「うどん」でアナフィラキシー?同じ釜や揚げ油に潜む、そばアレルギー外食時の3つの罠

そばアレルギーの方が外食をする際には、そばそのものだけでなく調理環境の確認も必要です。そば店やうどん店では同じ釜で茹でていることが多く、うどんにそばの成分が混入している可能性があります。ラーメン店や居酒屋でも、同じ調理器具を共有している場合があります。原材料の確認とともに調理環境についても尋ね、加工食品では原材料表示を必ず確認することが重要です。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
そば以外のアレルゲンと外食時の注意
そばアレルギーの方が外食をする際には、そばそのものだけでなく、そばが調理環境に存在するかどうかも確認する必要があります。そば店やうどん店では、そばとうどんを同じ釜で茹でていることが多く、うどんにそばの成分が混入している可能性があります。店員に確認し、別の釜で茹でてもらうか、別の釜がない場合は茹で直しの対応だけで安心せず、他の店を選ぶことが安全です。
ラーメン店や中華料理店でも、メニューにそばがある場合は注意が必要です。また、居酒屋などでそば粉を使った料理(そばがき、そば粉のクレープなど)が提供されている場合、同じ揚げ油、まな板、包丁、トングなどの調理器具を共有している可能性があります。原材料の確認とともに、調理環境についても尋ねることが重要です。
加工食品の原材料表示
そばアレルギーの方は、加工食品を購入する際に原材料表示を必ず確認します。そばは「特定原材料」として、食品表示法によりごく微量でも表示が義務付けられています。そば粉を使用した商品はもちろん、つなぎやトッピングとしてそばが使われていることもあります。
そば茶やそばはちみつなど、一見そばそのものではない商品にも、そばの成分が含まれています。また、製造ラインでの意図しない混入にも注意が必要です。表示が不明確な場合は、製造元に問い合わせることが推奨されます。また、外国製の食品では、日本と異なる表示基準が適用されている場合があるため、原材料の徹底した確認やメーカーへの問い合わせが不可欠です。
アナフィラキシーへの備え
そばアレルギーで過去にアナフィラキシーを起こしたことがある方や、複数の食物アレルギーを持つ方は、エピペンの処方を受けることが推奨されます。エピペンは、アナフィラキシーの症状が出た際に、太ももの外側に注射することで、アドレナリン(エピネフリン)を体内に投与する自己注射薬です。
エピペンの使用方法については、医師や薬剤師から指導を受け、本人だけでなく家族や周囲の人(学校、職場等)も使い方を理解しておくことが重要です。また、エピペンは常に身近な場所(カバンの中など)に携帯し、有効期限を確認し、期限が切れる前に新しいものと交換します。エピペンを使用した後は、必ず医療機関を受診し、適切な治療を受ける必要があります。
まとめ
そばは日本の伝統的な食材として親しまれているだけでなく、ルチンを含む栄養価の高い食品です。ルチンによる毛細血管の強化や抗酸化作用や種類によりますが比較的低GI値であるといった特性は、血圧管理や血糖値管理に役立つ可能性があります。一方で、そばアレルギーは重篤な症状を引き起こすことがあり、該当する方は徹底した除去が必要です。そばを日々の食事で健康的に活用するためには、その効果と注意点を正しく理解し、自分の体質に合った食生活を送ることが大切です。気になる症状がある場合や、アレルギーが疑われる場合は、医療機関を受診し、医師や管理栄養士などの専門家の指導を受けることをおすすめします。