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肉眼の20倍の精度!顕微鏡歯科治療とは【江戸川区南小岩 笠原デンタルオフィス】

 更新日:2023/03/27
笠原デンタルオフィス
笠原デンタルオフィス

歯の痛みを感じて歯科医院を受診してみたら、「虫歯です」と言われてショックを受ける……。こういったことは、多くの方が経験しているのではないでしょうか?しかも、その部位が以前にも治療した箇所だったら、、、何だかがっかりしてしまいますよね。

残念ながら以前治療した歯であっても、そこから再び虫歯は進行してくる可能性があります。自分の歯磨きが悪かったから?一概にそうは言えません。
歯科医院側での治療の見落としの可能性があるからです。そんな見落としを予防するためにも、最近注目されているのがマイクロスコープを用いた「顕微鏡歯科治療」です。
そこで今回は、顕微鏡歯科治療に詳しい【笠原デンタルオフィス 笠原明人 副院長】にお話を伺いました。

Doctor’s Profile笠原 明人
笠原デンタルオフィス 副院長

東京歯科大学卒業後、静岡県の歯科医院に勤務。現在は笠原デンタルオフィスで副院長を務める。納得いく説明はもちろん、再治療の少ない真に患者利益を追求した歯科治療を目標に診療を行っています。

歯科用マイクロスコープとは?

歯科用マイクロスコープとは、お口の中の状態を肉眼の20倍程度まで拡大して見ることのできる顕微鏡のことです。皆さんが学生時代に使用した顕微鏡では、ほとんどの場合、ガラスの上に見たいものを載せて観察したのではないでしょうか。
しかし、歯科領域で使用されるマイクロスコープは、患者さんのお口の中を覗き込むようにして使用するのです。
マイクロスコープとは?

肉眼では見えないものが見える、歯科用マイクロスコープの魅力

歯科用マイクロスコープでは、肉眼の約20倍に拡大して口の中を観察することができます。
このように大きく拡大することで、肉眼では確認しづらかった初期の本当に小さな虫歯やお口のトラプルを見つけることが可能になります。
 
今、注目の歯科用マイクロスコープについて、笠原明人副院長は次のように教えてくださいました。

マイクロスコープの最大の特徴は、肉眼では分からなかったことが見える。また、その情報を患者さんに記録した画像で明確に伝えることができるという点です。そのおかげで、歯科医師の経験や勘に頼ることなく、より細やかな治療を行うことができます。
また治療部位を繊細に確認することで、治療する範囲も最小限で済むと考えられます。これによって、患者さんへの負担が少なく、治療後良好に経過することが多いです。
精度の高い治療のためには、マイクロスコープをどれだけ正確に使いこなせるかが重要になります。技術習得には長い年月を要しますがマイクロスコープはこれからの歯科治療においては必須な機器と考えています。

マイクロスコープを使用することで、患者さんには多くのメリットがありそうですね。
ところで、マイクロスコープを使用した治療はどのようなケースで行われるのでしょうか?この点についても、笠原明人副院長のご意見を伺いました。

多くは「歯の神経を抜く治療」として知られている根管治療(こんかんちりょう)で使用することが一般的です。しかし笠原デンタルオフィスでは、根管治療に限らず虫歯治療、外科治療、精密な型取り、歯周病治療などあらゆる歯科治療で使用しています。
笠原デンタルオフィスではマイクロスコープを現在2台設置しており歯科医師だけでなく歯科衛生士にもその重要性を教育し使用してもらっています。

マイクロスコープとは?
マイクロスコープが有効な場面は、さまざまあるようですね。
根管治療は、歯の中の神経を治療するということで、患部が暗くて狭く、肉眼ではとても見えづらいものだそうです。一方マイクロスコープでは、拡大できるうえに患部を明るく照らすこともできるため、経験や勘に頼らずに治療を進められるといいます。
 
笠原デンタルオフィスのようにあらゆる場面でマイクロスコープを使用することで、患者さんが得られるメリットはより大きくなるのではないでしょうか。

顕微鏡歯科治療と一般的な治療の違いは?

メリットが目立つマイクロスコープ治療ですが、一般的な治療とはどのように違うのでしょうか?
ここからは、虫歯治療を例に、それぞれの治療の特徴について、みていきましょう。
マイクロスコープ治療と一般的な治療の違いは?

一般的な治療の場合

一般的な治療では、次の要素をもとに、治療を進めていきます。

・歯科医師による肉眼での確認
・患部のX線検査の結果

X線検査の画像はもちろん参考になりますが、直接歯の中の様子を見ている訳ではないため、歯科医師の勘や経験を頼りに治療がすすむこともあるといいます。

そのため、前回の治療時に見落としがあると同じ場所で虫歯が再発したり、実際には小さなむし歯なのに大きく歯を削ったりということも起こるようです。

顕微鏡歯科治療の場合

マイクロスコープでは患部を拡大して見ることができるため、より細やかに治療が可能になることでしょう。
 
顕微鏡歯科治療では細やかな治療が可能になるとのことですが、実際にマイクロスコープを使ってみて、何か変化はあったのでしょうか?マイクロスコープ導入後の感想を、笠原先生は次のようにお話ししてくださいました。

マイクロスコープを導入することによって、まず、治療の際に劇的な変化を感じました。見えない所を経験と勘で治療することと、実際に見えていて治療を行うのは雲泥の差です。
治療する部分は最小限にまた詰め物のはみ出しなどもなく再発も確実に防げるようになっています。

このようにマイクロスコープを導入することで、より自信をもって治療をすすめていけるようになったようです。歯科医師が自信をもって治療をすすめることは、患者さんとしても安心なポイントですね。
 
また、マイクロスコープの導入により、患者さんとのやりとりにも、次のような変化があったといいます。

マイクロスコープを導入することで、治療に関してはより明確な情報交換ができるようになりました。治療中の様子は専用カメラで記録することができます。これにより処置が終わったあと動画で治療中の様子を患者さんへ嘘偽りなく見せながら説明をすることが可能です。
 
歯科医師のやったことが全てモニターに映し出されるのでマイクロスコープの扱いに慣れていないと治療の粗が目立ち自分の首を絞めることになります。
逆に慣れている歯科医師や歯科衛生士が使用した様子はまさに芸術といっても過言ではありません。
我々も日夜、録画機能から治療の様子を見返すことにより、笠原デンタルオフィス医院全体で技術研鑽に取り組んでいるところです。

マイクロスコープ治療と一般的な治療の違いは?
マイクロスコープを使用することで、患者さんに対してより繊細な治療ができそれを証明する明確な説明もできるようです。
治療の様子を動画で確認しながら歯科医師から説明してもらえるのは患者さんとしてはありがたいポイントではないでしょうか。

顕微鏡歯科治療は保険適用?気になる費用と治療期間

一般的な歯科治療に比べてより細やかな治療が期待できる、マイクロスコープ治療。
しかし、治療にかかる費用や治療期間に違いはあるのでしょうか?これらの点について詳しくみていきましょう。
マイクロスコープ治療は保険適用?気になる費用と治療期間

【顕微鏡歯科治療】保険適用と費用について

顕微鏡歯科治療は、現在のところ自由診療になることがほとんどです。そのため、窓口での負担が大きくなる傾向にあるでしょう。ただし、長い目で考えた場合、一度で詳細に治療できるマイクロスコープのほうが、再発の心配がなく、結果的に費用負担が少なくなることも十分考えられます。
 
マイクロスコープ治療の費用は高額?
マイクロスコープ治療の多くは、自由診療にあたります。
自由診療では、患者は窓口で10割負担となるため、一般的な歯科治療に比べると経済的負担が大きいといえるでしょう。
 
ただし、自由診療の治療費は各歯科医院やクリニックで自由に設定することができます。
そのため、受診する医療機関によって費用はまちまちで、負担が大きい所もあればリーズナブルに治療を行ってくれる歯科医院もあります。
 
では、笠原デンタルオフィスでは、マイクロスコープ治療の費用についてどのような見解を持たれているのでしょうか。笠原先生に伺ってみましょう。

笠原デンタルオフィスでの顕微鏡歯科治療は、自由診療になります。
自由診療は、治療費の負担が大きくなることを心配される方も多いのが事実です。しかし、予後のこと、再発を防ぐこと、歯を残せる可能性を高めることなどを考慮すると、中長期では十分患者様にもメリットが提供できると考えています。

顕微鏡歯科治療が自費治療と考えると、1回あたりの費用は確かに負担が大きくなるかもしれません。
しかし、マイクロスコープによる治療では、これまで見落とされていたトラブルを一度で解決できる可能性があります。再治療を避けることにより、長い目でみれば費用負担が少なくなるのではないでしょうか。

【顕微鏡歯科治療】治療時間・治療回数

一般的な治療に比べ、顕微鏡歯科治療では1回の治療時間は長くなる傾向があります。それはマイクロスコープで1つ1つのステップを着実に行うためです。10分程度で終わっていた虫歯治療もマイクロスコープを使用することで1時間かかる場合もあります。マイクロスコープでは見えすぎてしまうことによりそのような事が起こります。精密に虫歯を取り切ることは容易ではないのです。ただ、治療回数はむしろ減る傾向にあります。

顕微鏡歯科治療によって、通常より治療期間が長くなるということはないはずです。むしろ顕微鏡歯科治療では治療を確実に進めていくこと、そして治療のやり直しの可能性が低くなることから、より正確な治療期間を伝えられます。

マイクロスコープ治療は保険適用?気になる費用と治療期間
このように笠原先生は、「顕微鏡歯科治療によって治療期間が長くなることはない」という見解をお持ちです。
さらに治療を開始する際に正確な治療期間を教えてもらえることは、忙しい日々を過ごしている人にとってとても助かるのではないでしょうか。

また顕微鏡歯科治療ご希望の場合はマイクロスコープの扱いに慣れた歯科医院にご来院されることをお勧めします。学会の認定資格はもちろんのこと患者さんの治療した様子を見せてくれるかどうかが大きなポイントであると思います。見せれるということはそれなりの治療をしているという自信の表れだと考えているからです。
まずは歯科医院に相談に行き、十分な説明を受けたうえで、納得して治療を開始してくださいね。

最も重視すべきは頼りがいのある医院を探すことである

顕微鏡歯科治療は現在注目を集めている治療法です。しかし日本で実際に行っている医院はまだまだ少ないというのが現状といえるでしょう。

マイクロスコープによる治療の多くは自由診療になるため、費用負担は受診する歯科医院によって異なります。また、治療にかかる期間も担当する歯科医師によって異なってくるでしょう。そのため、治療を開始する前に費用や治療期間について十分に説明してくれる医院を探し治療を受けるといいのではないでしょうか。

笠原デンタルオフィス
マイクロスコープを用いた精密虫歯治療 4.4万円~6.6万(税込)
※状況により金額に差があります。

医院情報

笠原デンタルオフィス
所在地 〒133-0056
東京都江戸川区南小岩7-30-12
東名観光ビル 2F
アクセス JR総武線 小岩駅 徒歩3分
診療内容 歯科 矯正歯科 口腔外科

この記事の監修歯科医師