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「成人スチル病」の治療法はご存知ですか?治療後の留意点も解説!医師が監修!

 公開日:2025/01/26

成人スチル病についてあまり聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか?
本記事では成人スチル病について以下の点を中心にご紹介します!

・成人スチル病の治療方法

成人スチル病について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

※この記事はMedical DOCにて『「成人スチル病」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

成人スチル病の治療

成人スチル病の治療

成人スチル病の治療方法を教えてください

成人スチル病の治療には、症状や病気の進行度合いに応じて、個々に合った治療方法が選択されます。
具体的な治療内容を以下に紹介します。

ステロイド薬の投与:
炎症を抑えるため、高用量のステロイド薬が使用されます。
初期治療には経口ステロイド薬が使われ、症状が改善した後は徐々に減量していきます。
ステロイド薬は長期間使用することで副作用が現れる恐れがあるため、最小限の投与量で抑えるよう注意する必要があります。

炎症を抑える薬剤の投与:
ステロイド薬だけでは炎症を完全に抑えられない場合は、免疫抑制剤やバイオロジック薬が使用されます。

症状に合わせた対症療法:
高熱や痛み、関節の腫れなどの症状に対して、解熱剤や鎮痛剤、関節のサポーターなどが使用されます。

継続的なフォローアップ:
ステロイド薬の副作用や成人スチル病の再発を予防するために、継続的なフォローアップが必要です。

成人スチル病の治療後の留意点はありますか?

治療後は、医師の指示に従い、適切な生活習慣や治療方法を選択することが大切です。
以下に紹介する留意点は、再発を防ぎ、治療成果を持続させるためにも重要です。

継続的なフォローアップ:
治療後も定期的な医師の診察を受け、病気の再発や合併症の発生をチェックする必要があります。

薬剤の減量や中止については医師の指示に従う:
ステロイド薬などの薬剤を減量する際は、医師の指示に従い徐々に減量する必要があり、急激な減量は再発を招く恐れがあります。

副作用については注意する:
ステロイド薬などの治療に伴って副作用が現れる恐れがあります。
特に、骨粗鬆症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病に注意する必要があります。

健康的な生活習慣を維持する:
十分な睡眠や適度な運動、バランスの良い食事、禁煙など健康的な生活習慣を維持することで、病気の再発予防が期待されます。

感染症に対する注意:
免疫抑制剤やバイオロジック薬を使用している場合は、感染症にかかりやすくなるため、注意が必要です。
特に、インフルエンザや肺炎球菌感染症などの予防接種を受けることが推奨されます。

成人スチル病は完治しますか?

成人スチル病については、症状が完全に収まる場合もありますが、慢性的な病気であるため、完全に治癒できない場合もあります。

適切な治療を行い、症状が軽減され、再発を防ぐことが目標となります。
症状が改善された場合でも、定期的なフォローアップや治療の継続が必要となります。
治療がうまくいかない場合や、治療を中止した場合は、再発や合併症の発生があり得ます。
成人スチル病には、個人差があるため、患者さん一人ひとりに合った治療方法の選択が重要です。

編集部まとめ

成人スチル病
ここまで成人スチル病についてお伝えしてきました。
成人スチル病の要点をまとめると以下の通りです。

・成人スチル病は高熱、発疹、関節痛の症状を特徴とする自己免疫疾患の一つであり、原因は未だわかっていない。
・成人スチル病の主な治療法はステロイド薬の投与や対症療法であり、病状によって異なる。
・成人スチル病の方は医師の指示に従い、健康な生活習慣を意識することが大切。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修医師