タバコを吸ってない人の「肺気腫の予防法」は?医師が徹底解説!
公開日:2025/11/28

医学系のテレビ番組やCMなどで、「COPD」という言葉を耳にすることがあります。
COPDとは慢性閉塞性肺疾患のことで、タバコの煙などの有害物質を長期間吸い続けることで起こる、炎症性の肺疾患を指します。
慢性閉塞性肺疾患には、慢性気管支炎などの病気も含まれており、その1つが「肺気腫」です。
今回は、肺気腫の予防について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「肺気腫」とは?症状についても詳しく解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
肺気腫の予防

やはり禁煙が一番ですか?
- 肺気腫にかかる原因は、そのほとんどがタバコにあります。タバコに含まれる有害物質が肺の組織を壊すことで肺気腫になってしまうため、現在喫煙習慣がある方は、早めに禁煙することをおすすめします。
- また、自力で禁煙することが難しい方は、禁煙外来もあるため、お近くの病院で相談してみてはいかがでしょうか。喫煙年数や喫煙本数によって保険診療で受けられる場合があります。
喫煙していない人はどのように予防すれば良いのでしょうか?
- 家族に喫煙者がいる場合、禁煙してもらうのが一番良いです。
- 職業柄、化学物質やアスベストなどの粉塵を吸い込むことが避けられない場合は、専用のマスクなどをつけるようにしましょう。
- PM2.5などの大気汚染物質は、空気清浄機などである程度除去できます。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
- 喫煙は肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)になるリスクが高いです。
- 現在、喫煙習慣のある方は、ご自身の身体や家族のためにも禁煙することをおすすめします。
編集部まとめ

肺気腫は一度かかってしまうと完治させる方法はなく、進行を遅らせることしかできません。第一の予防として、まずは禁煙しましょう。また、喫煙習慣のある方で咳・痰・息切れの症状がある方は、早めに病院を受診するのが良いです。肺気腫は早期発見が難しく、見つかった時には症状がかなり進行している場合もあるため、注意が必要です。




