「トリコモナス症」の治療法はご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/01/25
トリコモナス症とは何か、どのような症状なのか知っているでしょうか。
本記事ではトリコモナス症について以下の点を中心にご紹介します。
・トリコモナス症の治療
トリコモナス症について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
※この記事はMedical DOCにて『「トリコモナス症」という性感染症はご存知ですか?症状や潜伏期間など解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
トリコモナス症の治療方法
トリコモナス症の治療方法はどんなものがありますか?
トリコモナス症の治療には、男女ともに抗原虫薬の内服治療が主流で、治りにくい場合は腟剤が使用されます。
しかし妊娠中は、内服薬の投与は原則として行われません。
また、性的パートナー間の感染予防のためには、同時期に治療を行うことが重要です。
内服治療中は飲酒を避ける必要があります。
治癒したと判断されるのは、自他覚症状がなくなり顕微鏡で原虫が見つからなくなった場合で、女性の場合は月経後の確認が必要です。
治療の原則はフラジール錠内服による全身投与で、服用方法は1日2回10日間です。
妊娠中でも投与可能ですが、妊娠12週までは腟錠が使用されることがほとんどで、授乳期には内服・膣錠ともに赤ちゃんへの影響は極めて少ないため、通常は授乳を中止する必要はありません。
しかし妊娠中は、内服薬の投与は原則として行われません。
また、性的パートナー間の感染予防のためには、同時期に治療を行うことが重要です。
内服治療中は飲酒を避ける必要があります。
治癒したと判断されるのは、自他覚症状がなくなり顕微鏡で原虫が見つからなくなった場合で、女性の場合は月経後の確認が必要です。
治療の原則はフラジール錠内服による全身投与で、服用方法は1日2回10日間です。
妊娠中でも投与可能ですが、妊娠12週までは腟錠が使用されることがほとんどで、授乳期には内服・膣錠ともに赤ちゃんへの影響は極めて少ないため、通常は授乳を中止する必要はありません。
トリコモナス症は再発しますか?
トリコモナス症は免疫ができず、膣内や尿路に残存することがあるため、何度でも再感染する可能性があります。
パートナーも感染している場合、再感染のリスクが高くなります。
パートナーも感染している場合、再感染のリスクが高くなります。
編集部まとめ
性感染症であるトリコモナス症は、性行為や身の回りのものから感染します。女性ではおりものの異常、悪臭、かゆみ、下部尿路の障害などが、男性では尿道炎の症状が主ですが、無症状の場合もあります。治療には抗原虫薬の内服治療が主流で、治りにくい場合は腟剤が使用されますが、妊娠中は内服薬の投与は原則として行いません。治療中は飲酒を避け、同時期に治療を行うことが重要です。再感染のリスクが高いため、パートナーも感染している場合は注意が必要です。