抜歯をしてもインプラントで楽しい毎日を!骨量不足でもあきらめないで【千代田区 丸の内永楽ビル歯科クリニック】
しかし、これまで経験がない方にとっては、治療がどのような流れで進むのか、不安もありますよね。また、治療による腫れや痛みなどのリスクも気になります。
さらにインプラントを検討している方のなかには、医療機関を受診してから「骨が足りないので難しい」と断られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方でも、「骨移植」や「骨再生」によってインプラント治療を受けることができる可能性があるといいます。
そこで今回は、【医療法人浩昭会丸の内永楽ビル歯科クリニックの院長神谷玄治先生、副院長中田 雄介先生】に、インプラント治療の流れと骨量が足りない場合の治療についてお話しを伺いました。
神谷 玄治(左)
丸の内永楽ビル歯科クリニック 院長
日本大学歯学部を1998年に卒業後、東京医科歯科大学歯科附属病院第一口腔外科、天王洲郵船ビル歯科にて臨床経験を積む。2003年より丸の内永楽ビル歯科クリニック院長に就任、現在に至る。美しい治療にこだわりをもって診療にあたっている。所属学会は、日本口腔インプラント学会など多数。
丸の内永楽ビル歯科クリニック 副院長
明海大学歯学部を1998年卒業し2012年より勤務。スタッフとのコミュニュケーション力を活用し、チーム医療を患者様に提供できるリーダシップを発揮。患者様との和を重んじ、審美性の高い歯科治療を提供。
目次 -INDEX-
抜歯から治療終了までの期間は1週間~1年と様々
1.検査とカウンセリング | 患者の口腔内の状態を確認し、どのような治療が可能か、歯科医師が検討します。この際、直接口腔を観察することはもちろん、単純X線検査やCT検査も行って詳しく確認することが必要です。 これらの検査と並行しながら、歯科医師と患者が治療方針について相談していきます。 |
2.抜歯 | カウンセリングでインプラント治療を行うことが決定したら、抜歯をします。 歯科医院によって、抜歯後、傷が治るまで様子をみてから次に進む場合と、抜歯したその日にインプラントの埋入も行う場合があり、経過は様々です。 |
3.骨移植・骨再生とインプラント体の埋入 | 人工の歯の土台となるインプラント体を、歯茎の骨に埋めていきます。ただし、歯茎の骨量が足りない場合には、骨を移植したり、骨を再生させたりする処置も同時に行います。 |
4.インプラント体と骨が結合するのを待つ | インプラント体の固定が不十分だと、人工の歯を乗せたときに取れてしまうリスクがあるため、インプラント体と骨が結合するのを待ちます。 |
5.仮歯を入れる | 骨をインプラント体が固定されたら、色や形、かみ合わせの最終的なチェックを行います。 |
6.最終的な歯を入れる | 仮歯のデータをもとに作られた、最終的な歯を入れます。 その後、年に数回の定期的なメンテナンスが必要です。 |
このような流れで、インプラント治療は行われます。
インプラント治療の期間が長い理由
インプラント体と骨が結合するのを待つために時間を置く
インプラント体と骨がしっかりと結合するためには、約2カ月以上かかるとされています。なぜなら、この固定が得られてからでなければ、せっかく人工の歯を入れても、あとで取れてしまうかもしれないからです。つまりこの固定期間こそが、効果的なインプラント治療に必要な要素と言えるのではないでしょうか。
また、よりしっかりと固定させたい場合には、3~6ヵ月ほど待つ場合もあるそうです。ただし、最初にインプラント体を埋入したときに十分に固定されれば、もう少し早い段階で人工の歯を入れるケースもあるといいます。
(2019年12月時点 日本口腔インプラント学会|「口腔インプラント治療指針2016」調べ)
このように、感染や炎症を抑えたり、インプラント体と骨が結合するのを待ったりするためにインプラント治療は時間がかかるとされています。
そこで、インプラントの治療期間の短縮があり得るのかどうか、神谷先生からの見解を伺いました。
患者にとっては治療期間が短い方がメリットのように感じますが、安易に治療期間を短縮することでトラブルに発展する可能性があるということですね。
患者としては「早く治療が終わってほしい」というのが本音ではありますが、治療期間は一時的ですのでしっかりと待つことが大切なのではないでしょうか。
抜歯やインプラントの腫れや痛みは一時的
一方、麻酔が切れると、痛みや腫れが生じることがあるといいます。ただし、こうした痛みが継続する期間は、1週間程度だとされているので、こちらも大きな心配にはつながりにくいことでしょう。
またこれらの悩みは、痛み止めの使用や、血行がよくなる生活習慣を避けることで痛みの緩和を目指すことができるそうです。
治療の痛みについて、神谷先生は次のように教えてくださいました。
年々医療機器の進化によって患者様への負担が少ない治療が可能となっており、術後の腫脹は少なくなっています。
長引く痛みや我慢できないほど強い痛みは感染が原因の可能性が高いため、術前に抗菌薬を投与したりクリーニングしたりすることで感染予防に努めています。
治療に用いる医療機器の発展により、患者への負担は小さくなっているようですね。また、痛みを悪化させないためには治療前に適切な処置することが大切だということが伺えました。
一方、痛みが長引いたり我慢できないほど強かったりする場合には、治療を受けた歯科医院を相談するといいでしょう。
骨移植や骨再生によってインプラントができる可能性も
骨移植とは
骨移植は、その名のとおり骨を移植する治療法です。自身の骨を一部移植する場合や、人工的に作られた代用骨を移植する場合があります。
自身の骨を移植する場合には、口の中から採取できる顔の骨や、腰、すねの骨を採取して移植するため、これらの部位にも負担がかかります。
CGF法は、私たちの血液に含まれるフィブリンという物質を用いた法です。
私たちが怪我をして出血した際、フィブリンは傷口の蓋となって血管の傷を覆ってくれます。これと同じように、歯の骨が欠損している場所にフィブリンを使用すると、骨の再生が活性化されるという仕組みです。
今回はCGF法について、神谷先生が詳しく教えてくださいました。
このゲルを使用することで、インプラントの手術、歯周組織の再生、口腔外科処置に関連する術後のより早い治癒と組織再生効果が期待できます。
例えば、歯周病などで喪失した骨を回復、外傷の治療や親知らずの抜歯、骨が薄いためにインプラントを断念された患者様にも対応できます。
このように、口の中のさまざまな組織を再生させるためにCGF法は有効なようです。
CGF法のメリットとデメリット
高い効果が期待できるCGF法にもメリットの反面、デメリットも存在します。この方法に理解を深めるためにも、それぞれに確認していきましょう。
編集部まとめ
抜歯をしてもインプラントで快適な口元に
抜歯をすると、見た目が悪くなったり、硬いものを食べるのが難しくなったりするなど、デメリットが大きいイメージがありますね。しかしインプラント治療は、これらの悩みを解決する一助になります。
骨量不足で他院での治療を断られた場合でも諦めず、ぜひ別な医療機関で治療を検討してみてくださいね。
医院情報
所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビル iiyo B1F |
アクセス | 大手町駅 地下直結 東京駅 丸の内北口 徒歩3分 |
診療内容 | インプラント 歯科一般 小児歯科 矯正歯科 歯周病治療 |