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糖尿病なら無糖で1日100g。血糖値への影響を抑えるヨーグルトの正しい食べ方と量

 公開日:2025/12/14
糖尿病患者さんのヨーグルト選択と摂取方法

糖尿病患者さんがヨーグルトを日常的に取り入れる際には、いくつかの注意点があります。無糖のプレーンヨーグルトを基本とし、1日100〜150g程度を目安に、食事全体の糖質量とカロリーを考慮して調整することが推奨されます。単独で摂取するよりも、食事の一部として他の食品と組み合わせることで、血糖値への影響を最小限に抑えられます。本章では、血糖自己測定との併用や合併症予防への総合的なアプローチについて説明します。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

糖尿病患者さんのヨーグルト選択と摂取方法

糖尿病患者さんがヨーグルトを日常的に取り入れる際には、いくつかの注意点があります。第一に、無糖のプレーンヨーグルトを基本とし、加糖タイプや果実入りタイプは避けることが推奨されます。

摂取量は1日100〜150g程度を目安とし、食事全体の糖質量とカロリーを考慮して調整します。血糖値への影響を最小限にするため、単独で摂取するよりも、食事の一部として他の食品と組み合わせることが望ましいです。

甘味が欲しい場合は、低GI値の果物(ベリー類、キウイフルーツなど)を少量加えるか、非糖質甘味料(エリスリトール、ステビアなど)を利用する方法があります。ただし、甘味料の種類や使用量については、主治医や管理栄養士と相談することが重要です。

血糖自己測定との併用

糖尿病の管理においては、個々の患者さんの血糖応答を把握することが重要です。ヨーグルトを新たに食事に取り入れる際には、摂取前後の血糖値を測定し、自身への影響を確認することが推奨されます。

血糖値の変動が大きい場合は、ヨーグルトの種類や摂取量、摂取タイミングを調整する必要があります。継続的なモニタリングにより、自身に適した摂取方法を見つけることができます。

合併症予防への総合的アプローチ

糖尿病の長期合併症(網膜症、腎症、神経障害、心血管疾患など)の予防には、血糖コントロールだけでなく、血圧管理、脂質管理、体重管理が重要です。ヨーグルトは、カルシウムやカリウムの補給により血圧調整に寄与し、タンパク質により筋肉量の維持をサポートします。

ただし、ヨーグルト摂取のみで合併症を予防できるわけではなく、薬物療法、運動療法、食事療法を総合的に行うことが必要です。定期的な医療機関での検査と、専門職による指導を受けながら、適切な生活習慣を維持することが、糖尿病管理の基本です。

まとめ

ヨーグルトは、適切に選択し摂取することで、腸内環境の改善、栄養補給、体重管理、血糖コントロールなど、多方面から健康をサポートする食品です。一方で、製品によってカロリー、糖質、脂質の含有量は大きく異なるため、自身の健康状態や目的に応じた選択が重要です。プレーンヨーグルトを基本とし、1日100〜200g程度を目安に、バランスの取れた食事の一部として取り入れることで、長期的な健康維持に貢献します。ダイエットや糖尿病管理など、特定の目的がある場合は、医師や管理栄養士と相談しながら、適切な摂取方法を検討することが推奨されます。

この記事の監修管理栄養士