家族で通える歯科が提案する、暮らしの延長で始めるマウスピース型矯正治療【大阪府堺市 ルセラ歯科・矯正歯科 堺】


歯並びを整えたいと思いながらも、「痛みが怖い」「装置が目立ちそう」「費用が心配」と矯正治療に踏み出せない人は少なくない。それを解決するのが透明なマウスピース型矯正装置だ。堺市の大型商業施設内にある「ルセラ歯科・矯正歯科 堺」では、マウスピース型矯正装置の代表格でもある「インビザライン(※)」のみで矯正治療を行い、「なるべく歯を抜かないこと」と「顔全体や体全体とのバランスを見ながら治療すること」を大切にしている。買い物ついでに家族で通える立地を生かし、小児矯正にも力を入れる同院の取り組みについて、院長の山﨑圭一先生に話を聞いた。※未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
山﨑 圭一(やまさき けいいち)
ルセラ歯科・矯正歯科 堺 院長
2009年、朝日大学歯学部卒業後、神戸市内の歯科医院で予防治療を中心に臨床経験を積む。その後、大手審美治療グループにてマウスピース・ワイヤー矯正やセラミック治療を学び、西宮市の一般歯科や小児歯科でも診療技術を磨きながら、幅広い症例に携わる。2018年、兵庫県神戸市にてクラッセ歯科・矯正歯科を開院。2022年に大阪府堺市にルセラ歯科・矯正歯科 堺を開院。
日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会、日本顎咬合学会、インビザライン社クリニカルスピーカー、PBMグローバルスピーカーに所属。
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無理をする矯正ではなく、続けられる矯正へ
矯正治療というと、「特別な治療」「通うハードルが高い」と感じる方も多い印象があります。先生は、来院される患者さんの傾向をどう見ていますか?
そうですね。「気にはなっていたけれど、なかなか踏み出せなかった」という方が非常に多いです。理由は大きく3つで、「痛みへの不安」「見た目の問題」「費用や通院期間への心配」。特に堺の患者さんは、“忙しい日常の中で無理なく続けられるかどうか”を大切にされていると感じます。

「続けられるかどうか」は確かに大きなポイントですね。マウスピース型矯正は、その点で生活になじみやすいと聞きます
はい。治療中でも飲食の際には外せますし、透明で目立ちにくいため、周囲から気付かれにくいのはもちろん、矯正していることを意識されない方も多いです。痛みに関しても、ワイヤー矯正の十分の一ほどと言われており、「思っていたより楽だった」という声はよくいただきます。
なぜワイヤーではなくマウスピース型矯正に特化しているのでしょうか?
理由は2つあります。ひとつは、日本の価値観に合っていること。欧米には「ワイヤー=教育水準の高さや家柄の象徴」という側面もありますが、日本では治療を目立たせたくない文化があります。
もうひとつは、通院負担が軽い点です。ワイヤー矯正は3~4週間ごとに調整が必要ですが、インビザラインなら計画がしっかりしていれば数カ月~半年に1回で済むこともあります。

治療期間については、どのくらいが目安になりますか?
ケースによりますが、多くの方が2年以内で終了しています。骨や歯に無理のない範囲でスピード感を持って進める計画を立てており、1年ほどで終わるケースもあります。昔の「3年以上かかる」という印象から比べると、かなり短縮されてきていますね。
親子で考えたい「歯並び」と健康の関係

矯正というと見た目の変化を想像しがちですが、日常生活ではどんな違いを実感される方が多いのでしょうか?
「噛みやすさ」が変わってくる方が多いですね。歯が重なっていたり、噛み合わせがずれていたりすると力が分散してしまい、しっかり噛みにくいことがあります。でも、並びが整ってくると噛む力が均等に伝わりやすくなるので、お食事のときに変化を実感される方も多いと思います。
日々のケアのしやすさにも違いが出てきますか?
はい。歯が重なっていると、歯ブラシもフロスも通しにくく、どうしても磨き残しが増えがちです。矯正が進んでくると「汚れが落としやすくなった」「フロスが通りやすい」と感じる方が多く、セルフケアの負担が減っていきます。
毎日のケアが続けやすくなることで、虫歯や歯周病の予防にもつながり、長い目で見たときに歯の健康を守る大きな助けになると思います。
親御さんからは、どんな“子どものお口の悩み”が寄せられますか?
「口がいつも開いている」「口呼吸になっている」「噛む力が弱い気がする」というお子さんが増えていると思います。呼吸や舌の使い方は、実は歯並びやあごの成長と深く関わっていて、放っておくと輪郭のバランスにも影響が出ることがあります。お子さんの普段の生活リズムやクセを伺いながら、必要に応じてトレーニングも取り入れています。
小児矯正を早めに始めるメリットを教えてください
「成長している時期を味方につけられる」ことですね。たとえば「このまま大人になったら抜歯が必要になるかも」というケースでも、あごの成長期にアプローチすることで抜歯のリスクを大きく減らせます。歯を動かすというより、骨格の成長を正しい方向に導くイメージです。大人の矯正よりも負担が少なく、後戻りも起きにくくなります。
お子さんにもマウスピース型矯正が向いているとお考えでしょうか?
とても相性がいいと思います。ワイヤーの場合、スポーツ時にぶつかると唇や頬を傷つけやすいんです。サッカーやバスケットなどのコンタクトスポーツをしているお子さんは特に心配ですよね。
しかし、マウスピースならかえって歯を守る役割にもなりますし、外して食事もできるので、学校生活とも両立しやすい。元気に動きたい年齢のお子さんほどメリットを感じやすいと思います。

ファミリーで通いやすい立地と、「抜かない矯正」へのこだわり
貴院の患者さんにはどのような特徴がありますか?
堺の医院は、大型商業施設の中にありますので、ファミリー層がとても多いです。お子さんの小児矯正をきっかけに通い始めて、その後にお母さんやお父さんも「自分も矯正したい」とおっしゃって、親子で始められるケースも珍しくありません。買い物のついでに通えることもあり、「家族のかかりつけ医」として使っていただいている感覚が強いですね。

商業施設内という立地には、どのような想いがあるのでしょうか?
どの医院もそうですが、外から中の様子が見えるようなつくりにしています。ガラス越しにスタッフの雰囲気や診療の様子が見えると、「なんとなく怖い」「入りづらい」といった心理的なハードルが下がりますよね。ショッピングモールの中であれば、人通りも多く、歯科医院が初めてという方や、お子さんにとっても安心感があると思います。
「ついでに寄れる」「家族みんなで来られる」という通いやすさは、長く続く矯正治療においてとても大切なポイントです。

矯正治療の方針として、貴院では「なるべく抜かない」「顔全体・体全体を診る」となっていますが?
はい。3つの医院すべてで共通している方針です。大人の矯正では、抜歯が必要になるケースもありますが、抜かずに済むのであれば、その方向をできるだけ追求したいと考えています。
歯を抜くことでスペースはできますが、横顔のバランスが崩れたり、ほうれい線が強く出たりすることもあります。私は顔タイプアドバイザーの資格も持っていますので、その人の顔立ちや骨格に合わせて、歯をどこまで見せるとバランスがよいかを考えながら治療計画を立てています。口元だけではなく、顔全体、そして姿勢など体全体を診ることを意識しています。
治療の進め方と、「続けられる矯正」のための工夫

矯正治療の進め方について教えてください
まずは矯正相談で、お悩みやご希望をゆっくり伺います。マウスピースでどこまで改善できそうか、その場で大まかな方向性を共有します。
矯正を進める場合は、次回の来院でレントゲンや口腔内写真、口腔内スキャナーを使った精密なデータ採取を行い、その情報をもとに私が治療計画を作成します。内容に納得していただいたら、マウスピースの装着を始めていただき、数カ月おきに経過を確認しながら進めていきます。
治療が終わった後は、歯が元の位置に戻らないよう、一定期間の「保定」に取り組んでいただく流れです。
貴院の設備面で、来院される方に知っておいてほしい点はありますか?
以前は粘土のような材料で歯型を取っていましたが、今はスキャナーでお口の中を読み取るだけで、立体的なデータを正確に記録できます。嘔吐反射が強い方でも負担が軽く、型取りの時間もかなり短縮されました。
また、CTの画像も組み合わせて診断することで、歯や骨の状態を細かく確認しながら治療計画を立てられるようになっています。
マウスピース型矯正を続けるうえで、気をつけたいポイントはありますか
まず大事なのは、「決められた時間きちんと装着すること」です。取り外せる便利さがある分、外している時間が長いと予定どおりに歯が動きません。そのため最初の相談時に、普段の生活リズムを伺いながら「無理なく続けられる装着サイクル」を一緒に組み立てています。
もうひとつは「置き場所」です。ティッシュに包んで机に置いていたらご家族に捨てられたり、外食時にトレーと一緒に片付けられたりなどということが実際にあります。
ワンちゃんにおもちゃと勘違いされて噛まれてしまったケースもありました。サイズと硬さがちょうどよいのか、意外と気に入られてしまうみたいですね(笑)。ですから、外したら必ずケースに入れる習慣をつけていただくことをお願いしています。
飲み物に関しては、装着中は水が安心です。炭酸は酸性度が高く、コーヒーやお茶は色がつきやすいため、「飲むときは一度外す」「飲んだらすぐ戻す」という形で工夫していただければ問題ありません。
矯正治療の費用について教えてください
当院の矯正は、診断料から装置代、通院ごとの調整、治療後の保定装置までをひとつにまとめた「トータルフィー制度」を採用しています。途中で追加料金が増えていくことはないので、「結局いくら必要なのか」と心配しながら通う必要はありません。
また、分割払い(デンタルローン)にも対応しているため、月々の負担を抑えながら無理なく始めていただけます。医療費控除も利用できますので、費用面が気になって踏み出せなかった方でも、まずは気軽にご相談いただければと思います。
※2026年1月に料金体系が変更となるため、具体的な金額はクリニック様へご確認ください。
費用(税込):¥400,000(税込)~¥948,000(税込)
治療期間:半年~3年
治療回数:2~3ヵ月に1回

矯正治療において、先生が特に大切にしていることは何でしょうか?
こちらの都合を押しつけず、患者さんの「こうなりたい」という気持ちを大切にすることです。歯科医師の目線だけで「こうするべき」と決めてしまうのではなく、抜歯に対する抵抗感や、治療後のイメージ、生活スタイルなどをしっかり伺って、一緒にゴールを決めていくことを心がけています。
ファミリーで通われる方も多いので、親御さんとお子さんの気持ちの両方に寄り添いながら、無理のない治療計画を立てていきたいと思っています。
最後に、これから矯正を考えている方や、このページを読んでいる方へメッセージをお願いします
編集部まとめ
取材を終えて印象的だったのは、「矯正は見た目のためだけの治療ではない」という山﨑先生の一貫したスタンスでした。噛み合わせを整えることが歯の寿命や健康寿命につながるというお話は、矯正へのイメージを大きく変えてくれました。
また、ショッピングモール内という立地を生かして、親子で通いやすい環境を整え、小児矯正にも力を入れている点にも「患者さんと一緒に続ける矯正」というイメージが強く残りました。矯正に興味はあるけれど不安も大きいという方は、日常の延長線上で相談に足を運べる同院のようなクリニックが、最初の一歩として心強い存在になってくれるのではないでしょうか。

医院名
ルセラ歯科・矯正歯科 堺
診療内容
所在地
大阪府堺市美原区黒山22-1
ららぽーと堺2F
アクセス
バス「美原区役所前」バス停留所より徒歩5分
南海高野線「萩原天神」駅より車で8分



