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「インプラント周囲炎」ってどんな病気? 歯周病との違いやリスク【医師解説】

 公開日:2026/04/05
インプラント周囲炎ってどんな病気?

インプラント治療は、失われた歯を取り戻すための有効な手段ですが、治療後のケアを怠ると「インプラント周囲炎」を引き起こすおそれがあります。インプラント周囲炎が進行すると最悪の場合、インプラントが抜け落ちてしまう可能性もあるため細心の注意が必要です。今回はインプラント歯周病とはどのような症状なのかや歯周病との違いについて、本荘歯科クリニックの本荘先生に解説してもらいました。

本荘 真也

監修歯科医師
本荘 真也(本荘歯科クリニック)

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日本大学歯学部を卒業後、同大学松戸歯学部インプラント科研究生として研鑽を積む。一般歯科医院で副院長を務めたのち、30年以上の歴史を持つ本荘歯科医院を引き継ぎ、本荘歯科クリニックを開院。予防歯科からインプラント治療、精密根管治療まで、最新の技術と機器を導入した総合的な歯科医療を提供している。日本老年歯科医学会、日本歯科審美学会の各会員。日本口腔インプラント学会専修医、ジャパンオーラルヘルス学会予防歯科認定医。

編集部編集部

インプラント周囲炎とは、具体的にどのような病気なのでしょうか?

本荘 真也先生本荘先生

「インプラント周囲炎」と聞くとイメージが湧きづらいと思いますが、いわゆる歯周病や歯槽膿漏(歯周病が進行した状態)と同じような症状が、インプラントの周囲に起こる病気です。簡単に言うと、天然歯に起こる歯周病のインプラント版で、インプラント周囲の歯ぐきに炎症が起こり、進行するとインプラントを支える骨を溶かしていきます。

編集部編集部

「歯周病のインプラント版」ということですが、実際に天然歯に生じる歯周病と何か違いはあるのでしょうか?

本荘 真也先生本荘先生

大きな違いとしては、通常の歯周病と比べて治療が極めて困難な点です。進行すると対処が非常に難しくなるため、インプラント周囲炎は歯周病以上に予防が重要な病気といえます。

編集部編集部

なぜ、通常の歯周病よりも治療が難しいのでしょうか?

本荘 真也先生本荘先生

天然歯とインプラントでは、顎の骨とのつながり方が大きく異なるためです。少し専門的な話になりますが、天然歯には歯と骨の間に「歯根膜(しこんまく)」という膜が存在する一方で、インプラントにはこの膜が存在せず、骨と直接くっついています。歯根膜は歯にとても重要な働きをしており、天然歯の場合はこの歯根膜があることで防御反応が強く働き、治療効果も得られやすくなっています。これに対して、インプラントは歯根膜がないため体の防御反応が弱く、治療効果も出にくいという特徴があります。

編集部編集部

インプラント周囲炎の主な原因は何でしょうか?

本荘 真也先生本荘先生

直接的な原因は細菌感染ですが、これにくわえて治療条件が大きく関係しています。例えば、インプラントを埋め込む部位に丈夫な歯ぐきや十分な骨がない状態で治療をおこなうと、インプラント周囲炎になる可能性が高くなります。逆にしっかりとした骨や丈夫な歯ぐきがある場合は、リスクは低くなります。

編集部編集部

そのほかに、インプラント周囲炎の引き起こす要因はありますか?

本荘 真也先生本荘先生

治療後のメンテナンスや全身的な病気も大きな要因です。メンテナンスについては患者さんのセルフケアがしっかりできているかという点と、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けているかが大きく関係してきます。全身的な病気に関しては、糖尿病骨粗しょう症、がん治療で免疫抑制剤を服用している場合なども、インプラント周囲炎のリスクを高める要因になります。

※この記事はメディカルドックにて<知っておきたいインプラント周囲炎を放置するリスクと予防法【歯科医解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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