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COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?長引く咳や息切れの原因と肺に起こる変化【医師解説】

 公開日:2026/04/11
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?

喫煙を主な原因として発症するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)。体を動かしたときに息切れしたり、咳や痰が長引いたりするだけでなく、重症化すると日常に支障が及ぶこともある疾患です。COPDを発症したらまずは禁煙をすることが絶対必要ですが、発症してから禁煙したのでは遅いのでしょうか? 今回はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とはどのような病気なのかについて、宮澤内科・呼吸器クリニックの宮澤先生に教えてもらいました。

宮澤 知行

監修医師
宮澤 知行(宮澤内科・呼吸器クリニック)

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鹿児島大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学外科学講座助教を経て聖マリアンナ医科大学呼吸器外科講師となる。2019年より、宮澤内科・呼吸器クリニック勤務。医学博士。日本外科学会外科専門医。呼吸器外科専門医合同委員会(日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会)呼吸器外科専門医。産業医。

編集部編集部

COPDとはなんですか?

宮澤 知行先生宮澤先生

COPDとは、chronic obstructive pulmonary diseaseの省略形。日本語では慢性閉塞性肺疾患と呼ばれます。簡単にいうと、タバコの煙などが原因となって、肺に慢性的な炎症が起こり、呼吸をするたびに息苦しさを感じる疾患です。これまで慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた疾患が、現在ではCOPDとまとめて呼ばれています。

編集部編集部

もう少し詳しく教えてください。

宮澤 知行先生宮澤先生

タバコの煙などに含まれている有害物質を吸い込むと、気管支の細かな組織が炎症を起こします。すると咳や痰が出やすくなったり、気管支が細くなったりして、酸素を取り込みづらくなってしまいます。また、気管支の先にあるブドウの房のような形をした肺胞という組織が破壊されると、肺気腫という状態になり、酸素を取り込んだり二酸化炭素を排出したりする機能が弱まります。

編集部編集部

なぜ、COPDになると酸素を取り込みづらくなるのですか?

宮澤 知行先生宮澤先生

気管支は空気の通り道であり、肺胞へとつながっていきます。肺胞は網の目状の毛細血管によって覆われており、肺全体を埋め尽くしています。そして、この血管を通して酸素を血液に取り込んだり、不要な二酸化炭素を排出したりしています。これをガス交換といいます。しかし、COPDを発症するとこの肺胞が壊れてしまい、ガス交換をおこないづらくなってしまうのです。

編集部編集部

最近、COPDという言葉を耳にすることが増えました。患者数は増加しているのですか?

宮澤 知行先生宮澤先生

厚生労働省の統計によれば、COPDによる2023年の死亡者数は1万6941人、人口10万人あたりの死亡率は14.0人であることがわかっています。過去のデータと比較してみると、近年、少しずつ増加傾向となっていることがわかります。これは過去に喫煙率が上昇していたことが原因と考えられます。

※この記事はメディカルドックにて<喫煙経験者5人に1人がかかる「COPD」とは? もう禁煙しても手遅れ?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師