噛める人生を取り戻す、安心・安全なインプラント治療【中津市 医療法人加来歯科】

入れ歯については、噛み合わせや噛み心地に違和感を持つ患者さんが多いのが現状です。噛む力は、天然歯と比べてかなり弱くなります。クラスプという金属のバネを周りの歯に引っ掛けて固定するので、歯や歯ぐきを痛めてしまうこともあります。
入れ歯の支えになる歯や、歯ぐきに接する床面積を増やして負担を軽減するのですが、どうしても「しっくりこない」と言われることが多いですね。

一番のメリットは、昔に戻ったように噛めることです。人工の歯根がしっかり顎の骨に固定されるため違和感がなく、人工歯であることを忘れてしまうほど自然な感覚になるんですね。メンテナンスをしっかりしていれば何十年も使えますし、ほかの歯に負担をかけずに治療できることも大きなメリットです。
デメリットは、やはり外科手術が必要になることです。治療に時間を要し、保険適用外のためお金もかかります。

インプラント治療をするたには、CTなどの新しい設備が必要ですし、医師が高度な技術を習得するための研修費もかかります。安全な治療をするためには準備にも手間隙がかかり、インプラントの材料費も高いため、どうしても治療費が高額になってしまう面があります。現在は1本30～40万円が相場ではないでしょうか。
中には1本10万円のように安さを売りにしたものもありますが、安全で長持ちするかどうかはわかりません。総合的に判断することが大事ではないかと思います。

歯周病と喫煙ですね。歯ぐきの土台がしっかりしていないと、インプラントは長持ちしません。歯周病がある方は、まずは治療をしてからインプラントをします。建築でいえば、基礎工事のようなものですね。
喫煙については、ニコチンに血管収縮作用があるため、治りが悪くなります。特に上顎のほうが煙の影響を受けるので、口内膜が痛んでしまいます。過去に入れたインプラントが取れてしまって来院した患者さんがいたのですが、ヘビースモーカーの方でした。喫煙者の方は難しいケースがあります。

ブリッジか義歯で歯を補うことになります。喫煙者でインプラントをご希望の場合は、禁煙をおすすめします。実際に当院では、頑張ってタバコを止めてからインプラントをした方が何人もいらっしゃいます。

CT、口腔内スキャナー、ガイドを作製するための3Dプリンター、CAD/CAMシステム、手術器具などすべて院内にあります。ここまで揃えている歯科医院は少ないと思います。
設備の操作も歯科技工士が行っているところが多いですが、当院の場合は全部私が責任を持って行っています。

治療中は麻酔をするのでほとんど痛みはありませんが、人工骨を入れた場合には手術後に痛みを感じる方がいます。その場合は、食間に鎮痛剤を飲んでいただきます。ほとんどの方は1日、長い方でも2、3日で痛みは治まりますね。
インプラントは穴を掘って埋めるので、歯肉を切開する術式に比べて傷は小さく、ほとんど痛みを感じない人の方が多いです。

スイスのストローマン社のインプラントを一貫して使っています。世界でも有数のシェアを誇り、実績も豊富で信頼できるメーカーです。
ストローマンは基礎的な研究の裏付けがしっかりして、現在も研究・開発に力を入れています。さまざまな症例に合った製品ラインナップがあり、強度と精度に優れているので安心です。

最終的に患者さんのためになることを考えて、治療することを大切にしています。どうやったら患者さんが快適に過ごせるか、歯が長持ちするかを常に考えていますね。インプラントでいえば、10年先ではなく、20年、30年先を考えた治療を心がけています。
なかには、すぐ噛めるようにしてほしいという方もいますが、急いで不確実な治療をするよりは、体のバランスを考えて長期的に問題が起こらない方法を選んでいただきたいと思います。皆さんのお役に立てるよう、これからも努めていきます。