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起立性調節障害の「立ちくらみ」対策。今日からできる「血液量を増やす」食事と動作

 公開日:2026/04/12
立ちくらみを防ぐための日常生活の工夫

立ちくらみは、日常生活の工夫によって予防や軽減が期待できます。水分や塩分の摂取、動作の仕方など、基本的な対策が重要です。本章では、日常で実践できる具体的な予防法を紹介し、安全に過ごすためのポイントを解説します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

立ちくらみを防ぐための日常生活の工夫

立ちくらみを予防するためには、日常生活の中でいくつかの工夫を取り入れることが有効です。これらは、血圧の急激な低下を防ぎ、脳への血流を安定させることを目的としています。

水分と塩分の摂取

起立性調節障害の方は、血液量を増やすために、十分な水分と塩分を摂取することが推奨されます。1日あたり1.5リットルから2リットル程度の水分を摂ることで、循環血液量が増え、血圧が安定しやすくなります。また、塩分は血液中のナトリウム濃度を保ち、血管内に水分を引き込む働きがあるため、適度な塩分摂取も重要です。ただし、高血圧や腎臓病などの持病がある場合は、医師と相談のうえで調整する必要があります。スポーツドリンクや経口補水液を利用するのも一つの方法です。

ゆっくりとした動作と姿勢の工夫

立ち上がるときは、急に動かず、ゆっくりと段階的に姿勢を変えることが大切です。座った状態から立ち上がる前に、数秒間その場で足を動かしたり、深呼吸をしたりすることで、血流を促すことができます。また、長時間立ち続ける必要がある場合は、その場で足踏みをする、足を組んだり交差させたりして筋肉を動かすことで、下半身に溜まった血液を心臓に戻す助けとなります。さらに、弾性ストッキングや加圧ソックスを着用することで、下肢の血管を物理的に圧迫し、血液の滞留を防ぐ効果が期待できます。

まとめ

起立性調節障害は、朝起きられない、立ちくらみ、午前中の不調といった症状が特徴的な疾患であり、思春期の子どもに多く見られます。自律神経の調節機能の問題が背景にあり、適切な診断と治療、生活習慣の改善、周囲の理解が症状の軽減につながります。症状が続く場合は、早めに専門の医療機関を受診し、個々の状態に合わせた対処法を見つけることが大切です。家族や学校と連携し、焦らず長期的な視点でサポートを続けることで、多くの方が日常生活を取り戻すことができます。

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