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健康を守り将来を守る予防歯科治療の大切さ。「予防中心」で地域に貢献する【京都市中京区 すざく小林歯科】

 公開日:2025/12/22

健康を守り将来を守る予防歯科治療の大切さ。「予防中心」で地域に貢献する
健康を守り将来を守る予防歯科治療の大切さ。「予防中心」で地域に貢献する

歯科医院に定期的に通い、むし歯や歯周病を早期に発見したり、軽症のうちに治療したりする取り組みの予防治療について、その大切さを見聞きする機会が増えている。しかし、現実は未だに「トラブルが起きてからでないと受診しない」という人が大半という。超高齢化社会といわれる現代、健康長寿につながる口腔内の健康について、一人ひとりがその重要性を理解し、積極的に予防治療へ取り組むことは急務のひとつかもしれない。
京都市中京区の「すざく小林歯科」は予防治療で地域に貢献し、また歯周病治療やインプラント治療で高精度な技術を提供していることでも定評のある歯科医院だ。同院院長の小林達也先生に、予防歯科治療の大切さについて詳細を伺った。

Doctor’s Profile
小林 達也(こばやし たつや)
医療法人すざく小林歯科 理事長・院長

京都市のノートルダム学院小学校、東山中学・高等学校を経て、大阪歯科大学に進む。卒業後は同大学総合診療第一課や京都府内にある複数の歯科クリニック、京都インプラントアンチエイジングセンターなどに勤務。補綴・インプラント・歯周組織再生・マウスピース型矯正など多岐にわたる研修実績を礎に、2015年、京都市中京区に「すざく小林歯科」を開院した。「適切な歯科医療で生涯の健康に貢献」を理念に掲げ、幅広い治療分野で地域の歯科医療に貢献。ISOI国際インプラント学会に所属し、DGZIドイツ国際インプラント学会の認定医を取得している。

歯科医院には、「むし歯や歯周病になってから行く」という人はまだ多いようです。先生の印象はいかがですか?

確かに昔は、「歯医者さんはむし歯を治療してくれるところ」というイメージでしたから、今でもその感覚を持っている人は少なくないと思います。特に初期のむし歯や歯周病は、自覚症状がほとんどないという場合が多いため、気がつかなかったり、少しくらい痛くても「まだ大丈夫」「そのうち治るかも」と、受診を先送りにしてしまったりという傾向があるようです。
それでも近年は、「口腔内をきれいにお掃除してください」「悪いところがないか検査してください」という患者さんも少しずつ増えています。
歯科へは予防のために通院するという習慣を持つこと、初期・軽症であれば治療を早く開始することで身体的・経済的な負担が軽減されるということを、多くの人に知っていただきたいと思います。

全身の健康や快適な毎日を支えている口腔内の健康

積極的な予防に伴う「患者さんの負担軽減」について、具体的にお教えください

まず、予防治療のメインとなる定期検診によって、たとえ自覚症状がなくてもむし歯や歯周病を早期発見でき、早期の治療開始にもつながります。軽い段階なら、歯を削ったり抜いたりしなくても、クリーニングやフッ素塗布で進行を防ぐことも可能です。通院の頻度や費用も少なくて済みます。
しかし、定期的な検診やメンテナンスを怠っていると知らないうちに進行し、痛み・出血・違和感・歯のぐらつきなどがひどくなってしまうことがあり、さまざまな治療が必要となります。歯を削ったりするだけでなく、抜歯が必要になることもあり、時間や回数、費用もかさみます。
歯を抜かないとしても、補綴治療(詰め物や被せ物をする治療)のために削られることで歯の寿命は短くなり、口腔内全体の健康に大きく影響することがわかっています。

全身の健康や快適な毎日を支えている口腔内の健康

お口の健康は全身の健康につながっているといわれていますね

そのとおりです。まず、むし歯と並んで歯を失う大きな原因といわれている歯周病は、実は、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、認知症、骨粗しょう症といったさまざまな病気との関連性が明らかになっています。歯周病が重症化することは、そのような全身の病気への悪影響も懸念されるため、歯科疾患の予防を意識することは全身の健康管理に直結しています。
歯を失っても入れ歯インプラントなどで補う方法はありますが、健康な自分の歯(天然歯)に勝るものはありません。しっかり噛めることで消化器などへのダメージが少なく、発音・発声も自然で明瞭といった機能の維持もできます。美味しい食生活や人との屈託のないコミュニケーションは、メンタル面でも毎日を明るく前向きに過ごすことにつながり、年齢を重ねても快適な生活や人生の質を維持することに貢献します。

すべての歯科医療の基本ともいえる予防治療

すべての歯科医療の基本ともいえる予防治療

貴院ではどのような予防治療を行っていらっしゃいますか?

日々のセルフケアのサポートに加え、早期発見・早期治療のための定期検診はもちろん、治療後も健康な口腔環境を保つためには、3~6カ月に一度の定期的なメンテナンスが不可欠です。当院ではまず、セルフケア(ホームケア)で取り除けない歯垢や歯石をしっかりと除去し、むし歯や歯周病のリスクを大幅に軽減します。
予防治療は歯科衛生士が中心となって行っており、患者さん一人ひとりのセルフケアを支えています。
さらに、効果的なブラッシング指導も行い、セルフケアの効果を高めるよう導きます。歯ブラシの選び方、持ち方、動かし方、フロスや歯間ブラシなどについても、細かくアドバイスします。
また、当院では、スイスのEMS社のパウダークリーニングもご提供しています。
パウダークリーニングは、パウダーと水を噴射して、歯の表面に付着した着色汚れや、菌の塊や膜(バイオフィルム)を優しく除去する施術です。歯に負担をかけず、しみる感覚もほとんどないため、知覚過敏の方にも安心して受けていただけます。ご希望の方はお気軽にお申し出ください。

先生は、インプラント・矯正・セラミックといった精密な治療も行われているとお聞きしています

当院は、インプラントセラミックを中心とした精密な治療に力を入れております。予防治療で口腔内の健康を維持しながら、必要な場合にはセラミックインプラントで機能と美しさを回復する、という両輪で診療を行っています。
インプラント治療は、失われた歯を補うための治療法のひとつです。顎の骨に人工歯根を埋め込むことで、自然な見た目と機能を取り戻すことができるという技術で、自分の歯のような感覚でしっかりと噛めるようになるのが大きなメリットです。当院では「歯科用CT」を完備し、顎の骨の状態を正確に把握することで安全面に配慮した精密なインプラント治療をご提供しています。
矯正治療では、歯の表面にブラケットを取り付け、それらをワイヤーで連結させて行う「ワイヤー矯正」や、透明で目立たないマウスピースを用いる「マウスピース型矯正 インビザライン(※1)」をご提供しています。当院では高性能な口腔内スキャナー「iTero」でシミュレーションや、歯の状態を精査するなど、患者さんのご要望に沿った高精度な矯正治療が可能となっています。
さらに、前歯部を中心とした部分矯正に特化した「インビザライン Go(※1)」にも対応しています。軽度〜中等度の歯並びの乱れに適したシステムで、治療期間が比較的短く、透明のマウスピースを使用するため周囲に気づかれにくい点が特徴です。とくに“すきっ歯”“前歯のねじれ”“過去の矯正後の後戻り”など、前歯だけをきれいに整えたい方に高い効果が期待できます。
また、セラミックを用いる審美治療も当院の得意分野です。セラミックは光を透過する特性があり、自然な歯の色や質感が再現できます。質の高いセラミックは強度があり、耐久性にも優れています。日常の咀嚼や噛みしめる負荷にも耐えられるため、長期間にわたり安心して使用できます。
インプラント】1本あたりの目安¥473,000(税込)(一次手術~上部構造までの目安/症例により別途費用あり)。リスク:インプラント周囲炎・チタンアレルギー・骨との結合不全などの可能性があります。治療期間/治療回数:約半年/約5回
セラミック】¥55,000~¥132,000(税込)(インレー・クラウンの種類により異なります)。リスク:破損のリスクがあります。治療期間/治療回数:約1~3か月/約5回
【ワイヤー矯正】小児矯正1期¥473,000~成人全顎矯正舌側¥1,188,000(税込)。(調整料:¥3,300)リスク:むし歯や歯周病のリスクがあります。治療期間/治療回数:約2~3年/約36回
マウスピース型矯正インビザライン)】成人全顎矯正インビザライン ¥1,180,000(税込)(調整料:¥2,200)。リスク:むし歯や歯周病のリスクがあります。治療期間/治療回数:約2~3年/約20回
マウスピース型矯正インビザラインGo)】上下顎 ¥473,000(税込)。リスク:むし歯や歯周病のリスクがあります。治療期間/治療回数:約6か月~1年/個人差があります。
(※1) 未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

それらの治療と予防治療との関係性はどのようなものになりますか?

いずれも、治療後のメンテナンス、つまり、定期的に通院してチェックを受けることが不可欠です。
そもそも、むし歯や歯周病がある方は、まずそちらを優先的に治療する必要があり、まれに重度の歯周病のためにほかの治療ができないというケースもあります。
高度な歯科医療で少しでも快適な口腔内状態を実現するには、予防治療がすべての基本であり、その重要性は見過ごせないものといえますね。

すべての歯科医療の基本ともいえる予防治療

地域の健康を守る「予防中心の歯科医院」をめざして

地域の健康を守る「予防中心の歯科医院」をめざして

さらに、治療への特徴やこだわりなどがありましたら教えていただけますか?

当院は、「このエリアのむし歯を全部治して二度とむし歯をつくらせないぞ」という意気込みで2015年に開業しました。地域全体のむし歯をなくすこと、また自分の歯を失う患者さんをゼロにすることは、適切な予防によって可能だと思うのです。
開業以来、患者さんたちも徐々に予防治療の大切さをご理解されるようになってきたと感じています。実際にそれが伝わっていくことが肝心ですから、経過観察においても細かい説明を心がけています。X線写真やCT画像でお口の中の現状をお見せし、ご自分が抱えているリスクなどを認識していただきます。

つまり、見て納得していただいて、予防の大切さを理解していただくということですね

そうですね。年齢を重ね、80歳を迎えた頃にも自分の歯が十分にあるということは、「噛める」という喜びを感じられるだけでなく、食べ物が細かく砕かれ胃腸に負担がかかりにくくなるという特長もあります。また、脳の血流も活発になり、認知症予防にもつながるなど、得られるメリットは計り知れません。
繰り返しお伝えさせていただきますが、歯の健康は全身に直結していますので、地域の健康増進に役立てるよう啓発にも力を入れています。

地域の健康を守る「予防中心の歯科医院」をめざして

先生が最もやりがいや手応えをご実感されるのは、どのようなときですか?

当院は、予防中心の歯科医院として、「口腔の健康と美しさを提供し、歯科疾患から引き起こされるさまざまな全身疾患を予防して、地域の皆さんの生涯の健康に貢献する」を目指してきました。
治療を受けた患者さんが、自信を取り戻し、生活スタイルまで変化していると感じるときは大きな喜びを感じます。
クリーニングで口腔内がきれいになって気持ちよく過ごせたり、見た目にコンプレックスがあった方がちゃんと治療することで前向きな性格に変わったり……。そんなときは、心も元気になっていただけたようでうれしいですね。

最後に、このサイトをご覧になっている読者の方にメッセージをお願いします

歯を守るということは、口腔内だけでなく、全身を守ることにつながります。そのためには、日頃からのセルフケアとプロによる定期的なメンテナンスが欠かせません。3カ月ごとが理想ですが、せめて半年に1回はクリーニングを受けに足を運んでいただき、1年以上空けないように心がけましょう。
当院では歯科医師も歯科衛生士も、健康のお手伝いとして口腔内を「診させていただいている」という気持ちで患者さんと向き合っております。
お口の中のお悩みや困っていることを打ち明けやすい環境を整え、これからも地域の健康に寄与していきたいと考えております。少しでも気になることがありましたら、お気軽に当院にご相談ください。

編集部まとめ

高精度な新しい技術や機器などを駆使したインプラント・矯正・審美といった良質な歯科医療で多くの方を笑顔に導きながら、一方で「予防中心の歯科医院として地域の皆さんの健康を守る」という想いを大切にし、強い信念で進まれている小林先生の姿に感銘を受けました。
予防治療に積極的に取り組むには、まずは自分自身が理解し、意識することが最も重要です。そのうえで、頼りになる先生と出逢えることはとても心強いと思えます。京都市にお住いの方々は、ぜひ中京区の「すざく小林歯科」にご相談されることをおすすめします。

すざく小林歯科

医院名

すざく小林歯科

診療内容

予防治療 インプラント 歯周病治療 など

所在地

京都府京都市中京区壬生朱雀町2-13
朱雀k’sビル2階・3階

アクセス

JR山陰本線・京都市営地下鉄東西線「二条」駅より徒歩5分
阪急京都線「大宮」駅出口1より徒歩10分

この記事の監修歯科医師