40歳を過ぎたら大腸カメラ! 医師が解説する「大腸がん」早期発見のために知っておきたいこと

大腸カメラ(大腸内視鏡)は、大腸の状態を直接観察することができる検査で、さまざまな異常を早期に発見するための重要な手段です。今回は、大腸がんの早期発見のために知っておきたいことについて「横浜内科おなかクリニック」の山田先生に解説してもらいました。

監修医師:
山田 晃弘(横浜内科おなかクリニック)
編集部
では、症状がなくても検査を受けた方が良いのですか?
山田先生
そうですね。症状のある人はもちろん速やかに受診していただきたいですが、便潜血検査で陽性となった方や、大腸がんのリスク因子を持つ方などは、自覚症状がなくても定期的に大腸カメラの検査を受けていただければと思います。
編集部
どんな人が「大腸がんのリスク因子を持つ」のでしょうか?
山田先生
まずは、中年以降の方です。大腸がんは、40代以降に患者数が増えてくるというデータがあるため、どんな方でも40歳を過ぎたら、大腸カメラを一度受けていただくことをお勧めします。ほかには、近親者に大腸がんの既往がある方、炎症性腸疾患の方、遺伝性大腸がん症候群の方、ポリープ切除を過去に受けたことのある方なども注意が必要です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
山田先生
大腸がんは日本人の罹患数が多いがんの一つですが、定期的な検査で早期発見できれば5年生存率が95%以上と予後の良いがんでもあります。自覚症状がないからと安心せず、40歳を過ぎたら、まずは検査を受けていただくことをお勧めします。検査の前処置は少し大変ですが、最近は検査食の味も改善され、より飲みやすくなっています。また、苦痛の少ない検査方法も確立されてきました。ご自身の健康のために、ぜひ定期的な検査を心がけていただければと思います。
※この記事はメディカルドックにて<中年以降の人は「大腸がん」のリスク増 大腸カメラで見つかる病気と早期発見のメリット>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




