「痛風」はなぜ起こる? 痛風の原因と発症しやすい人の特徴を医師に聞く
公開日:2025/04/01

痛風は、足の親指や膝など、主に下半身の関節に激しい痛みを引き起こす病気です。風が吹くだけでも激痛を感じることから、その名前がつけられています。暴飲暴食や激しい運動後に発症しやすいとされていますが、実際にどんな人がかかりやすいのか「つぼ内科おなかクリニック」の津保先生にお聞きしました。

監修医師:
津保 勝郎(つぼ内科おなかクリニック)
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昭和大学医学部卒業後、同大学の大学病院に勤務。社会保険都南総合病院(現・東京北医療センター)や東京都保健医療公社荏原病院に勤務後、つぼ内科おなかクリニックを開院。専門は一般内科、消化器内科。幅広い症状に対する初期診断をはじめ、胃カメラやピロリ菌除菌など専門的な治療まで行っている。
編集部
痛風とはどのような病気ですか?
津保先生
主に下半身に発症し、足の親指のつけ根やひざなどの関節、くるぶし、アキレス腱の周囲などが痛みに襲われる病気です。患者の約70%が足の親指のつけ根に痛みを感じます。風が吹く程度の刺激でも激痛が起こることから、痛風と呼ばれています。
編集部
なにが原因で起こる病気なのですか?
津保先生
高尿酸血症が原因で起こります。尿酸という有機化合物は体の中で溶けにくく、増えすぎると結晶となって関節に沈着し、痛みが発症するのです。暴飲暴食や激しい運動後に発症しやすいと言われています。
編集部
どのような人がかかりやすいのでしょうか?
津保先生
痛風になる人の9割が男性と言われています。女性ホルモンのエストロゲンには、尿酸を体の外に排出する作用があり、閉経後は少し尿酸値が上昇しますが、このエストロゲンの影響もあり女性患者は1割程度と言われています。
※この記事はメディカルドックにて【痛風になったら一生治療が必要なの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。