋PRP　1回／99,000円（税込）

ダーマペン(※5)は、3～4週間に1回程度のペースで繰り返し治療する機器です。治療期間・回数は肌の状態によって異なりますが、毛穴の改善には1ヶ月かけて1回程度でも効果を期待できます。にきび・傷跡の改善には4〜6ヶ月以上かけて、5〜8回程度の治療が望ましいです。

シャルムクリニックでは、保険が適用できるケースであれば、保険で対応も可能です。そのため、幅広い医療選択肢の提案により、専門的かつ多角的な治療を受けられます。肌悩み解決に一歩踏み出したい患者さんにおすすめです。

（※1〜6）未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

シャルムクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数