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「ビタミンE」を過剰摂取すると何のリスクが高まる?管理栄養士が解説!

 公開日:2026/04/05
「ビタミンE」を過剰摂取すると何のリスクが高まる?管理栄養士が解説!

ビタミンEの過剰摂取による健康被害とは?メディカルドック監修医が、出血リスクの上昇や骨粗鬆症への影響、効率的な摂取方法と最適なタイミングについて詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンEの多い食べ物」とは?不足・過剰摂取すると現れる症状も管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

池田 早苗

監修管理栄養士
池田 早苗(管理栄養士)

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委託給食会社勤務後、企業での商品開発や食品表示作成などを経て、現在は介護施設にて栄養管理業務に従事。

「ビタミンE」とは?

「ビタミンE」とは?

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種で、抗酸化作用をもつ栄養素です。
油に溶けやすい性質をもち、細胞膜や脂質に多く存在し体の機能を正常に保つ働きをしています。ビタミンEとは4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールの総称で、構造の違いによりα-、β-、γ-、δ-がついた名称でよばれています。

ビタミンEの一日の摂取量

ビタミンEの一日の摂取量

からだの中のビタミンEの大部分がα-トコフェロールのため、厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準ではビタミンEの摂取量はα-トコフェロールの値で示されています。
厚生労働省「日本食事摂取基準(2025年版)」策定検討報告書
【目安量】(18~64歳:5~6.5mg/日など)
【耐容上限量】(18歳以上:650~800mg/日など)

ビタミンEを過剰摂取すると現れる症状

ビタミンEを過剰摂取すると現れる症状

血が止まりにくくなる

サプリメントなどで長期的に大量摂取した場合、血が止まりにくくなるなどの症状が出ることが示されています。抗凝固薬(特にワルファリン)など、血栓ができにくくする薬を服用している人は注意が必要です。出血性脳卒中のリスクが高まるといった報告もあります。

骨粗鬆症のリスクを高める

骨では、骨を作る『骨芽細胞』と骨を壊す『破骨細胞』がバランスを取りながら新陳代謝を行っています。ビタミンEを過剰に摂取すると、このバランスに影響を与え、骨密度の低下を引き起こす可能性が示唆されています。
一部の研究では、ビタミンEの過剰摂取が破骨細胞の活性を高めることが報告されていますが、ヒトにおける影響についてはさらなる研究が必要とされています。

吐き気・疲労感・下痢

ビタミンEは脂溶性ビタミンであるため、サプリメントなどで長期間にわたり高用量を摂取すると、体内に蓄積し、副作用が生じる可能性があります。
過剰摂取により、吐き気、疲労感、胃腸の不調(下痢など)が報告されているため、摂取量には注意が必要です。ただし、通常の食事からの摂取では過剰になることはほとんどありません。

ビタミンEの効率的な摂取方法

ビタミンEの効率的な摂取方法

ビタミンEと一緒に摂取すると効果を高める栄養素・食品

ビタミンEは脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。熱や酸に強いので調理なら炒める、サラダのドレッシングに取り入れるのもおすすめです。
また、ビタミンEと同じ抗酸化作用をもつビタミンCや、酸化した脂質を分解する作用があるセレンとの相性が良く、ビタミンCなら果物の中でも特にレモンやキウイフルーツ、セレンは主に魚介類(まぐろやかつお)や畜肉に多く含まります。
ただしビタミンCは熱に弱いため加熱せず食べる工夫を、油は酸化しやすく劣化が早いため新鮮なうちに使い切れるものを選びましょう。

ビタミンEと一緒に摂取すると効果を下げる栄養素・食品

ビタミンEは鉄の吸収を妨げるため、貧血ぎみの方や鉄剤を服用される場合は摂取する時間帯に注意しましょう。

ビタミンEの効果を高める摂取タイミング

食前や空腹時よりも、油を使用した食事と一緒か食後のタイミングが効果を高めます。

「ビタミンEの食べ物」についてよくある質問

「ビタミンEの食べ物」についてよくある質問

ここまでビタミンEの食べ物などを紹介しました。ここでは「ビタミンEの食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

ビタミンEの多い野菜について教えてください。

池田早苗池田 早苗

【食品100gあたり】
モロヘイヤ6.5mg、西洋かぼちゃ3.9mg、アボカド3.3mg、豆苗3.3mg、ブロッコリー3.0mg、菜の花2.9mg、ほうれん草2.1mg野菜は全般的に脂質が少ないため、前述の通り油との組み合わせで効果が高まります。ただしアボカドについては脂質が多いため摂りすぎに注意しましょう。

まとめ

ビタミンEは抗酸化作用や動脈硬化予防、血行促進作用などの効果があります。一般的な食事からの摂取では不足や過剰になりにくい栄養素で、油を使用した料理やビタミンC、セレンと組み合わせることでより効果が発揮されます。サプリメントで過剰に摂りすぎると、出血のリスクや筋力低下などの症状がみられることがあります。普段服用しているお薬との飲み合わせなど、サプリメントを使用する際は医師や薬剤師へ相談することをおすすめします。

「ビタミンE」と関連する病気

内科・循環器系の病気

神経内科の病気

  • 多発性ニューロパチー

整形外科の病気

婦人科系の病気

歯科の病気

「ビタミンE」と関連する症状

関連する症状

  • 息切れ、動悸、めまい、耳鳴り
  • 視力低下、視界不良
  • ほてり、冷え
  • イライラ、不安感、気持ちの波が激しい、無気力、集中力の低下
  • 倦怠感、だるさ、疲労感
  • シミ、シワ、肌荒れ
  • 消化不良・下痢
  • 筋力低下

この記事の監修管理栄養士