「疲れやすい」症状が特徴の”6つの病気”は?対処法も医師が解説!

疲れやすい時、身体はどんなサインを発している?メディカルドック監修医が考えられる病気・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『最近「疲れやすい」…どんな原因が考えられる?医師が男女別に徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
「疲れやすい」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「疲れやすい」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、異常が見つからないにもかかわらず倦怠感や疲労感、頭痛やめまいなどの症状が出る病気です。自律神経と呼ばれる交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで発症します。ストレスや生活習慣の乱れが主な原因だといわれていますが、特定の原因は分かっていません。原因となっているストレスを解消し、生活習慣の乱れを整えることで改善できる可能性があります。生活に支障が出るほど症状がつらいときは、精神科や心療内科を受診しましょう。
糖尿病
糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気です。神経障害や網膜症、腎症の合併症を起こしやすいことで知られています。糖尿病には、インスリン分泌細胞であるβ細胞を自身の免疫が破壊してしまう1型糖尿病、過食や運動不足などが原因で発症する2型糖尿病があります。1型糖尿病はインスリンの注射をすることでしか対処ができません。2型糖尿病は、食生活の改善や運動習慣の見直しなどにより血糖値を改善できる可能性があります。多飲や口渇、疲れやすいなどの症状がある場合は、内科や糖尿病内分泌科を受診しましょう。
甲状腺機能異常
甲状腺機能異常とは、甲状腺の働きが亢進したり低下したりすることです。甲状腺機能亢進症はバセドウ病や脳の腫瘍、甲状腺機能低下症は橋本病や下垂体腫瘍などが原因で発症します。どちらも自力で対処することは難しく、薬を使った治療を行うことが一般的です。手が震える、急に体重が落ちた、暑がりになった、疲れやすい場合は甲状腺機能亢進症、体重が増えやすくなる、寒がりになった、すぐ眠くなる、日中も眠い、疲れやすい場合は甲状腺機能低下症が疑われます。これらの症状が気になるときは、内分泌科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は、休養をとっても体力が回復せず、疲労感が常に続いている状態のことです。日常生活に影響が出るほど倦怠感や疲労感が続きます。発症の原因はまだよく分かっていません。自分でできる対処法も現在のところないのが実情です。慢性的な疲労感が6か月以上続く場合は、内科を受診しましょう。
低血圧
WHOでは、収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の場合を低血圧としています。疲れやすい、立ちくらみ、めまいなどの症状が良く見られます。怪我や心臓病、胃腸疾患などが原因になることもありますが、特定の疾患がなく低血圧になる方もいます。生活に支障が出ているようでしたら、循環器内科を受診しましょう。
うつなど心の病気
うつ病は、神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減少することで発症するといわれています。人間関係やストレスなどがきっかけとなりやすく、どなたが発症してもおかしくありません。まずはうつ病の原因となっている環境を変え、ストレスを溜め込まないようにしましょう。憂鬱な気分が1日中続いたり疲れやすく何もする気にならなかったりする場合は、精神科や心療内科を受診してください。
「疲れやすい」症状の正しい対処法は?
疲れやすい状態が続いているときは、まず生活習慣を整えて休息をしっかりとることが大切です。食事をバランス良く摂り、睡眠時間を確保して体を休めましょう。適度な運動はストレスを解消したり睡眠の質を良くしたりするのに効果的です。また、就寝の2~3時間前に入浴したり、寝る前に強い光を浴びるのを避けたりするのも睡眠の質を良くするのに効果があります。
「疲れやすい」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「疲れやすい」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
疲れやすい原因としてどのようなことが考えられますか?
伊藤 陽子(医師)
疲れやすい原因として、貧血、自律神経失調症や糖尿病、甲状腺機能異常、肝障害、腎臓病、重症筋無力症や慢性疲労症候群、睡眠時無呼吸症候群、低血圧、うつ病などが考えられます。疲れやすいのみでは、病気を特定することはできないため疲れが持続する場合にはまず内科を受診しましょう。
疲れやすいのは何が不足しているからですか?
伊藤 陽子(医師)
食べたものからエネルギーを作るのに必要なビタミンB1やビタミンB2が不足すると疲れやすくなるといわれています。また、貧血の場合には鉄分不足の方もいます。
体力が無く疲れやすいのは病気ですか?
伊藤 陽子(医師)
病気の可能性もあります。疲れやすい状態が続く場合は、念のため医療機関を受診して原因をチェックしてもらいましょう。
まとめ 疲れやすさが持続する場合には、まず内科を受診!
疲れやすい症状が続く原因には、さまざまなものがあります。休息を取れていないだけの可能性もありますが、さまざまな病気が隠れていることもあるので症状が続くときは医療機関を受診してください。適切な治療を受けることで疲れがとれ、毎日を元気に過ごせるようになるでしょう。
「疲れやすい」で考えられる病気と特徴
「疲れやすい」から医師が考えられる病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
婦人科の病気
- PMS(月経前症候群)
- 更年期障害
精神科の病気
- うつ病
- 自律神経失調症、起立性調節障害
疲れやすいのは一時的なこともありますが、何らかの病気が原因のケースもあります。長期間にわたって症状が続くときは、医療機関で検査してもらうようにしましょう。
「疲れやすい」と関連のある症状
「疲れやすい」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
疲れやすいといっても、細かい症状は人それぞれです。女性の場合は妊娠している可能性も考えられます。いつものことだからと放置せず、医療機関を受診して疲れの原因を見つけることが大切です。特に、口渇多尿がある場合には糖尿病の可能性、体重が減っている、微熱が続くなどの症状がある場合には悪性疾患や感染症の可能性もあります。一度内科を受診し、相談しましょう。