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「コーヒーで下痢を催す」際の特徴的な病気はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/11/15

コーヒーを飲んで下痢を催した時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「コーヒーで下痢を催す」原因・一緒に食べると下痢を催す食べ物はご存知ですか?

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

「コーヒーで下痢を催す」際の特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「コーヒーで下痢を催す」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、大腸および小腸に潰瘍や腫瘍などの器質的な異常がないにもかかわらず、下痢あるいは便秘などの便通異常、腹痛、腹部膨満感などの症状がある病気です。
日本では人口のおよそ10~20%で過敏性腸症候群が見られると言われており、近年、社会の複雑化やストレスの増加に伴い、患者は増加傾向です。
下痢型、便秘型、あるいは下痢と便秘を繰り返す混合型があり、その原因には身体的、精神的ストレスが関わっているといわれています。
治療法としては、まず症状の原因となる因子が何なのかを探り、生活リズムや食事の改善、薬物治療、心理療法などがあります。
下痢が続く場合は消化器内科を受診してください。

直腸炎

直腸炎は、直腸の粘膜が炎症を起こす病気です。直腸炎には梅毒などの性感染症やカンピロバクター、サルモネラ、赤痢といった一般的腸管感染症が原因のものと、潰瘍性大腸炎やクローン病などの特発性炎症性腸疾患に分けられます。
主な症状は下痢のほか粘血便、排便時の痛み、また発熱や体重減少が見られることもあります。
特定の細菌やウイルスへの感染が原因の場合は、抗菌薬、抗ウイルス薬での治療が一般的です。
炎症性腸疾患の場合、症状に応じて治療法が選択されます。
上述のような症状が現れたら、すぐに消化器内科を受診してください。

便秘

便秘は、排便の回数が少ない、お腹の張りや痛みがある、コロコロした便や硬い便が出る、強くいきまないと出ない、排便後も残便感がある、1回で少量しか出ずに何度もトイレへ行く、腸や肛門に閉塞感がある、といった症状が起こります。「本来体外へ排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態」が、便秘です。
便秘の対処法として市販の便秘薬を用いる、食物繊維を意識して規則正しくバランスの良い食事を心掛ける、水分をしっかり(1日に1.5~2リットルを目安に)摂る、適度な運動や睡眠など生活習慣の改善が挙げられます。
これらの対処法でも症状が改善しない場合、原因に応じて内科、消化器科、胃腸科、肛門科のいずれかを受診し、医師の指示に従ってください。

「コーヒーで下痢を催す」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「コーヒーで下痢を催す」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

コーヒーで下痢を催す場合、紅茶を飲んでも大丈夫でしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

コーヒーで下痢を催す原因がカフェインであるならば、コーヒーに比べてカフェインの含有量が少ない紅茶は大丈夫である可能性もあります。
ただし、反応が出るかどうかは個人の体質やその時の体調にもよります。
紅茶を飲んでみて、ご自身の身体がどのように反応するかを確認し、もし紅茶を飲んで下痢の症状が出る場合は医療機関に相談することをお勧めします。

コーヒーと一緒に食べると下痢を催す食べ物を教えてください。

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

明確に下痢を催す食べ物とは言い切れませんが、コーヒーとよく一緒に食べられるチョコレートにもカフェインが含まれており、食べ合わせには注意が必要です。
両者を過剰に摂取すると下痢を催すリスクが高まる可能性がありますので、摂り過ぎに気をつけながら楽しんでいただければと思います。

カフェインレスコーヒーでも下痢を催しますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

一口に「カフェインレス」と言っても、「カフェインレス」「デカフェ」「ノンカフェイン」と表記が分けられており、このうち「カフェインレス」「デカフェ」表記のものにはごくわずかにカフェインが含まれていることがあります。
ご自身の下痢の原因がカフェインで、かつカフェインに対して非常に敏感な場合は「ノンカフェイン」表記のものを選ぶと良いでしょう。
ただし、コーヒーそのものにアレルギーをお持ちの場合は、カフェイン含有量に関わらず下痢を催す可能性がありますので、ご自身の下痢が何に反応しているかが不明であれば、医療機関への相談をお勧めします。

まとめ コーヒーで下痢を催す場合には、量を調整しよう!

一日の始まりや気分転換、仕事のスイッチを入れるためなど、日常のさまざまなシーンでコーヒーを愛飲している方も多いと思います。
しかし、飲み過ぎやその日の体調によって、下痢などの不調をきたすことがあります。
好きなコーヒーを長く楽しむためにも、自分に合った量や、どんな時に飲むと体調を崩すか、症状が出るのは何時間後か、または何日後かといった自身の変化を知っておくことが大切です。
異変が続いた場合は医療機関へ相談することも忘れずに。

「コーヒーで下痢を催す」で考えられる病気

「コーヒーで下痢を催す」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

消化器系の病気

内科系の病気

コーヒーを飲むと下痢が出る場合には、体質が考えられますが、繰り返す場合には病気が隠れている場合も考えられます。特に、便に血が混ざったり、下痢や腹痛が続く場合には消化器科を受診しましょう。

「コーヒーで下痢を催す」に似ている症状・関連する症状

「コーヒーで下痢を催す」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

コーヒーで下痢が起こり、上記のような症状を伴う時にはコーヒーの飲みすぎかもしれません。量を調整したり、カフェインが少ないコーヒーに変えたりすることも良いかもしれません。それでも、症状が続く場合には、ほかの病気の可能性があります。病院を受診しましょう。

この記事の監修医師

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