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打つ場所が命!失敗しない「神経ブロック注射」のために確認すべき医療機関の選び方

 公開日:2025/11/26
神経ブロック注射の治療を受ける際の注意点

痛みの改善で、神経ブロック注射による治療を考えている人も多いと思います。しかし、そこで重要になるのが病院選びです。治療法は同じでも、医療機関によって使用する機器は異なりますし、正確な診断や痛みの性質の理解なども精度の高い治療には欠かせません。神経ブロック注射をおこなうときにはどんな病院を選べばいいのか、「こすぎ坂本医院」の坂本先生に解説していただきました。

坂本 典昭

監修医師
坂本 典昭(こすぎ坂本医院)

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東邦大学医学部卒業。その後、東邦大学医療センター大森病院、済生会横浜市東部病院、東京都立小児総合医療センター、金沢病院などで経験を積む。2023年、神奈川県川崎市に「こすぎ坂本医院」を開院。医学博士。日本ペインクリニック学会専門医、日本麻酔科学会認定医。

編集部編集部

神経ブロック注射を安全に受けるには、どんな点に注意して医療機関を選べばいいでしょうか?

坂本 典昭先生坂本先生

まずは、超音波などを用いて神経ブロック注射をおこなっている医療機関を選びましょう。超音波を用いて神経ブロック注射することを「超音波ガイド下ブロック注射」と言います。こうすることで血管や筋肉、神経などの場所を確認でき、より正確な部位に薬剤を注入することができます。全ての神経ブロック注射に超音波での診断が必要なわけではありませんが、こうした検査をおこなっている医療機関を選ぶのが望ましいでしょう。

編集部編集部

そのほか、気をつけることはありますか?

坂本 典昭先生坂本先生

痛みの診断や性質の見極めが適切な医療機関を選ぶことも大切です。例えば、痛みの程度は大きいけれど、症状や病態によってはブロック注射の対象にならない疾患もあります。そのようなことを正確に判断し、神経ブロック注射を選択してくれる医療機関を選ぶことも大切です。

編集部編集部

どこで治療を受けても同じということではないのですね。

坂本 典昭先生坂本先生

はい。加えて、通院しやすい距離に医療機関があることも重要です。神経ブロック注射は、急性の痛みであれば1回でも効果を期待することができますが、通常は複数回、治療を継続します。そのため、通院しやすい距離にあるかどうかも、病院選びのポイントと言えます。

編集部編集部

医師の評判や口コミなども参考になりますか?

坂本 典昭先生坂本先生

信頼できる人からの情報や口コミであれば、参考になるかもしれませんが、それよりも参考になるのは、医療機関のウェブサイトや医師が執筆しているブログだと思います。そこに痛みや神経ブロック注射に対する医師の見解が書かれていれば、その医師がどのような考えで神経ブロック注射をおこなっているのか理解することができますし、自分もその考えに共感できれば治療の満足度も高くなると思います。医療機関を選択する前には、ウェブサイトやブログを確認しておきましょう。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

坂本 典昭先生坂本先生

神経ブロック注射は、対応している標榜科が限られた特徴的な治療です。そのため、神経ブロック注射の治療を受けたことがないと不安になることもあるかと思います。全ての痛みの症状に対して神経ブロック注射が適応になるわけではないですが、神経ブロック注射も含めて安心して痛みの治療をできるようにペインクリニックでは診療をおこなっています。痛みで困った際には、一度ペインクリニックの受診を検討してみてください。

※この記事はメディカルドックにて<「神経ブロック注射」を安心・安全に受けるための医院選びのポイントを医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師