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「カフェイン中毒」になるとどんな症状が現れるの?医師が監修!

 公開日:2024/06/10

カフェインはある程度の量を守って摂取していれば特に害はありませんが、基準を超えてしまうと中毒になる可能性も考えられます。

日頃からコーヒーなどを飲んでいる方であれば体調不良の原因が飲み物であることに気づきにくく、対策をせずに飲み続けてしまう方もいるでしょう。

では、万が一中毒を引き起こした場合は、どのような症状が出て、どのような治療をするといいのでしょうか。

※この記事はMedical DOCにて『「カフェイン中毒」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

カフェイン中毒の症状や背景

頭痛

カフェインを過剰摂取すると中毒になりますか?

カフェインは規定内の量であれば体に影響を与えませんが、過剰に摂取すると体調が悪くなったり、中毒症状を引き起こしたりする可能性があります。眠気を覚まそうとしたり、やる気を出そうとするときについ摂ってしまう方も多いですが、「テンションが高まるから」や「シャキッとできるから」といって過剰に摂取しないように気を付けましょう。
ただ食べ物や飲料によって含まれている量は異なり、チョコレートや緑茶などの含有量は少ないものの、エナジードリンクなどには多く含まれています。数回に分けて摂取していない場合でも、カフェインを含む量が多いと1回で大量に摂取することになるため気を付けましょう。

カフェイン中毒の症状を教えてください。

頭痛や嘔吐の症状が見られ、鉄や亜鉛などのミネラルを上手く吸収できなくなることで貧血を引き起こす場合があります。また興奮状態に陥り落ち着きがなくなることで、普段とは違った行動をしたり、寝つきが悪かったりする場合もあるでしょう。
カフェイン中毒になる前でも、多く摂りすぎてしまうと頭痛・胃の痛み・めまいなどの症状が現れ、普段とは違った異変を感じます。摂りすぎないように気を付けることはもちろんですが、もしもカフェインを摂取したことで異変を感じたのであれば、一旦摂取を控え、医師に相談してみましょう。

カフェイン中毒が若者に多いのはなぜですか?

カフェインといえばコーヒー・チョコレートなどをイメージする方も多いのではないでしょうか。しかしカフェインは眠気覚ましや気力を高めるときに用いられるエナジードリンクにも含まれています。
特にエナジードリンクはコーヒーやチョコレートよりも含有量が多く、1本飲むだけでコーヒーの2倍以上にもあたる量を摂り入れることになる場合もあるでしょう。中でも若者は勉強時の眠気覚ましとしてエナジードリンクを飲んだり、ゲーム中にやる気をアップするためにエナジードリンクを飲んだりします。その結果カフェインの摂取量が多くなるため、中毒者の中には若者が多いといえるのです。

どれくらいの量を摂取すると中毒になるのですか?

カナダ保健省(HC)では過量服用量の中央値は7.2g =7,200mgと報告されています。これはかなり多い量で、飲料によるものとしてはほぼ不可能な量です。多くは錠剤による中毒と報告されているため、カフェイン錠剤の摂取には十分に気を付けてください。また、中毒を起こす服用量には個人差もあるため、一概に「この量を超えたら中毒になる」とはいいきれません。
特に妊婦や体調が優れない方はカフェインの摂取を控えたり、最小限の量にしたりする工夫が必要になります。

編集部まとめ

爽やかな朝
カフェインが含まれる食べ物や飲み物は、朝のルーティンだったり目をスッキリさせるアイテムとして多くの方に親しまれています。

しかし摂取量に気を付けないと体のコンディションが悪くなったり、変に気持ちが高ぶってしまい集中できなくなったりといった好ましくない影響を与える可能性もあるので、気を付けましょう。

またカフェインの影響には個人差もあるため、妊婦・子供・体調不良の方は気分を悪くしやすいのでカフェインを控える必要もあります。

カフェインという物質は普段から親しみのあるものですが、気軽に眠気覚ましなどの用途で錠剤等を使いすぎてしまうとカフェイン中毒を起こす可能性があるため注意が必要です。

過度に摂取せず、安全な量を守ってカフェインと上手く付き合っていきましょう。

この記事の監修医師