交通事故後の治療、リハビリから書類作成まで、一人ひとりに寄り添いトータルサポート【大阪府松原市 医療法人尾﨑会 おざき整形外科クリニック】


交通事故によるケガや後遺症は、日常生活に思いがけない影響を及ぼすことがある。事故直後に体は何ともないと思っていても、油断は禁物だ。大阪府松原市のおざき整形外科クリニックでは、患者さん一人ひとりの状況を丁寧に見極め、レントゲンやエコー検査からリハビリまできめ細かく対応。診断書の発行や保険の手続きといった書類業務もスムーズに行い、安心して治療に専念できる環境を整えている。今回は院長の尾﨑彰造先生に、交通事故直後の対応から治療の流れ、さらに心理面への配慮まで詳しく伺った。
尾﨑 彰造(おざき・しょうぞう)
おざき整形外科クリニック院長
2012年に京都府立医科大学を卒業後、2013年から岸和田徳洲会病院に勤務。整形外科医として約8年にわたって幅広い疾患に対応し、豊富な経験を積む。2021年5月におざき整形外科クリニックを開院。患者さんの身体の状態を丁寧に見極め、常に全力を尽くすことをモットーに、地域に根ざした診療を続けている。所属学会は日本整形外科学会、日本骨折治療学会。休日にはドライブに出かけ、気分転換と心身のリフレッシュを大切にしている。
目次 -INDEX-
- 交通事故直後の不安に向き合い、適切な治療へとつなげる
- 突然の交通事故に遭うと、やはり多くの人はパニックになってしまうと思います。交通事故直後は、自分自身が外傷を負っていたとしてもあまり痛みを感じないといいます。これはやはり、事故のショックによる精神状態が影響しているのでしょうか?
- 交通事故治療を多く扱っている先生のご経験から、事故直後にまず行うべきこと、逆にやってはいけないことなどがあれば教えてください
- 大事故で重傷を負ってしまうケースは別として、軽微な事故の場合、よくある外傷にはどんなものがありますか? また、それを放置しているとどうなるでしょうか?
- 軽微な交通事故であっても、その外傷は治療が長引くことが多いといわれます。それはなぜでしょうか?
- 交通事故の治療というと、整骨院などの選択肢もあります。治療において、医療機関と整骨院はどう違うのでしょうか? どちらを受診するほうがよいでしょうか?
- 多彩な治療法と新しい機器で、症状に合わせたプランを提案
- 心地よい空間で安心な治療。診断書もスピーディーに作成
- 外科的な処置をしていただいた後、貴クリニックではリハビリなどのアフターケアも行っていただけるのですか? また、リハビリはどんなことを行うのでしょうか?
- 交通事故の際の保険の申請には診断書が必要です。そうした手続きも、もちろん貴クリニックでは行っていただけるのですね?
- 交通事故などでダメージを受けた患者さんの診察で、先生が一番気をつけておられることは何でしょうか?
- 貴クリニックはとても広々として開放感があり、心がゆったり安心感のある空間になっていますね。このような内装にされたのには、どのような想いがおありなのでしょうか?
- 貴クリニックで治療を受けたときの費用について教えてください。労災保険を適用できるケースもあると聞きました
- 最後に、Medical DOCのサイトを訪れている読者に対してメッセージをお願いします
交通事故直後の不安に向き合い、適切な治療へとつなげる
突然の交通事故に遭うと、やはり多くの人はパニックになってしまうと思います。交通事故直後は、自分自身が外傷を負っていたとしてもあまり痛みを感じないといいます。これはやはり、事故のショックによる精神状態が影響しているのでしょうか?
交通事故直後は思いがけない出来事に直面し、強い驚きや恐怖から頭が真っ白になることがあります。そのため外傷を負ったとしても、自分では「大丈夫」と思い込んでしまう場面はよく見られます。冷静な判断ができず痛みを正しく認識できないのは、まさに精神状態が大きく影響しているからといえるでしょう。

交通事故治療を多く扱っている先生のご経験から、事故直後にまず行うべきこと、逆にやってはいけないことなどがあれば教えてください
まず最優先は、警察(110番)へ連絡して、状況を伝えること。ケガをしていたら救急(119番)にも連絡をしましょう。加害者・被害者にかかわらず、事故は必ず警察が関与しますし、ケガの程度は自分では判断できません。逆に「たいしたことはない」と自己判断して通報しないのは、後々トラブルの原因になりかねません。
大事故で重傷を負ってしまうケースは別として、軽微な事故の場合、よくある外傷にはどんなものがありますか? また、それを放置しているとどうなるでしょうか?
軽微な事故でもっとも多いのは「むち打ち症」(頚椎捻挫)、そして「腰の捻挫」や「腰部挫傷」です。首や腰は衝撃を受けやすく、痛みが出やすい部位といえます。
放置してしまうと、頭痛や吐き気、手のしびれ、背中の痛みなどが現れ、後遺症として残る危険もあります。医療機関で原因を特定し、適切な治療を始めることが不可欠です。
軽微な交通事故であっても、その外傷は治療が長引くことが多いといわれます。それはなぜでしょうか?
交通事故後の過ごし方において、医療機関で適切な指導を受けるか、自分で判断してしまうかで大きな差が出ます。インターネットや自己流の判断では誤った認識をしやすく、その結果、症状や後遺症が長引くこともあります。
そもそも身体の状態というのは、意外と自分では正しく把握できにくいものなんです。だからこそ、医師の的確な診断と適切な指導を受けることが、治療を長引かせない最大のポイントです。

交通事故の治療というと、整骨院などの選択肢もあります。治療において、医療機関と整骨院はどう違うのでしょうか? どちらを受診するほうがよいでしょうか?
整骨院や接骨院は法律上の医療機関ではないため、診断や医学的な治療は行えず、あくまで療養にとどまります。ですから、交通事故後はさほど問題はないと自己判断せず、必ず整形外科などの医療機関を受診することが重要です。
医療機関では、レントゲンやエコー(超音波診断装置)などの画像検査で原因を特定することができます。そのうえで必要に応じて、治療やリハビリを受けるようにましょう。
多彩な治療法と新しい機器で、症状に合わせたプランを提案

整形外科などの医療機関の場合、交通事故外傷の治療としてどのようなことを行うのでしょうか? 外傷の種類によって違うと思いますが、可能であればいくつか具体例をご紹介ください
交通事故で多いのは、首のむち打ち症(頚椎捻挫)や腰の捻挫・挫傷です。治療ではまず超音波治療で炎症を抑え、痛みの原因にアプローチします。これだけで改善する人もいれば、症状が続く場合には低周波治療で筋肉のこわばりをほぐすなど、段階に応じた対応を行います。
さらに必要に応じて、リハビリテーションやトリガーポイント注射を組み合わせるなど、当院では一人ひとりの症状に合わせた適切な治療を選択しています。
直接外傷を負った部位だけでなく、体のほかの部分に影響が及んでいるようなことはありますか? もしあるとすれば、どのように発見するのでしょうか?
たとえば首を痛めたと思って受診された患者さんでも、腰や手足に影響が出ていることもあります。
発見の鍵は、丁寧な問診と診察です。事故の状況を詳しくお聞きし、全身の痛みや違和感を確認します。レントゲンやエコー(超音波診断装置)での検査も活用しますが、もっとも大切なのは患者さんのお話を正確に聞き取ることです。
患者さんは一人ひとり、体も心の状態も違います。やはり心理的な要素は肉体(治療効果や回復のスピードなど)に影響を及ぼすものでしょうか?
最初にお話ししたように、交通事故は心理的に大きな影響を及ぼします。そこで当院では、「どのくらいの期間で回復できるか」という目安を必ずお伝えしています。見通しがあることで患者さんは安心でき、心理的負担が軽減され、落ち着いて治療に専念できるようになります。
それでは貴院の治療の流れについて教えてください
まず事故状況を丁寧にヒアリングし、痛みのある部位はレントゲンで確認して骨折やひびの有無を調べます。その後は症状に応じて、超音波や低周波による物理療法、トリガーポイント注射、運動器リハビリを行います。
軽症であっても理学療法士が痛みや動作を評価し、適切なプログラムを提案します。改善が進めば、ストレッチやピラティスを取り入れ、再発防止と機能維持へとつなげていきます。
貴院の設備についてもご説明をお願いします
当院には、レントゲンやエコー(超音波診断装置)に加え、超音波治療器や低周波治療器を完備しています。さらに、BTL6000(体外衝撃波治療器)や、寝たきりでも筋力を維持できるB-SES(電気刺激装置)といった先進的な機器も導入しています。
これらの設備により、幅広い治療が可能です。また、ピラティスマシンや、TRXサスペンショントレーナ-も備え、ストレッチや機能回復トレーニングに活用しています。

心地よい空間で安心な治療。診断書もスピーディーに作成

外科的な処置をしていただいた後、貴クリニックではリハビリなどのアフターケアも行っていただけるのですか? また、リハビリはどんなことを行うのでしょうか?
もちろん、リハビリは行っています。内容は、理学療法士による歩行訓練、ストレッチ、マッサージ(筋肉をほぐすリラクゼーション)などを取り入れ、患者さんの状態に合わせたリハビリを実施しています。単に痛みを取るだけでなく、生活の質(QOL)の向上までを見据えて、一貫してサポートできるのが当院の特徴です。
交通事故の際の保険の申請には診断書が必要です。そうした手続きも、もちろん貴クリニックでは行っていただけるのですね?
当院では、交通事故の治療から診断書の作成まで一貫して対応しています。診断書は保険会社への提出に欠かせませんが、作成に時間がかかり、患者さんが不安を抱えたまま治療を続けざるを得ないケースもあります。
しかし当院では、できる限り早く診断書を作成し、すぐに保険会社へ提出できるようサポートしています。迅速かつ丁寧な対応で、治療と補償手続きが並行して進む体制を整えているのでご安心ください。
交通事故などでダメージを受けた患者さんの診察で、先生が一番気をつけておられることは何でしょうか?
やはり患者さんの話を丁寧に聞くことです。事故の状況や痛みの種類は一人ひとり異なるので、小さな違和感や細かい症状も聞き漏らさずヒアリングすることで、適切な診断と治療につながります。患者さんが「ここまで話してよかった」と思えるよう、細部まで耳を傾けることを常に心がけています。
貴クリニックはとても広々として開放感があり、心がゆったり安心感のある空間になっていますね。このような内装にされたのには、どのような想いがおありなのでしょうか?
大切にしているのは清潔感と安心感です。医療機関は不安を抱かせる場ではなく、安心して過ごせる空間であるべきだと考えました。
そのため、床材や照明、家具を選び、白と木目を基調にした明るく開放的なデザインにしました。
患者さんがリラックスし、落ち着いて診察や治療を受けられる環境を整えることを心がけています。

貴クリニックで治療を受けたときの費用について教えてください。労災保険を適用できるケースもあると聞きました
費用については保険診療・自賠責保険・労災保険・自由診療と、患者さんの状況によって異なります。たとえば交通事故の場合は、自賠責保険や任意保険でカバーされるため、患者さんが窓口で負担する費用は原則0円です。
また、業務中や通勤中の事故であれば、労災保険が適用されるケースがあります。労災保険は「労働者やそのご遺族のために給付を行う制度」であり、診察・検査・リハビリまで幅広く利用できます。交通事故治療においては多くの方が保険を利用できるため、安心して受診いただけます。
最後に、Medical DOCのサイトを訪れている読者に対してメッセージをお願いします
交通事故直後に自覚症状がなかったとしても、必ず医療機関を受診するようにしましょう。軽微な事故であっても、交通事故の衝撃はかなり大きいものです。受診して何ともないという結果が出れば、それはそれで結構なことなのですから。
当院は交通事故後の処置に万全の体制を整えておりますので、お気軽にご相談ください。
編集部まとめ
交通事故による外傷は、場合によっては後遺症として残る危険もあるとのこと。医療機関で原因を特定し、できるだけ早めに適切な治療を始めることが不可欠と尾﨑院長はおっしゃいます。おざき整形外科クリニックは、交通事故治療をはじめ幅広い整形外科診療に対応し、身体のケアだけでなく心の不安にも寄り添ってくれます。インタビューを通じて、尾﨑院長の診療スタイルに誠実な人柄が感じられました。交通事故の外傷で不安のある方は、尾﨑先生に相談してみてはいかがでしょうか。

医院名
おざき整形外科クリニック
診療内容
整形外科 リハビリテーション科 リウマチ科 など
所在地
大阪府松原市天美東2丁目135-2
松原天美クリニックビル2階
アクセス
近鉄南大阪線「河内天美」駅より徒歩10分




