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『肋間神経痛』と「心臓疾患」の痛みの違いをご存じですか? 見分け方を医師が解説

 公開日:2026/04/06
『肋間神経痛』と「心臓疾患」痛みの違いを解説

胸部の痛みを感じると心臓の病気ではないかと心配される方が多くいますが、肋間神経痛と心臓疾患の痛みには明確な違いがあります。どちらも胸部に現れるため混同されやすいですが、痛みの性質や随伴症状を注意深く観察することで、緊急性の高い症状を見極める助けとなります。ここでは痛みの性質と部位の違い、そして随伴症状による見分け方について詳しく説明します。

松繁 治

監修医師
松繁 治(医師)

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経歴
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定 脊椎内視鏡下手術・技術認定医

心臓疾患との痛みの違い

胸部の痛みを感じると、心臓の病気ではないかと心配される方が多くいます。肋間神経痛と心臓疾患の痛みは、どちらも胸部に現れるため混同されやすいですが、痛みの性質や随伴症状には明確な違いがあります。これらの違いを理解することで、緊急性の高い症状を見極める助けとなります。

痛みの性質と部位の違い

肋間神経痛の痛みは、神経の走行に沿って帯状に広がる鋭い痛みが特徴で、体を動かしたり呼吸したりすることで増強します。痛みの部位は片側の脇腹や背中から胸の前面にかけて明確に限定され、指で押すと痛みが再現されることもあります。一方、心臓疾患による痛みは、胸の中央や左胸全体に広がる圧迫感や締め付けられるような痛みが特徴です。心臓の痛みは左腕や顎、背中に放散することがあり、痛みの範囲が広く曖昧であることが多いです。また、心臓疾患(狭心症)の場合、階段の上り下りなどの『労作(体を動かすこと)』によって胸の圧迫感が出現し、休むと軽快するのが典型的なパターンです。一方、肋間神経痛は『体をひねる』『深呼吸』などの特定の動きで鋭い痛み走る点が異なります。

随伴症状による見分け方

肋間神経痛では、痛み以外の全身症状は通常現れません。呼吸困難や動悸、冷や汗、吐き気などの症状がない場合は、肋間神経痛の可能性が高いといえます。一方、心臓疾患では胸痛に加えて、息切れや動悸、冷や汗、吐き気、めまいなどの全身症状が伴うことが多いです。特に急性心筋梗塞では、強い胸痛とともに呼吸困難や意識障害が現れることもあり、緊急の治療が必要です。胸痛に加えてこれらの症状が現れた場合は、速やかに救急車を呼ぶなど、迅速な対応が求められます。症状の違いを理解し、適切に判断することが重要です。

まとめ

肋間神経痛は肋骨に沿って走る神経が刺激されることで生じる痛みで、胸部や脇腹に帯状の鋭い痛みが現れるのが特徴です。痛みは片側に限定されることが多く、呼吸や体をひねる動作で増強します。心臓疾患との見分け方としては、痛みの性質や部位、随伴症状を注意深く観察することが重要です。胸痛に加えて呼吸困難や冷や汗などの全身症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。肋間神経痛が疑われる場合でも、痛みが長引く場合や生活に支障をきたす場合は、専門医による診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。

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