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仕事やストレスが影響? 「男性更年期障害」の見逃せないサインを医師が解説

 公開日:2025/12/26
仕事やストレスが影響? 「男性更年期障害」の見逃せないサインを医師が解説

男性更年期障害は、加齢やストレスによって男性ホルモン「テストステロン」が低下し、身体や精神に多様な不調を引き起こします。近年、腸内細菌がこの男性更年期障害に関わる可能性も報告されています。そこで専門家の堀江重郎先生に男性更年期障害について解説してもらいました。

堀江 重郎

監修医師
堀江 重郎(順天堂大学医学部泌尿器科学講座主任教授)

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順天堂大学医学部泌尿器科学講座主任教授。日米で医師免許を取得。腎臓学、腫瘍学、分子生物学、男性医学を学ぶ。男性更年期障害の診断・治療、テストステロンの生理作用、老化と腸内細菌の関係など広い研究分野で数々の学術賞を受賞。日本抗加齢医学会理事、日本メンズヘルス医学会理事長。著書や講演を通じて一般への啓発活動にも尽力し、男性の健康寿命を支える。

編集部編集部

男性更年期障害とは、どのような症状が表れるのでしょうか?

堀江 重郎先生堀江先生

男性更年期障害では、テストステロンの低下により倦怠感、集中力の低下、不眠、筋力低下、体重増加などが生じます。また、精神面ではイライラ、不安感、落ち込みが見られます。ただし、これらの症状はすべての男性に出現するわけではなく、個人差が大きいのです。症状が進むと、生活習慣病やうつ病のリスクも高まるため、早期に専門医に相談することが重要になります。

編集部編集部

なぜ男性更年期障害は環境の影響を受けるのですか?

堀江 重郎先生堀江先生

女性の更年期障害は閉経という遺伝的要因が主ですが、男性の場合、社会的環境の変化やストレスによる影響が大きくなります。例えば退職、転職、社会的なつながりを失うことは、テストステロンの低下を招きやすくなります。一方で、趣味やコミュニティへの参加がストレス軽減につながり、ホルモンバランスの維持に役立ちます。

編集部編集部

男性更年期障害はどのように診断されるのですか?

堀江 重郎先生堀江先生

診断には、症状を評価する質問票「AMSスコア」と血液検査によるテストステロン濃度の測定が組み合わされます。ただし、テストステロン濃度には個人差があるため、ホルモン濃度だけでなく、全体的な症状を考慮した診断が求められます。

※この記事はメディカルドックにて<ヨーグルトが男性更年期障害に良いって本当? 腸内細菌ケアのススメ【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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