片頭痛の前兆とは?視界の異常(チカチカ・ぼやけ)や光・音の影響を医師が解説

頭痛には様々な原因がありますが、天気や光、騒音などの環境要因が影響することも少なくありません。気圧の変化や強い光、音がどのように頭痛を引き起こすのでしょうか。そこで今回の記事では、頭痛の前兆について、「あい内科クリニック」の柳本先生に解説していただきました。

監修医師:
柳本 昌子(あい内科クリニック)
編集部
「光や音が影響する頭痛」があると聞きました。本当ですか?
柳本先生
はい、あります。片頭痛は通常、頭痛や吐き気・嘔吐などの症状が表れますが、光や音に対する過敏症(光過敏症・音過敏症)を伴うこともあります。
編集部
なぜ、光や音が片頭痛を悪化させるのでしょうか?
柳本先生
片頭痛では脳の神経が過敏になっているため、強い光や音が刺激となり、痛みが悪化するのです。片頭痛が起こると感覚過敏となり、ふだんは気にならないような光や音、臭いを不快に感じたり(光過敏・音過敏・臭い過敏)、頭痛が悪化したりする人が多い傾向にあります。近年、片頭痛の光過敏に関しては目の網膜上に存在する「第三の光受容器」と呼ばれる神経節細胞と関与していることが報告されており、日本頭痛学会でも取り上げられています。
編集部
様々な影響を受けるのですね。
柳本先生
ほかにも、天候に影響される片頭痛も多いと言われています。「急に天気が荒れた日」「気温や気圧が急激に変化したとき」「低気圧が近づく前」などに、片頭痛が悪化する人を多く見受けます。
編集部
ほかには、どのような特徴がありますか?
柳本先生
片頭痛は、一部の人には前兆と呼ばれる症状があります。「視界にチカチカした光が見える」「視界がぼやける」などの異常が出て、その後に頭痛が起こる人がしばしばいらっしゃいます。
※この記事はメディカルドックにて<「頭痛」の引き金となる条件はご存じですか? 片頭痛の前兆・対処法を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




