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目の下のクマ治療とは?クマの原因・クマ取りの費用・クリニックの選び方を解説

 更新日:2024/03/28
目の下のクマ治療とは?

鏡を見たら気づかぬうちにクマができていたということはありませんか。クマがあると老けて見えてしまい、悩んでいる方は少なくありません。

クマにはいくつかの種類があり、タイプによって適切な治療方法が異なるため、自分のタイプ・適切な治療法を知ることが大切です。

そこで今回はクマの原因・治療法・クマ取りの費用・クリニックの選び方などについて解説しますので、自分の症状を照らし合わせてみてください。

土田 諒平

監修医師
土田 諒平(東京美専クリニック)

プロフィールをもっと見る
京都大学工学部物理工学科卒業
奈良県立医科大学医学部卒業
ハーバード大学医学部Joslin Diabetes Center留学
奈良県立医科大学附属病院 勤務
近畿大学奈良病院 勤務
天理よろず相談所病院 勤務
東京美専クリニック 開業

目の下のクマの原因

目の下のクマの原因
目の下のクマの種類は大きく分けて黒クマ・青クマ・茶クマの3種類です。
クマは目元に影ができることによって発生したり、青黒い血が毛細血管から透けることによって発生します。種類によって発生するメカニズム・改善方法が異なるため、クマの種類を確認してからアプローチすることが大切です。それぞれのクマの原因を詳しく解説していきます。

黒クマの原因

黒クマの主な原因は眼窩脂肪(眼球のクッションとなる脂肪)が突出することです。
若い時には眼窩という眼球の部屋に収まっていた脂肪が様々な原因で眼窩から飛び出してしまうのです。加齢・紫外線ダメージ・遺伝による組織の脆弱化が本質です。すなわち、老化が進むと目元の組織(筋肉・皮膚・眼窩隔膜)が脆弱化し、目の下の眼窩脂肪が重力に負けて飛び出すことによって影が作られ、これが黒クマになります。

また、組織の老化の一因として紫外線による皮膚の光老化が挙げられます。光老化によって肌の張りが低下してしまい、たるみが引きおこることによって、黒クマになるケースもあります。
黒くまは“凸”だけによって形成されると思われがちですが、実は“凹”の要素もありこれが黒クマの影をさらに強調させてしまいます。この“凹”は溝のような構造でティアトラフト呼ばれています。
黒クマの原因
黒クマの原因

青クマの原因

青クマの主な原因は血行不良です。疲労などの原因で血行不良の状態となると血液がスムーズに循環しないため、うっ血となり、静脈血の色である青黒い色味が出てきてしまいます。
目の下の皮膚は非常に薄いため、この色の悪い静脈血が皮膚から透けて見えて青クマになります。血行不良は運動不足・ストレス・冷え・喫煙などが原因で起こりやすいため、これらの状態を改善することが青クマの解消に繋がりやすくなります。
また、目の下の皮膚が薄い人・肌の色が白い人は青クマができやすいです。

茶クマの原因

茶クマの原因は色素沈着です。目の下の皮膚を引っ張った時に薄くならず、皮膚と一緒にクマが動いた場合には茶クマと判断できます。
色素沈着は目をこする・メイク・紫外線などによって発生します。そのため、茶クマを作らないためには目のかゆみがある時に目をこすらない・メイクをしっかり落とす・紫外線対策をすることが大切です。
茶クマができてしまった時には、良質な睡眠を取るなどしましょう。色素沈着の度合いが軽度であれば、睡眠を取ることにより、肌のターンオーバーで改善する可能性があります。

目の下のクマ治療

目の下のクマ治療
目の下のクマを取る治療法は大きく分けて外科的治療・皮膚科的治療・再生医療に分けられます。外科的な治療には経結膜脱脂(通称:切らないクマとり)、裏ハムラ法、表ハムラ法、余剰皮膚切除術、脂肪注入があり、皮膚科的な治療には注入療法、スキンリジュビネーション療法(レーザー治療など)、外用療法があります。
外科的な治療は根本治療をおこなうことが出来て、大きな効果を期待できますがダウンタイムや費用がかかることがあります。それに対して美容皮膚科的な治療ではダウンタイムや侵襲性が低いため気軽に受けられますが外科的治療ほどの一度での大きな効果は期待できません。
施術方法によってクマに対する効果・痛み・効果が変わってくるため事前に確認しておくことが大切です。具体的な施術方法・施術時・施術後の痛みなどを詳しく解説していきます。

施術の種類は?

施術の種類は先述した通り、主に以下の7種類があります。

  • 切らないクマ取り(経結膜的脱脂術)
  • 裏ハムラ
  • 表ハムラ(+余剰皮膚切除)
  • 脂肪注入
  • ヒアルロン酸・コラーゲン注射
  • レーザー
  • 再生医療

それぞで詳しくみていきましょう。

切らないクマ取り(経結膜的脱脂術)

経結膜的脱脂術は、まぶたの裏の結膜(あっかんべーの状態で見える粘膜)からアプローチして、くまの原因である余分な量の眼窩脂肪を取り除きます。結膜を切開して行うため、顔の表面に傷がつきません。比較的手術時間も短く(15分〜30分)、ダウンタイムが短いため外科的な治療の中では比較的気軽に受けることができます。
ただし医師の技術によっては適切な量の脂肪を除去できず、眼窩脂肪が残ったり、過剰に除去してしまい窪んでしまうなどのトラブルが生じる可能性がデメリットとしてあげられます。
また、目の下の皮膚が伸びてたるみがある場合、脱脂術のみを行うと目の下の皺の増強などが生じる可能性があるので、適応は40代までとなります。

裏ハムラ

ハムラとは、いらない眼窩脂肪を除去するのではなく、目の下の凹み(ティアトラフ)に敷き込む手術です。
このハムラ術を結膜(皮膚の裏側)から行う術式を裏ハムラ術と呼びます。脱脂術では“引き算”しかできませんが、ハムラ法では眼窩脂肪による“凸”を改善すると同時に、ティアトラフなどによる“凹”を埋めることによって同時に両者を改善することができます。ある程度の頬の凹みはこの術式で補うことができます。

表ハムラ法(+余剰皮膚切除)

表ハムラは上記ハムラ術を皮膚からアプローチする方法です。主に50代以降でたるみが強い方に皮膚のたるみを改善せずに眼窩脂肪を除去するとシワやたるみが強くなるリスクがあります。そのような場合に皮膚を取り除き、たるみを改善できるのがこの術式です。
ダウンタイムは長くなることが多いですが、満足度を感じやすい術式です。

脂肪注入

脂肪注入は太ももやお尻から脂肪を少量吸引して、注入用に加工したものを目の下のボリュームロスが目立つところに注入する施術です。
上記の経結膜脱脂と組み合わせることが多い治療です。脱脂は「引き算」しかすることができず、窪んでしまったり皺が増強することがありますが、この脂肪注入を行うことでこれらのリスクを抑えることが可能です。また近年、移植する脂肪の中に含まれている脂肪由来幹細胞の働きににょって美容効果も期待できると考えられています。

ヒアルロン酸・コラーゲン注射

ヒアルロン酸・コラーゲン注射は目の下の凹み・たるみによるクマ改善が期待できる治療法です。症状の度合いに合わせて硬い薬剤・柔らかい薬剤を駆使してなめらかな表面にします。
この治療法は目の下の凸凹を改善するため、黒クマに有効な治療法です。ヒアルロン酸・コラーゲンの持続期間は基本的に6ヶ月~1年程度となっています。
また、体質的に合わない場合があり、注入剤が硬くなってしまうこと・膨張してしまうこと・青く透けてしまうことがデメリットです。そのため、施術前にカウンセリングで体質に合うかどうかよく相談することが大切となります。

レーザー

レーザー治療はピーリング・ターンオーバーの改善・コラーゲン増殖の促進効果が期待できる治療法です。
また、茶クマのみならず黒クマ・青クマにも効果が期待できるため、どのタイプのクマにも対応可能なオールマイティな治療法といえます。ただし、稀ですが白斑・点状出血色素沈着が起こる可能性があるため、施術前には注意が必要です。カウンセリング時に医師とよく相談した上で治療を受けるようにしましょう。

再生医療

再生医療とは治療者本人から採取した血液からPRPを抽出し、クマに注入する治療法です。肌組織の修復・肌の自己治癒能力の向上などの効果が期待できます。
この治療法は主にたるみによる黒クマに効果的といわれています。メリットは患者さん自身の血液から治療を行うため、副作用などが起きにくく安心して受けやすい治療です。一方、デメリットは治療時の血液の状態によっては、安定した効果が得られない可能性があります。

クマ治療の痛みは?

クマ治療の痛みは施術方法によって異なります。切らないくま取りやハムラ法などの外科的な治療については、施術時に適宜局所麻酔・笑気麻酔・静脈麻酔を行います。局所麻酔のみであれば、麻酔時に痛みや眼科脂肪の操作の際の鈍痛などがあります。静脈麻酔を行えば意識や記憶がないうちに手術を行うため、大きなメリットがあります。クリニックによって麻酔の料金も異なってくるのでクリニックに相談をしましょう。施術後の痛みに関しては3日程鈍い痛みがありますが、大半は時間が経つにつれて落ち着いていきます。
ヒアルロン酸・コラーゲン注入の施術の痛みについては、麻酔を行わないことが多いですが、必要に応じて表面麻酔(クリーム麻酔)や笑気麻酔を行うこともあります。薬剤によっては薬剤そのものの中に麻酔が混ぜられている場合もあり、徐々に痛みが改善するものもあります。
レーザー治療では主に表面麻酔を行うため痛みはほとんどありませんが、チクチクとした痛みを感じる場合もあります。施術後は軽度なやけどに似たジンジンとした痛みがありますが数時間で引くことが多いです。
再生医療についてはヒアルロン酸・コラーゲン注入と同様に注射を使用するため、注入時に痛みがあります。
施術時の痛みが心配な場合には、カウンセリング時などに医師とよく相談するようにしましょう。

クマ治療のダウンタイムは?

クマ治療のダウンタイムは施術方法によって異なります
経結膜脱脂術については腫れ・内出血といった状態が1―2週間程度続きます。肌を傷つけないため、施術後直後からメイクできますが、目の周りは触らないようにしましょう。ハムラ術では手術の範囲が経結膜脱脂術に比べ、広くなるためダウンタイムも長くなる傾向にあります。腫れ・内出血などの症状が2−4週間続きます。
外科的な施術によるダウンタイムは①医師の手術の丁寧さ、上手さ、②体質、③術後の過ごし方によって決定されます。①と②に関してはどうすることもありませんが、③の術後の過ごし方に関しては気を付けることができます。術後はなるべく安静にする、頭を心臓より下げない、血流が良くなること(運動・サウナ・マッサージなど)を控える、塩分を控えた食事をとる、などを心がけましょう。
ヒアルロン酸・コラーゲン注入のダウンタイムは腫れが長くて1週間程度あり、内出血が出た場合は長くて2週間程度でしょう。化粧・洗顔は施術後すぐに可能ですが、穿刺部のメイクは48時間は避けましょう。
レーザー治療のダウンタイムについては施術後に1時間程度のヒリヒリとした痛みがありますが、洗顔・メイク・シャワーは当日から可能です。ヒリヒリとした痛みは数時間で改善します。

クマ取りの費用

クマ取りの費用
クマ取りの費用は施術方法・クリニックによって金額が異なります。高額な治療から気軽に受けられる治療など様々です。
同じ治療名でもクリニックによって金額が異なる場合もあるため、クリニックを選ぶ際・治療法を選ぶ際にはよく確認しましょう。なお、一般的な費用は下記の通りです。

  • 経結膜的脱脂術:100,0000〜300,000円(税込)
  • 裏ハムラ:200,000〜500,000円(税込)
  • 表ハムラ+余剰皮膚切除:300,000〜600,000円(税込)
  • ヒアルロン酸:30,000〜90,000円(税込)
  • レーザー:10,000〜50,000万円(税込)
  • 再生医療:約100,000円(税込)

施術を選ぶ際の参考にしてみてください。

クマ取りのクリニックの選び方

クマ取りのクリニックの選び方
クリニックを選ぶ際のポイントは安さで選ばないこと・症例が豊富かチェックすることなどです。クリニックによって得られる効果・サービスなどが異なります。どのように選べばいいのか詳しく解説しますので、選ぶ際の参考にしてください。

費用の安さだけで選ばない

クマ取りの治療は安さだけで選ばないようにしましょう。治療方法によっては手を出しにくい金額のものもあります。しかし、安さだけで選んでしまうとその治療法が自分の症状に対して適切ではなく期待した効果が得られなかったり、最悪の場合さらに老けて見えてしまったりすることになりかねません。
また、同じ施術名でも施術方法が異なる場合があるため、金額に対しての施術内容を確認することも大切です。費用が安いかどうかではなく、自分の症状に合うかどうかで治療方法を選ぶようにしましょう。

執刀医が幅広い手術を行うことができるかチェック

近年のクマ治療ブームで切らない脱脂術を行うクリニックが増えてきていますが、“切らない脱脂術しか出来ない医師”に注意が必要です!切らない脱脂術に関して、手技自体は比較的容易に習得することができるため、若手の医師も手術を執刀することが多い術式です。上記の通りクマは様々で、一人ひとりのクマには適切な治療が存在します。どんなクマにも自分ができる治療のみを提案して、適応外の手術をされてしまうケースも多々見受けられます。
クマ治療を任せるドクターは、簡単なクマ取り〜ハムラ術(+余剰皮膚切除)まで対応可能な信頼できる先生を選びましょう。

症例が豊富かチェック

クマ取りの施術は施術方法によって難易度が異なります。クリニックの症例を見た際に様々な治療法を行っているクリニックを選びましょう。美容皮膚科的な注入療法から経結膜脱脂やハムラ術などの症例が豊富なクリニックが理想です。

カウンセリングからアフターフォローまで充実しているかチェック

クマ取りはクマの種類によって適切な施術方法が異なる治療です。高い費用を払ったのに、症状に対して不適切なアプローチだったため効果がないということがあります。出費に対して見合う効果を得やすくするためには、カウンセリングが充実しているクリニックを選ぶことが大切です。
また、施術後に問題が発生した場合に向き合って対応してくれる、アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶことも重要といえます。例えば、ヒアルロン酸注射をした後に施術部が硬くなってしまった場合、すぐに処置をしてくれるクリニックなどです。
アフターフォローがしっかりしていないと、失敗してしまった際に再度治療をするなど自分で対処しなければなりません。施術後のサポートが手厚く、アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶことが大切です。

目の下のクマ取りなら東京美専クリニックにご相談を

東京美専クリニック
東京美専クリニックでは、経結膜脱脂術やハムラ術をメインとした目の下のクマ取りを行っており、クマの原因や患者さんの希望によって、柔軟に対応しています。

アフターフォローにも力を入れているため、万が一ダウンタイム時に悩みがあっても相談しやすいクリニックです。

幅広いクマ治療に対応

東京美専クリニックは、切らないクマ取り(経結膜的脱脂術)から脂肪注入・ハムラ術を行っています。患者さんの目指す理想像・予算感・許容できるダウンタイムによって適切な治療方法は人によって様々です。
適切な治療法をご提案することが可能となっています。

専門的な知識を持った医師による丁寧なカウンセリング

東京美専クリニック院長
カウンセラーではなく、施術を行う専門的な知識を持った医師が直接カウンセリングを行います。患者さんの悩みを親身に診察し、先進的な医療機器や診療器具で患者さんの心身の健康と幸福を考えた治療を提供しています。

専門的な知識が豊富な医師が丁寧に症状を診たうえで治療法を提案してくれるため、安心して治療法を選択できるでしょう。

24時間体制の専用相談窓口があるなど手厚いアフターフォロー

一般的には営業時間内での対応となりますが、東京美専クリニックでは24時間相談できる専用の相談窓口があります。

施術後、もし夜中に問題が起きたときでも、すぐに相談することができます。いつでも困った時に早急な対応が得られるため安心でしょう。

東京美専クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

東急東横線渋谷駅 徒歩1分

東京都渋谷区渋谷1丁目14-9 藤和宮益坂ビル10F

診療時間
9:30~18:00

※保険診療も行っております。

【費用】
経結膜的脱脂術(切らないクマ治療) 286,000円(税込)
脱脂追加オプション 脂肪注入 209,000円(税込)
脱脂追加オプション PRP注入 143,000円(税込)
脱脂追加オプション PRP+bFGF注入 176,000円(税込)
脱脂追加オプション ベビーコラーゲン注入 96,800円(税込)
脱脂追加オプション ベビーコラーゲン注入(ハーフ) 53,900円(税込)
表ハムラ 385,000円(税込)
表ハムラ+下眼瞼余剰皮膚切除 528,000円(税込)
裏ハムラ 385,000円(税込)
下眼瞼余剰皮膚切除 308,000円(税込)

治療期間:2~4週間に1回
治療回数:1~5回

この記事の監修医師