目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. コーヒーは何杯までOK?カフェインの適正量と眠りを妨げない摂取タイミング【医師解説】

コーヒーは何杯までOK?カフェインの適正量と眠りを妨げない摂取タイミング【医師解説】

 公開日:2026/02/06

カフェインは適切に利用すれば、覚醒や集中力向上に役立つ有益な物質です。問題となるのは過剰摂取や依存状態であり、正しい知識を持って自己管理することで、健康リスクを抑えながら恩恵を享受できます。十分な睡眠や規則正しい生活習慣を基盤とし、カフェインに頼りすぎない生活を確立することが大切です。ここでは、カフェインと上手に付き合うための知識と、生活の質を高める活用方法についてご紹介します。

小坂 真琴

監修医師
小坂 真琴(医師)

プロフィールをもっと見る
2022年、東京大学医学部卒業
2022年4月~2024年3月、今村総合病院(鹿児島県鹿児島市)で初期研修を修了
2024年4月よりオレンジホームケアクリニック(福井県福井市) 非常勤医師として在宅診療を行いながら、福島県立医科大学放射線健康管理学講座大学院生として研究に従事
2025年10月よりナビタスクリニックに勤務
週1度、相馬中央病院 (福島県相馬市) 非常勤医師として内科外来を担当

カフェインとの健全な付き合い方

カフェインは適切に利用すれば、日常生活における覚醒や集中力向上に役立つ有益な物質です。問題となるのは過剰摂取や依存状態であり、適量を守り、自身の体質を理解したうえで摂取すれば、健康リスクを抑えながら恩恵を享受できます。カフェインとの健全な関係を築くためには、正しい知識を持ち、摂取量を自己管理する意識が大切です。

また、カフェインに頼りすぎない生活習慣を確立することも重要です。十分な睡眠、規則正しい生活リズム、バランスの取れた食事、適度な運動といった基本的な健康習慣が、カフェインへの過度な依存を防ぎます。

適正使用のための知識

カフェインを安全に利用するためには、各飲料のカフェイン含有量を把握し、1日の総摂取量を意識することが基本です。健康な成人であれば1日400mg以下を目安とし、1回の摂取は200mg以下に抑えることが推奨されます。飲料のラベルを確認し、カフェイン含有量の記載があれば参考にします。

摂取タイミングも重要な要素です。午後遅い時間や夕方以降のカフェイン摂取は避け、就寝6時間前以降は摂取しないようにします。空腹時の摂取は胃への刺激が強いため、食後や食事と一緒に摂ることが望ましいです。短時間に大量摂取することは避け、時間をあけて適量ずつ摂取する習慣をつけます。

生活の質を高める活用法

カフェインを効果的に活用するためには、目的を明確にすることが有効です。集中力が必要な作業の前や、長時間の運転前など、必要な場面で計画的に摂取することで、カフェインの覚醒作用を活かせます。習慣的に「なんとなく」飲むのではなく、意識的に摂取することで過剰摂取を防げます。

カフェインの利点を活かしながら摂取量を抑える工夫として、薄めに淹れたコーヒーや紅茶を選ぶ、小さめのカップを使う、カフェインレスと通常品を交互に飲むといった方法があります。また、カフェイン以外の覚醒方法も併用することで、カフェインへの依存を減らすことができます。短時間の仮眠、軽い運動、冷たい水で顔を洗う、換気するといった方法も、眠気覚ましとして有効です。

まとめ

カフェイン中毒は、カフェインの過剰摂取によって引き起こされる健康被害であり、適切な知識と対処法を身につけることで予防可能です。急性中毒では動悸、震え、吐き気といった症状が現れ、重症例では生命に関わることもあります。慢性的な依存状態では、離脱症状により日常生活に支障をきたすことがあります。

安全な摂取量は健康な成人で1日400mg以下が目安ですが、個人差が大きいため、自身の体質を理解することが重要です。症状が現れた際は、カフェイン摂取を中止し、水分補給と安静を心がけ、重度の場合は速やかに医療機関を受診してください。日常生活では摂取量を記録し、代替飲料を活用するなど、カフェインとの健全な付き合い方を実践することが大切です。

気になる症状がある方や依存状態が疑われる方は、医療機関に相談し、適切な支援を受けることをおすすめします。カフェインは適量であれば日常生活を豊かにする有益な物質ですが、過剰摂取には十分な注意が必要です。正しい知識を持ち、自身の身体と向き合いながら、安全にカフェインを活用していきましょう。

この記事の監修医師