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見た目ばかりではない。 咬み合わせを正常に、本来の機能を取り戻す【神戸市西区 Belle歯科・矯正歯科 三宮LuLu矯正歯科】

 更新日:2023/12/01

見た目ばかりではない。咬み合わせを正常に、本来の機能を取り戻す
見た目ばかりではない。咬み合わせを正常に、本来の機能を取り戻す

誰もが憧れるきれいな歯並び。矯正治療はそれを実現するが、本来の目的は咬み合わせを整えることにある。歯の位置を正し、しっかり咬めるようにすることでQOLの向上、それに付随して歯並びの見た目もよくなるということだ。費用が高額、治療に時間がかかるなどハードルの高さもあるが、矯正治療はそれ以上のメリットを数々もたらしてくれる。しかも現在は従来のワイヤー矯正に加え、マウスピース型矯正など治療のバリエーションも増えている。日本矯正歯科学会 認定医である「Belle歯科・矯正歯科」「三宮LuLu矯正歯科」の竹内院長に、矯正治療の意義について話を伺った。

Doctor’s Profile
竹内優斗(たけうち ゆうと)
Belle歯科・矯正歯科 三宮LuLu矯正歯科 院長

2012年、大阪大学歯学部を卒業後、同附属病院矯正科で勤務。2019年から医療法人UDCうえだ歯科クリニックで副院長を務める。2020年、Belle歯科・矯正歯科、2024年には三宮LuLu矯正歯科を開院。
歯科医療とは「みなさまの人生に寄り添い支えていく」ものという考えのもと、患者の生活スタイルや年齢に合わせたオーダーメイド式の治療プランに基づいた医療を提供している。座右の銘は「誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある」。
資格・所属学会は、日本矯正歯科学会認定医、兵庫県歯科医師会、神戸市歯科医師会

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機能的、効率的に咬める状態に歯並びを治す

まず、基本的なことから伺います。矯正歯科治療とはそもそもどのような治療でしょうか?

目標として、前歯のガタガタした歯並びだけではなく、奥歯が咬み合っていない状態を理想的な咬み合わせにしていくことです。より機能的、かつ効率的にものが食べられる咬み合わせにしていくことに付随して、歯並びがきれいになるということです。

機能的、効率的に咬める状態に歯並びを治す

矯正治療に対して、患者さんはどのようなイメージを抱いて来院されるのでしょうか?

はじめは、やはり上の前歯が出ているとか、前歯がガタガタしているなど、正面から見てわかるような部分を主訴とされる方が多いです。患者さんご自身が実際に「機能的に咬めているのか」は、あまりわかっていない状態で来院されます。
当院では、デジタルデータをその場でお見せして「ご自身の咬み合わせはこういう状態ですよ」とお伝えしています。

機能的、効率的に咬める状態に歯並びを治す

矯正治療をしたほうがいいのは、どういった歯並びでしょうか?

一般的には、上顎前突といわれる上の前歯が出ている、いわゆる出っ歯の状態です。それから受け口、開咬ですね。
そして叢生(そうせい)、つまりガタガタの歯並び。これが気になってくるのは、中等度以上の方でしょう。もっとも、その状態でずっと生活されているので、患者さんは慣れてしまってあまりわからないと思います。学校での検診や、歯医者へ行ったタイミングで「歯並びを治したほうがいいですよ」と言われて、初めて気が付く方が多いのではないでしょうか。もしくは笑った時の印象から、歯並びを変えたいと思う方もいらっしゃいます。

マウスピース型矯正成功の鍵は、自身で意志を強く持つこと

マウスピース型矯正成功の鍵は、自身で意志を強く持つこと

矯正治療には従来のワイヤー矯正に加え、近年はマウスピース型矯正という選択肢が出てきましたね?

当院ではどちらもやっています。
歯の動かし方によって、ワイヤーで矯正したほうがいい、マウスピースで矯正したほうがいい場合に分かれます。
たとえば、ワイヤー矯正ならば、私が調整するので患者さんは装置のつけ外しをしてもらう必要がありません。しかし、装置が着いたままになりますから、見た目が目立ったり、歯磨きがしづらかったりするデメリットがあります。
一方で、マウスピース型矯正は患者さんご自身で外せるので、歯磨きはしやすいです。しかし、自分でしっかりと装置のつけ外しの管理をしないと、歯がきれいに並んできません。ですので、日常生活の中で装置の使用を頑張らないと、いつまでも治療が終わらない状態になるので注意が必要です。

ワイヤー矯正とマウスピース型矯正にかかる期間は、それぞれどれくらいでしょうか?

期間はどちらもあまり変わりません。1カ月で歯を動かせる量の基準が決まっています。その限度を越えて歯を動かそうとすると、歯自体に悪影響をおよぼす可能性もあります。ですから、患者さんのお口の中の状態によって矯正治療の期間が決まります。
ただ、軽度の歯並びを治したいということでしたら、最短で3~6カ月くらいですね。長い場合は、2~3年ほどかかる方もいらっしゃいます。

治療が済んで、ワイヤーやマウスピースを外した後のケアについてご説明ください

ワイヤー矯正もマウスピース型矯正も歯並びを整え終わったあとはリテーナーの装着が必須となります。矯正治療で移動した歯は元の位置に戻ろうとする後戻りという現象が起こります。それを防ぐために、リテーナーを装着してもらいます。歯並びを整え終わっても装置を使用しなくてもよくなるわけではないということを、矯正治療を始める前に知っておいてもらいたいです。

ワイヤー矯正とマウスピース型矯正、それぞれのメリットとデメリットについてはどうでしょうか?

ワイヤー矯正のメリットは、装置のつけ外しの管理がいらず患者さんは何もしなくても歯並びが改善することです。デメリットは、前述のように、ワイヤーがついたままなので口の中の管理がしづらく、むし歯のリスクが上がることです。それと、口を開けたときにワイヤーが目立つことですね。
マウスピース型矯正は、マウスピース自体が透明なため、見た目では矯正していることが分かりにくいです。また、ワイヤー矯正と比べて装置を装着している時の口の中の違和感は少ないでしょう。デメリットは、患者さん自身で装置のつけ外しをするため、装着時間が短いと歯が理想どおりに動きません。つまり、患者さんが固い決意をもって治療にのぞまないと、治りが遅くなってしまうということです。

矯正治療ができる年齢制限はありますか?

特に年齢制限はありません。当院では、下は保育園や幼稚園に通っているお子様から、上は70歳代の方までいらっしゃいます。もちろん、どこまで治療をするかという点において限度はあると思います。
歯並びだけを改善しているという印象が強い矯正治療ですが、歯に詰め物や被せ物、インプラント入れ歯を装着する前に、歯の角度や咬み合わせも含めて歯並びを整えておいた方が、より良いものをデザインすることが可能です。ご高齢の方でも矯正治療を行うことで、現在残っている歯の寿命を延ばせる場合もありますので、一度ご相談ください。

矯正治療を行う際に歯を抜く必要があると聞きました

歯を必ず抜くというわけではありません。歯並びを整えるにあたって、全ての歯を綺麗に並べられるスペースをお口の中で実際に確保できるのかどうかによって決まります。
そもそも歯を並べられる空間は決まっています。全ての歯を綺麗に並べられる余裕がない場合は、残念ながらどこかの歯にいなくなってもらわないといけません。そのような場合は歯を抜く必要があります。
どの歯を抜くかの判断は患者さんのお口の中の状態によって決まります。一般的には前から数えて4番目か5番目を抜くことが多いです。抜いた後の隙間が埋まるまで2年ほどの治療期間がかかります。

マウスピース型矯正成功の鍵は、自身で意志を強く持つこと

矯正治療はより審美的な口元を目指す治療である

矯正治療はより審美的な口元を目指す治療である

矯正治療をしたら顔の印象や骨格などは変わりますか?

外科的矯正治療や顎を拡大する矯正治療を除いて、一般的な矯正治療であれば骨格にはほぼ影響しません。しかし、口元が出ている、口が閉じにくいという理由で歯を抜いて矯正をすると、前歯の前後的な位置を変えることによって、より審美的な口元を目指すことができます。

貴院での矯正治療の流れを教えてください

患者さんにどこが気になっているのかを聞いた上で、咬み合わせや機能的な問題がないかをトータルで診ていきます。併せて、問診をしながらお顔と口元の状態、骨格を把握します。
その状態を患者さんにデジタルデータを見てもらいながら、どういう治療が適切なのか、費用のことも含めてお話しして、ご納得いただけたら検査に移ります。ワイヤー矯正でもマウスピース型矯正でも、装置は患者さんごとのオーダーメイドです。
治療が始まったら、患者さんに気を付けていただくことは、まず歯磨きです。むし歯をつくらないことです。そしてマウスピース型矯正の方は、マウスピースをきちんとつけていただくことですね。

先生が所持している日本矯正歯科学会 認定医とはどのような資格でしょうか?

日本矯正歯科学会に5年以上属している状態で最低2年間、日本矯正歯科学会指定の医院に勤務し、さらに大学病院もしくは専門医のもとで3年間、合わせて5年間の基礎的なトレーニングを積んで症例を経験しているという条件が求められます。それをクリアし試験に合格すると取得できます。試験は、自分がいちばん機能的に改善できたと思う10症例を提出して、口頭試問を受けます。

矯正治療にあたって先生が大切にしていらっしゃることは何ですか?

費用が高額になりますので、治療のメリット・デメリットだけでなく最初にわかる治療の方針も含めてすべて正直にご説明いたします。
治療が終わったあとは、患者さんの表情がまったく変わるんです。きれいになって、喜んでいただけます。私としてはそれが一番うれしくて、目標にしているところです。

矯正治療はより審美的な口元を目指す治療である

貴院での矯正治療の費用を教えてください

部分矯正全顎矯正かによって異なります。たとえば、部分的に上の歯だけワイヤーで治す場合は当院では27万5000円です。上下の前歯を治す場合は55万円です。部分矯正の場合は、ワイヤー矯正もマウスピース型矯正も同じ値段にしています。メリットとデメリットを総合的に考えていただいて、選択しやすくしています。
全顎矯正は、ワイヤー矯正は77万円、マウスピース型矯正は95万円です。矯正治療は保険が利かないので全額患者さんの自己負担になります。高額になるため分割払いも可能です。

※費用は全て税込となります。

それでは最後に、Medical DOCの読者へ向けてメッセージをお願いいたします

今はWEB検索で何でも調べられるようになりました。しかしお口の中で気になってることを解決するには、やはり歯科医師の力が必要です。歯並びはむし歯や歯周病のようにすぐに治療をしなければならないというわけではありません。気になることやお悩みがあれば、まずは歯科医師に話を聞いてもらうことから気軽に始めてみてはいかがでしょうか。

編集部まとめ

矯正治療は長い期間と費用がかかるだけに、治療を受ける患者さんにも強い覚悟が求められます。とりわけマウスピース型矯正は、自分で装置の着脱ができるため、やりとげる自信のない人には向きません。それでも、治療を終えることができれば患者さんは皆「治療を受けてよかった」と表情が明るくなり、それが竹内先生の矯正治療に対するモチベーションにも繋がっているそうです。矯正治療は歯並びを美しくするのみならず、咬み合わせを改善してQOLの向上が期待できます。自分の歯並びが気になるなど、お口に悩みをお持ちの方は、竹内先生に相談してみてはいかがでしょうか。

Belle歯科・矯正歯科

医院名

Belle歯科・矯正歯科

診療内容

矯正治療 小児矯正 審美治療 予防治療 など

所在地

兵庫県神戸市西区井吹台東町4-20-9

アクセス

神戸市営地下鉄西神・山手線「西神南」駅より徒歩15分
神戸市バス「いぶき東フレア」バス停留所より徒歩1分

三宮LuLu矯正歯科

医院名

三宮LuLu矯正歯科

診療内容

矯正治療 小児矯正 マウスピース型矯正 など

所在地

兵庫県神戸市中央区三宮町1-7-1-4F

アクセス

JR東海道・山陽本線 三宮駅 A5出口 徒歩1分

この記事の監修歯科医師