「急に片耳が聞こえない」と思ったら要注意!突発性難聴のサインと受診の目安を解説

突発性難聴は、ある日突然、片方の耳の聞こえが悪くなる疾患です。内耳にある感覚細胞が何らかの原因で障害を受けることで発症し、40代から60代に多く見られますが、若い方でも決して珍しくありません。特徴として通常は片側のみに症状が現れ、両耳同時の発症は極めてまれです。発症頻度は年々増加傾向にあり、早期の適切な治療が聴力回復の鍵を握ります。

監修医師:
吉田 沙絵子(医師)
目次 -INDEX-
突発性難聴とはどのような病気か
突発性難聴は、明らかな原因がないまま突然片方の耳が聞こえにくくなる病気です。多くの場合、起床時や日常生活の中で急に発症し、患者さん自身が「いつから聞こえなくなったか」を明確に答えられるほど、その発症は突発的です。
この病気は内耳の感覚細胞が障害されることで起こると考えられており、年齢を問わず誰にでも起こり得ます。特に40代から60代に多く見られますが、若年層でも発症する例は珍しくありません。発症頻度は年間で人口10万人あたり約60人程度とされており、患者数は増加傾向にあります。
突発性難聴の特徴として、通常は片側の耳のみに症状が現れる点が挙げられます。両側同時に発症することは極めてまれであり、もし両耳に症状が出た場合は他の疾患を疑う必要があります。また、一度治療を終えた後に同じ耳が再び突発性難聴になることはほとんどないとされていますが、もし同じ耳で症状を繰り返した場合は、突発性難聴ではなく「メニエール病」や「聴神経腫瘍」など別の疾患を疑う必要があります。
診断は主に問診と聴力検査によって行われ、他の原因による難聴を除外することが重要です。内耳の血流障害やウイルス感染などが関与している可能性が示唆されていますが、明確な原因は未だ特定されていません。そのため、早期に適切な治療を開始することが、聴力回復の可能性を高める唯一の方法となっています。
まとめ
突発性難聴は、誰にでも起こり得る内耳の病気であり、その初期症状を見逃さないことが重要です。片耳の突然の難聴、耳鳴り、耳閉感といった症状に気づいたら、48時間以内の受診を目指しましょう。早期に治療を開始するほど、聴力が回復する可能性は高まります。受診が遅れても諦めず、2週間以内であれば治療効果が期待できることを覚えておいてください。症状に気づいたらすぐに行動し、専門医の診察を受けることが、大切な聴力を守る第一歩となります。