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カフェイン中毒の症状とは?飲み過ぎによる動悸や不安感などのサインを医師が解説!

 公開日:2026/01/27

カフェインの過剰摂取によって現れる症状は多岐にわたり、摂取量や個人の体質によって程度が異なります。精神的な不安感や焦燥感といった初期症状から、動悸や不整脈などの循環器系への影響まで、幅広い身体反応が報告されています。症状の種類と重症度を正しく把握しておくことで、早期発見と適切な対応につなげることができます。ここでは、カフェイン中毒で現れやすい具体的な症状について詳しくご紹介します。

小坂 真琴

監修医師
小坂 真琴(医師)

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2022年、東京大学医学部卒業
2022年4月~2024年3月、今村総合病院(鹿児島県鹿児島市)で初期研修を修了
2024年4月よりオレンジホームケアクリニック(福井県福井市) 非常勤医師として在宅診療を行いながら、福島県立医科大学放射線健康管理学講座大学院生として研究に従事
2025年10月よりナビタスクリニックに勤務
週1度、相馬中央病院 (福島県相馬市) 非常勤医師として内科外来を担当

カフェイン中毒の主な症状

カフェイン中毒の症状は、摂取量や個人の体質、摂取タイミングによって多様に現れます。軽度の場合は落ち着きのなさや不安感といった精神症状が中心ですが、中等度から重度になると身体症状が顕著になり、循環器系や消化器系にも影響が及びます。症状の種類と程度を正しく理解することで、早期に対処し、重症化を防ぐことが可能です。

精神症状と神経系への影響

カフェインは脳内でアデノシン受容体をブロックし、覚醒作用をもたらします。過剰摂取すると、この作用が過度に働き、精神的な不安定さを引き起こします。具体的には、不安感、焦燥感、落ち着きのなさ、気分の高揚、集中困難といった症状が現れます。重症例では、幻覚や妄想、錯乱状態に陥ることもあり、精神医学的な介入が必要になる場合があります。

神経系への影響として、手足の震えや筋肉のピクつき、頭痛、めまいも頻繁に報告されます。これらの症状は、カフェインが神経伝達物質のバランスを乱すことで生じると考えられています。睡眠障害も代表的な症状の一つであり、入眠困難や睡眠の質低下により、日中の疲労感や集中力低下を招くことがあります。

身体症状と循環器系への影響

カフェインは心臓の拍動を速め、血圧を上昇させる作用があります。過剰摂取により、動悸、頻脈、不整脈、胸痛といった循環器系の症状が現れることがあります。特に心疾患の既往がある方や高血圧の方では、症状が顕著に現れやすく、注意が必要です。重症例では、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる可能性も指摘されています。

消化器系への影響として、胃痛、吐き気、嘔吐、下痢などが挙げられます。カフェインは胃酸分泌を促進するため、胃粘膜に刺激を与え、胃炎や胃潰瘍のリスクを高めることがあります。また、利尿作用により頻尿や脱水症状を引き起こすこともあります。顔面紅潮、発汗、体温上昇といった自律神経系の症状も、カフェイン過剰摂取に伴って現れることがあります。

まとめ

カフェイン中毒は、カフェインの過剰摂取によって引き起こされる健康被害であり、適切な知識と対処法を身につけることで予防可能です。急性中毒では動悸、震え、吐き気といった症状が現れ、重症例では生命に関わることもあります。慢性的な依存状態では、離脱症状により日常生活に支障をきたすことがあります。

安全な摂取量は健康な成人で1日400mg以下が目安ですが、個人差が大きいため、自身の体質を理解することが重要です。症状が現れた際は、カフェイン摂取を中止し、水分補給と安静を心がけ、重度の場合は速やかに医療機関を受診してください。日常生活では摂取量を記録し、代替飲料を活用するなど、カフェインとの健全な付き合い方を実践することが大切です。

気になる症状がある方や依存状態が疑われる方は、医療機関に相談し、適切な支援を受けることをおすすめします。カフェインは適量であれば日常生活を豊かにする有益な物質ですが、過剰摂取には十分な注意が必要です。正しい知識を持ち、自身の身体と向き合いながら、安全にカフェインを活用していきましょう。

この記事の監修医師