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甲状腺治療中の食事ガイド|控えるべき3つの昆布製品と代用できるだしの活用法

 公開日:2026/03/07
控えるべき食品と推奨される食事パターン

甲状腺機能亢進症の治療中は、ヨウ素含有量の多い食品を控えることが症状の安定化や治療効果の向上につながります。一方で栄養バランスを保つことも大切であり、制限食であっても工夫次第で美味しく健康的な食事を楽しむことができます。具体的な食品選びと調理法について解説します。

上田 洋行

監修医師
上田 洋行(医師)

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【経歴】
大阪大学医学部卒業
住友病院、大阪大学医学部附属病院にて勤務
専門は糖尿病・内分泌・代謝内科
【資格】
・日本専門医機構認定内科専門医
・日本糖尿病学会糖尿病専門医
・内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医

控えるべき食品と推奨される食事パターン

甲状腺機能亢進症の治療中は、食事内容に配慮することで症状の安定化や治療効果の向上が期待できます。特にヨウ素含有量の多い食品を控えることが重要ですが、栄養バランスを保つことも大切です。

具体的に制限すべき食品

昆布を使用した料理は原則として避けることが推奨されます。昆布だしで調理された味噌汁やうどん、鍋料理なども注意が必要です。市販のだしの素やめんつゆにも昆布エキスが含まれていることがあるため、成分表示の確認が大切でしょう。外食や惣菜を購入する際も、昆布だしが使われている可能性を考慮する必要があります。

昆布の佃煮やとろろ昆布、昆布茶は特にヨウ素含有量が多いため、治療中は摂取を控える必要があります。昆布巻きや昆布締めといった料理も同様です。これまで好んで食べていた食品を制限することはストレスになることもありますが、治療のために必要な期間と理解し、協力することが大切です。

海苔やわかめは昆布ほど制限は厳しくありませんが、大量摂取は避けるべきです。1日あたり海苔であれば数枚程度、わかめであれば味噌汁に入れる程度であれば問題ないとされることが多いですが、担当医の指示に従うことが重要です。

バランスの取れた食事の工夫

ヨウ素制限を行う際も、他の栄養素はしっかり摂取する必要があります。野菜や果物、肉類、卵、乳製品などはヨウ素含有量が少ないため、これらを中心とした食事を組み立てることができます。色とりどりの野菜を取り入れることで、ビタミンやミネラルをバランスよく摂取できるでしょう。

だしは昆布を使わず、かつお節や煮干し、干し椎茸などを利用することで風味を出すことができます。洋風のコンソメや鶏がらスープも代替として利用できるでしょう。工夫次第で美味しい料理を作ることは十分に可能です。料理のレパートリーを増やすことで、制限食も楽しめるようになります。

まとめ

甲状腺機能亢進症は適切な診断と治療により、多くの場合で症状の改善が期待できる疾患です。動悸や体重減少、手の震えといった症状に気づいたら、早めに内科や内分泌内科を受診することが大切です。女性や家族歴のある方は特に注意が必要であり、定期的な健康チェックを心がけることが推奨されます。食事面ではヨウ素含有食品に注意し、バランスの取れた栄養摂取を心がけましょう。症状や治療について不安がある場合は、遠慮せず専門の医師に相談することをおすすめします。

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