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「肺膿瘍」は単なる肺炎ではない? 肺に膿がたまる不調や原因を医師が解説!

 公開日:2026/02/05
「肺膿瘍」は単なる肺炎ではない? 肺に膿がたまる不調や原因を医師が解説!

肺膿瘍は、肺に一般の肺炎より強い炎症が起き、肺組織が破壊されて空洞となりそこに膿がたまる病気です。肺膿瘍は、肺組織内の細菌感染によって引き起こされる疾患です。

一般的な症状として、発熱・咳・痰が挙げられます。患者は高熱・息切れ・胸痛などを発症することもあります。主な原因は口腔内や上気道からの細菌の吸入です。

治療には抗菌薬が一般的に使用されますが、重症の場合にはドレナージや手術が必要になります。再発を予防するためには、細菌感染を予防することが重要です。

手洗いや予防接種などの衛生対策が推奨されます。早期発見と適切な治療により、多くの場合、肺膿瘍は治癒できます。

今回は気になる肺膿瘍について詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「肺膿瘍」になりやすい人や症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

肺膿瘍の症状と原因

カウンセリング

肺膿瘍はどのような病気ですか?

肺膿瘍は肺組織内の細菌感染によって引き起こされる疾患です。細菌が肺に侵入し、炎症と膿の形成が起こります。病気が進行すると重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。
主な症状は発熱・咳・呼吸困難・胸痛です。痰が出るときは、変な臭いや色がするケースも少なくありません。普段から虫歯を放置していたり、口腔ケアを怠っていたりすると気が付かない人もいます。なかなか咳が止まらない、旨がいたいという症状のある人はまずは相談するとよいでしょう。

膿胸とはどのように違うのでしょうか?

膿胸は胸腔内に膿がたまる状態です。肺膿瘍とは異なり、胸腔内の状態を特徴としています。膿胸は通常・外傷・手術・他の感染症などによって引き起こされます。
肺膿瘍は肺組織の感染に起因する一方、膿胸は胸腔内の感染によるものです。両疾患は異なる病態を持つため、診断と治療のアプローチも異なる場合があります。そのため、自己判断せずかかりつけ医を受診することをおすすめします。

肺膿瘍の症状を教えてください。

肺膿瘍の症状は発熱・咳・胸痛・呼吸困難などが主な特徴です。発熱は高熱となり、咳は激しく膿や血痰が混じることもあります。胸痛は通常、炎症や感染が集中している肺部位に局所化します。
また、呼吸困難や息切れも肺膿瘍の典型的な症状です。加えて人によっては、体重が大幅に減ることで症状に気が付くときもあります。しかし、個人によって症状の程度や現れ方は異なる場合があります。本人が気が付かないときには、家族や友人が肺膿瘍を疑い、受診をすすめることが大切です。

発症の原因を教えてください。

肺膿瘍の主な原因は細菌感染です。通常、口腔内や上気道からの細菌が吸入され、肺組織に感染を引き起こします。一般的な細菌の中には肺膿瘍を引き起こす可能性のある菌も存在します。
喫煙・アルコール乱用・免疫機能の低下・嚥下障害などは肺膿瘍の発症リスクを増加させる要因です。また、肺炎や肺結核の合併症としても肺膿瘍が発生することがあります。そのためこれらの症状がある人は、注意が必要です。

どのような人が肺膿瘍になりやすいですか?

肺膿瘍になりやすい人々にはいくつかの特定の要因があります。高齢者や免疫機能の低下した人々は感染に対する抵抗力が低下し、肺膿瘍のリスクが高いです。また、喫煙者やアルコール乱用者は呼吸器系の健康リスクが増加するため、肺膿瘍にかかりやすい傾向があります。
さらに、嚥下障害を抱える人々は誤嚥によって細菌が肺に到達しやすくなり、肺膿瘍のリスクが高まります。自分でも注意するとともに、ご高齢の場合は、周囲の人が気を配る必要があるでしょう。

編集部まとめ

ポイント
肺膿瘍は肺組織内の細菌感染によって引き起こされる疾患であり、発熱・咳・呼吸困難・胸痛などの症状が現れます。

治療には抗生物質の使用が一般的であり、重症の場合にはドレナージや手術も必要です。治療期間は個人や病状によって異なり、定期的なフォローアップが重要になります。

再発を予防するためには、適切な治療と予防策の遵守が必要です。健康な生活習慣の実践と医師の指導に従うことで、肺膿瘍の予防や再発の防止につながります。健康を大切にし、心身のバランスを保ちましょう。

少しでも病気を疑うときは、早めの行動が治療期間の短縮につながります。本人だけでなく、周囲も注意して見守るようにしてみてください。特にご高齢の場合は、注意が必要です。

今回の記事が参考になれば幸いです。

この記事の監修医師

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