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”尿の泡立ち”は「IgA腎症」のサイン?難病の見逃せない症状を医師が解説!

 公開日:2026/02/05
”尿の泡立ち”は「IgA腎症」のサイン?難病の見逃せない症状を医師が解説!

IgA腎症は、小学生高学年あたりの年齢以降に多く発症するといわれている難病です。学校で実施される検尿で発見されることが多いのですが真っ赤な尿で気づくこともあります。

IgA腎症は、具体的な原因などまだ解明されていないことも多い病気ですが、腎臓における免疫タンパク質が異常に蓄積したことが原因の発端と認識されています。

ここでは、lgA腎症の症状・原因について詳しくご紹介しましょう。

※この記事はメディカルドックにて『「IgA腎症」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

lgA腎症の症状や原因

薬

IgA腎症とはどのような病気ですか?

IgA腎症は、検尿で血尿や蛋白尿が見られる時に、腎臓の糸球体に免疫グロブリンA(IgA)という免疫タンパク質が沈澱する病気です。
この蓄積によって、腎臓組織に炎症を引き起こします。この病気は慢性の経過をたどり、そのままにしておくと末期腎不全へ進行します。
末期腎不全へと進行した場合に行うのは、透析や腎臓移植といった継続治療です。IgA腎症は一般的には若年者によく見られ、上気道感染症や消化器疾患の発症後に起こることが多いとされています。
診断は腎臓の組織を採取し、生体検査を実施します。

原因を教えてください。

IgA腎症の具体的な原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要素や免疫系の異常が関与していると考えられています。
家庭内に同じIgA腎症の人がいると発症がみられるケースがあることから遺伝的な要素があると推測されています。これは特定の遺伝子の変異が、IgA腎症の発症リスクを高めているという症例があるからです。
また、免疫系の異常がIgA腎症の発症に関与している可能性もあります。IgAの生産と排泄に関わる過程に異常が生じ、腎臓組織にIgAが蓄積し引き起こされた炎症です。

どのような症状がありますか?

IgA腎症の症状は、個人によってさまざまであることも特徴となっています。まず代表的なものは血尿です。
血尿は、尿中に血液が混じることですが、明らかに自ら見てわかる赤色の尿が見える血尿もあれば、傍目では分からものの顕微鏡でみると明らかに血液が含まれていることがわかるものもあります。
尿にタンパク質が漏れる蛋白尿も症状のひとつです。尿が泡立っていたり明らかに量の増加が見られることで判断できます。
IgA腎症の患者には、この病気を発症したことで、腎臓へのダメージや炎症が進行し、高血圧になる可能性もあります。

どのようなきっかけで病気が発見されることが多いですか?

IgA腎症が発症していることが分かったきっかけが、健康診断や他の病気の定期検査であることは少なくありません。
定期検査に組み込まれている尿検査でたまたま血尿や蛋白尿が見つかるという場合です。尿検査や血液検査で異常が見つかったときには、IgA腎症の可能性を考え、追加の検査を行うことがあります。
検査ではなく患者が自分自身で尿の異常に気づく場合もあります。単発で症状が現れた場合は経過観察をしますが、継続する場合は、検査を行いますが、これは正しい診断を行うためです。
さらに、発見のきっかけとなるのは、上気道感染症や消化器疾患の発症後にIgA腎症が発症するケースです。この場合は、すでに行っている治療中に血尿や蛋白尿が出てきたことで発症がわかります。

編集部まとめ

医師と看護師
若年層で発症しやすい病気は、その後の生活習慣でいかに健康的に過ごせるかによって病気の進捗も変わってきます。

また、若年層においては発見が遅れてしまったり、気にしないままに時間を過ごしてしまっていたりした結果、病気が進んでしまうことになりかねません。

周りも含めて気になる症状があれば、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。

この記事の監修医師

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