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朝起きて片耳が聞こえにくい?「突発性難聴」のサインと48時間以内の受診の重要性

 公開日:2026/03/27
朝起きて片耳が聞こえにくい?「突発性難聴」のサインと48時間以内の受診の重要性

症状を見逃さず早期発見につなげるには、日常生活での変化に敏感になることが大切です。片耳だけに起こる聞こえ方の変化、朝の起床時に感じる異変、耳鳴りの種類や強さなど、注意すべきサインはいくつかあります。左右の耳で聞こえ方を比較する簡単な方法や、どのような場面で気づきやすいかなど、具体的なチェック方法をご紹介します。これらを知っておくことで、いざというときに適切な行動がとれます。

吉田 沙絵子

監修医師
吉田 沙絵子(医師)

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旭川医科大学医学部医学科 卒業。旭川医科大学病院、北見赤十字病院、JCHO北海道病院、河北総合病院、東京北医療センターなどで勤務後、武蔵浦和耳鼻咽喉科 院長となる。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医。

初期症状を見逃さないためのチェックポイント

突発性難聴の初期症状は、時に軽微であったり、他の原因と混同されたりすることがあります。ここでは、症状を見逃さず早期発見につなげるためのポイントを整理します。

片耳だけの聞こえ方の変化

突発性難聴を疑う最大のポイントは、片耳だけに症状が現れることです。日常生活の中で、次のような場面で気づくことが多いとされています。
電話をかけたときに、いつもと違う耳で受話器を持ったら聞こえにくかったというケースがあります。また、テレビを見ているときに、片側だけ音が小さく感じられたり、片耳を塞いでみたら聞こえ方に明らかな差があったりすることで気づく方もいます。
両耳での聞こえ方を比較するには、片方ずつ耳を塞いで確認する方法が有効です。左右で音の大きさや明瞭さに明らかな差がある場合は、突発性難聴を疑う必要があります。特に、数日前まで両耳で同じように聞こえていたにもかかわらず、急に差が出た場合は要注意です。

朝起きたときの異変

多くの患者さんが、朝起床時に症状に気づきます。就寝中に発症し、目覚めたときに初めて異変を感じるためです。「今朝起きたら片耳が詰まっている」「目覚ましの音が片方の耳からしか聞こえない」といった訴えが典型的です。
起床時に症状に気づいた場合、前日の夜には問題がなかったかを思い返してみることが重要です。寝る前に耳鳴りや違和感があった場合、その時点で既に発症していた可能性があります。発症時刻を正確に把握することは、治療開始までの時間を計算するうえで重要な情報となります。
朝の忙しい時間帯に症状に気づいても、つい後回しにしてしまう方が少なくありません。しかし、突発性難聴は時間との勝負です。症状に気づいたら、その日のうちに耳鼻咽喉科を受診することが望ましいとされています。
起床時の症状は、睡眠中に内耳への血流が低下したことが関与している可能性も示唆されています。いずれにしても、朝の異変を軽視せず、速やかに対応することが聴力を守るための鍵となります。

耳鳴りの種類と強さ

突発性難聴では、耳鳴りを伴う方が多いとされています。耳鳴りの感じ方は人によって異なり、「キーン」という高い音や「ジー」「ザー」といった雑音のような音など、さまざまな表現で感じられることがあります。
耳鳴りは人によっては気になりやすく、静かな場所で目立ったり、睡眠時に不快感を覚えたりすることがあります。ただし、耳鳴りの強さそのものが治療の必要性を決めるわけではありません。 突発性難聴では、耳鳴りだけでなく、聞こえの低下や耳が詰まったような感覚(耳閉感)などの症状を総合的に評価して診断と治療方針が決められます。
また、耳鳴りの強さと聴力低下の程度が必ずしも一致するわけではありません。 聴力の低下が軽度でも耳鳴りを強く感じる場合もあれば、聴力低下があっても耳鳴りをほとんど感じない方もいます。
突発性難聴では、耳鳴りが難聴とほぼ同時期に現れることが多いとされています。耳鳴りに加えて急な聞こえの変化や耳閉感がある場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。

まとめ

突発性難聴は、誰にでも起こり得る内耳の病気であり、その初期症状を見逃さないことが重要です。片耳の突然の難聴、耳鳴り、耳閉感といった症状に気づいたら、48時間以内の受診を目指しましょう。早期に治療を開始するほど、聴力が回復する可能性は高まります。受診が遅れても諦めず、2週間以内であれば治療効果が期待できることを覚えておいてください。症状に気づいたらすぐに行動し、専門医の診察を受けることが、大切な聴力を守る第一歩となります。

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