きれいな歯の基準と色や形を整える方法とは?【京都駅前デンタルクリニック】
公開日:2020/03/10 更新日:2021/09/25



白くきれいな歯は、美しい口元を演出するために欠かせない要素。日常生活はもちろん、ビジネスや恋愛など人生の大切な場面においても、清潔感のある好印象を相手に与えることができる。どうしたらそのようなきれいな歯を手に入れることができるのか、気になっている方は多いことだろう。今回は審美的な観点だけでなく、歯の総合的な健康を通じてきれいな歯をつくる歯科医師、京都駅前デンタルクリニックの金平俊毅先生にお話を伺った。
Doctor’s Profile
金平 俊毅
京都駅前デンタルクリニック 院長
金平 俊毅
京都駅前デンタルクリニック 院長
1997年、大阪歯科大学卒業後、京都大学医学部附属病院歯科口腔外科入局。1998~1999年 京都大学医学部出向。1999年、京都大学医学部附属病院歯科口腔外科勤務。1999~2001年 ユニチカ中央病院歯科口腔外科勤務。2001~2003年、大阪市内開業医勤務。2004年、京都駅前デンタルクリニック開院。
日本口腔インプラント学会認定医。大阪歯科大学 口腔インプラント科 非常勤医師。日本口腔インプラント学会 会員、日本口腔インプラント学会 専門医、口腔外科学会 会員、日本歯科審美学会 会員、American Equilibration Society 会員、Global Oral Implant Academy 会員等。
【色・形・歯並び】きれいな歯の基準とは?
はじめに、先生がお考えになる「きれいな歯」についてお聞かせください。
きれいな歯とは、「色」「形」「歯並び」すべてが正常な歯のことをいいます。これらのうち、どれか1つでも欠けているときれいな歯並びとはいえません。
まず歯の色についてですが、歯は一番外側が半透明の「エナメル質」、次に乳白色の「象牙質」、もっとも内側が歯の神経である「歯髄」という3層構造になっています。
エナメル質の厚さや色、そして象牙質の色によって、歯の色は決まります。日本人はエナメル質が薄いため、ほかの人種に比べて歯が黄色くなりやすい傾向にあります。また、肌の色とのコントラストも影響して歯が黄色く見えやすいということもあります。
まず歯の色についてですが、歯は一番外側が半透明の「エナメル質」、次に乳白色の「象牙質」、もっとも内側が歯の神経である「歯髄」という3層構造になっています。
エナメル質の厚さや色、そして象牙質の色によって、歯の色は決まります。日本人はエナメル質が薄いため、ほかの人種に比べて歯が黄色くなりやすい傾向にあります。また、肌の色とのコントラストも影響して歯が黄色く見えやすいということもあります。

確かに「色」の印象は、主観や周囲の色とのコントラストに左右されますね。歯の色を客観的に測定する方法はあるのでしょうか?
歯科医院では、歯の色を測定するシェードガイドという器具を用います。最も白い色の「W1」から最も暗い色の「C4」まで、色のグラデーション順に数十本の歯の模型がずらりと並んだ、いわば歯の色見本です。
A~Dのアルファベットは色の種類を指し、数字は色の濃さを表します。日本人の平均的な色はA3~3.5あたりで、B4以上になると多くの人が黄ばんだ歯と認識してしまうようです。
A~Dのアルファベットは色の種類を指し、数字は色の濃さを表します。日本人の平均的な色はA3~3.5あたりで、B4以上になると多くの人が黄ばんだ歯と認識してしまうようです。
なるほど。それでは次に、きれいな歯の「形」というのはどういう状態を指すのでしょうか?
歯の形は生まれ持ったもので一人ひとり違います。口の中のことですし、じっくり見る機会がないため、通常はご自分で歯の形について認識することはないかもしれませんね。
きれいな歯の形という点でいうなら、「欠けていない」「歯の縁がギザギザしていない」この2点が基本的な条件となります。
きれいな歯の形という点でいうなら、「欠けていない」「歯の縁がギザギザしていない」この2点が基本的な条件となります。

一方、「歯並び」の美しさは誰が見てもわかりやすいですね。
そうですね。しかし、いい歯並びとはすべての歯が凸凹なくきれいに一列に並んでいるだけでなく、噛み合わせも整った歯のことをいいます。
奥歯を噛んだ状態でチェックしてみて、上下の前歯の中心が合っていること、上下の前歯が上下・前後それぞれの方向に2~3mm重なっているのが正しい噛み合わせです。
歯並びの悪さは見た目だけの問題ではありません。凸凹に並んでいる歯はケアがしにくいため、むし歯や歯周病になりやすいといったデメリットもあります。また、噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛めないだけでなく、「歯が欠けやすい」「発音が悪くなる」「顎の関節に悪影響が出やすい」などさまざまなデメリットがあります。見た目の改善とともに、噛み合わせも含めて総合的に診断・治療してくれる歯科医院を選ぶ必要があるでしょう。
奥歯を噛んだ状態でチェックしてみて、上下の前歯の中心が合っていること、上下の前歯が上下・前後それぞれの方向に2~3mm重なっているのが正しい噛み合わせです。
歯並びの悪さは見た目だけの問題ではありません。凸凹に並んでいる歯はケアがしにくいため、むし歯や歯周病になりやすいといったデメリットもあります。また、噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛めないだけでなく、「歯が欠けやすい」「発音が悪くなる」「顎の関節に悪影響が出やすい」などさまざまなデメリットがあります。見た目の改善とともに、噛み合わせも含めて総合的に診断・治療してくれる歯科医院を選ぶ必要があるでしょう。
【審美性を向上】歯科医院できれいな歯に整える方法
歯をきれいにしたいと考えた場合、受診するのはやはり審美治療になりますか?

矯正というと費用がかかり、治療期間も長く、大掛かりな治療というイメージがあります。
貴院でよく行っている矯正方法はどのようなものでしょうか?
現在、患者さんからご要望が多く、当院でもおすすめしているのは透明なマウスピース型の装置を用いた矯正です。
これは患者さん個々の歯型に合わせてオーダーメイドで作製した数十枚のマウスピースを順に取り替えることで、徐々に歯を動かしていく治療法です。食事や歯磨きのときなどは自分で外すことができ、従来のブラケット矯正に比べて痛みも少ないため、矯正中も快適に過ごせます。
これは患者さん個々の歯型に合わせてオーダーメイドで作製した数十枚のマウスピースを順に取り替えることで、徐々に歯を動かしていく治療法です。食事や歯磨きのときなどは自分で外すことができ、従来のブラケット矯正に比べて痛みも少ないため、矯正中も快適に過ごせます。
透明ということは目立たないということですか?
そのとおりです。透明なので目立たず、外見的にも矯正していることがほとんどわかりません。接客業など、人と接する機会の多い人にも好評です。
また、従来の矯正治療には、歯の移動方向に制限がある、治療期間が長いなどのデメリットもありましたが、当院では、歯を希望する方向に動かせる「インプラント矯正」や、治療期間の大幅な短縮が期待できる「コルチコトミー手術」も提供しています。通常の矯正治療では考えられない、劇的な変化を望める「外科矯正」も提供可能です。
歯科医院によって提供できる矯正治療は異なりますので、カウンセリングなどを利用し、実際に医院に行って話を聞いた上で、治療する医院と治療法を決めるといいでしょう。
また、従来の矯正治療には、歯の移動方向に制限がある、治療期間が長いなどのデメリットもありましたが、当院では、歯を希望する方向に動かせる「インプラント矯正」や、治療期間の大幅な短縮が期待できる「コルチコトミー手術」も提供しています。通常の矯正治療では考えられない、劇的な変化を望める「外科矯正」も提供可能です。
歯科医院によって提供できる矯正治療は異なりますので、カウンセリングなどを利用し、実際に医院に行って話を聞いた上で、治療する医院と治療法を決めるといいでしょう。

セラミック治療とはどのようなものですか?
歯の詰め物や被せ物などにセラミックを使用する方法です。セラミックは色調を自由に再現することができ、歯に被せたり詰めたりすることで、自分の歯と同等もしくはそれ以上の白さにすることができます。
また、むし歯で欠けてしまった歯や、形の悪い差し歯など、気になる歯の「形」も同時に整えることができます。
また、むし歯で欠けてしまった歯や、形の悪い差し歯など、気になる歯の「形」も同時に整えることができます。
セラミックで歯の「形」もきれいにすることができるのですね。
【セルフケアとプロケア】きれいな歯を維持する方法
歯科治療で手に入れたきれいな歯を維持するにはどうしたらいいのでしょうか?
きれいな歯を維持するには、ご自宅でのセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアの両方を継続することが大切です。
むし歯や歯周病のもととなる歯垢は粘着性が強いため、口をゆすぐ程度では取り除くことができません。セルフケアについては、毎日のブラッシングを丁寧に行ってください。歯に合った歯ブラシを使い、できるだけ毎食後、磨きにくい奥歯や歯と歯の間を特に意識して、すみずみまで磨きます。歯間ブラシやフロスなども活用して、歯ブラシでは届かない部分までしっかり清掃しましょう。
また、これは歯の健康のためだけではありませんが、栄養バランスのよい食事をよく噛んで食べることも大切です。
むし歯や歯周病のもととなる歯垢は粘着性が強いため、口をゆすぐ程度では取り除くことができません。セルフケアについては、毎日のブラッシングを丁寧に行ってください。歯に合った歯ブラシを使い、できるだけ毎食後、磨きにくい奥歯や歯と歯の間を特に意識して、すみずみまで磨きます。歯間ブラシやフロスなども活用して、歯ブラシでは届かない部分までしっかり清掃しましょう。
また、これは歯の健康のためだけではありませんが、栄養バランスのよい食事をよく噛んで食べることも大切です。


毎日丁寧にセルフケアをしていても、やはり歯科医院でのケアは必要になりますか?
時間の経過とともに、セルフケアでは除去できない汚れが蓄積していきます。歯科医院に来ていただければ、専門の機器を使ったプロによるクリーニングやフッ素塗布などの予防処置を受けることができます。
また、歯科疾患は感染症であり、生活習慣病でもあります。健康で美しい歯を維持するには、口腔内の清潔を保つだけでなく、生活そのものや日常の中の歯によくないクセも見直す必要があるわけです。私たち歯科の専門家は、日常生活の注意点やブラッシングについて、アドバイスすることができます。
また、もちろん歯科医院への定期的な来院は、むし歯や歯周病といった歯のトラブルの早期発見・早期治療にもつながります。
歯の美しさは歯の健康あってのものです。歯の健康を守り、きれいな歯を維持するために、ぜひ歯科医院を上手に活用していただきたいと思います。
また、歯科疾患は感染症であり、生活習慣病でもあります。健康で美しい歯を維持するには、口腔内の清潔を保つだけでなく、生活そのものや日常の中の歯によくないクセも見直す必要があるわけです。私たち歯科の専門家は、日常生活の注意点やブラッシングについて、アドバイスすることができます。
また、もちろん歯科医院への定期的な来院は、むし歯や歯周病といった歯のトラブルの早期発見・早期治療にもつながります。
歯の美しさは歯の健康あってのものです。歯の健康を守り、きれいな歯を維持するために、ぜひ歯科医院を上手に活用していただきたいと思います。