「ストレスを溜めこまないための2つの対策」はご存知ですか?【医師解説】

ストレスを溜めこまないための対策とは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「ストレスで倒れる5つの前兆症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
ストレスで倒れてしまった際の正しい応急処置
倒れた人の原因がストレスであるかどうかはすぐにはわかりません。
倒れた人を目撃した場合、どのように応急処置をすればよいでしょうか?まず、周囲が安全か確認をしましょう。そして、倒れた人の意識を確認し、意識がなければ周囲に声をかけて応援を呼んでください。また、119番通報をし、周囲にAEDがあれば持ってきてもらいましょう。次に、倒れた人の胸とおなかの動きを確認し、呼吸をしているか確認をする必要があります。心肺停止していたら、心肺蘇生を試みてください。
もし、すぐに意識が戻るようでも、すぐには動かさず横にしたまま様子を見ましょう。この時に、どのぐらいで意識が戻ったのか、意識がない時にけいれんなどなかったか、意識が戻った後も意識がもうろうとしていたかなど、倒れた前後の状況について本人へ伝えるようにしましょう。
ストレスを溜めこまないための対策
ストレスをため込むことで、自律神経のバランスが崩れたり、体の不調が起こることが考えられます。通常の生活をしていてストレスが全くない方はいないと思います。なるべくストレスをため込まないようにすることが大切です。ストレスをため込まない対策について、以下のことを参考にしてみてください。
セルフモニタリング
自分の現在の状態を把握することがまず大切です。自分がストレスと感じることが何か、例えば、睡眠不足や人間関係、気温、花粉など人によってストレスの原因はさまざまです。どんなことが自分のストレスの引き金になっているかをまず考えることが非常に大切です。次に、そのストレスによってどのような体の反応が出るか、例えばイライラする、頭痛、肩こり、過食などが起こっていないかを考えましょう。そして、そのストレスが現在どの程度であるかを、実際に書き出すことで整理をすることが大切です。自分の今の状態を正確に把握することで、自分のことを冷静に考えられるようになります。
ストレスコーピング
次に、ストレスへの対処法を考えます。ストレスに対しての気持ちを周囲に発信したり、ストレスに対しての自分の考え方を変えたり、解決を目指したり、周囲への支援を求めることも対処法の一つです。また、ストレス解消のために気晴らしを行うことも大切な解決法です。ストレスに対して自分で対処していると自覚を持ちながら、自分に合った対処法を選ぶようにしましょう。
「ストレスで倒れる前兆症状」についてよくある質問
ここまでストレスで倒れる前兆症状などを紹介しました。ここでは「ストレスで倒れる前兆症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ストレスが原因で失神することはありますか?
伊藤 陽子(医師)
強いストレスを感じると、迷走神経反射を起こし、失神することもあります。このため、迷走神経反射を起こす前兆で立ちくらみやめまい、あくびが出る、顔面が青ざめるなどの症状がみられることもあります。このような前兆がある場合には、無理をせず休息をとるようにしましょう。
ストレスが原因かどうかは、自分では区別がつきません。失神を起こした場合、まずは内科・循環器内科で相談をしてみましょう。
まとめ ストレスで倒れる前兆があったら、休息を
強いストレスがあると、自律神経のバランスが崩れ自律神経失調症を引き起こしたり、迷走神経反射や起立性低血圧を起こして意識を失ってしまう可能性があります。このような不調の前兆として、立ち眩みやめまい、生あくび、吐き気などがみられます。このような前兆がある場合には、倒れないように休むことが大切です。また、普段からストレスをためないようにし、また十分睡眠をとり体調を整えるようにしましょう。
「ストレスで倒れる前兆症状」で考えられる病気
「ストレスで倒れる前兆症状」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
循環器科の病気
神経内科の病気
失神をきたす可能性がある病気は上記の様にさまざまです。その中でもストレスと関係ある病気として、自律神経失調症や迷走神経反射などが挙げられます。倒れる場合には、他の病気との区別はつきずらいため、一度内科で相談をしてみましょう。
「ストレスで倒れる前兆症状」に似ている症状・関連する症状
「ストレスで倒れる前兆症状」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
これらの症状がみられるときには、倒れる前兆の可能性もあるため気をつけましょう。十分に休息をとり、ストレスをためないようにすることが予防となります。普段から体調に気を付けて過ごしましょう。




