30~40代が要注意! 医師がすすめる健康寿命を延ばすための食事と運動の秘訣とは

加齢による健康リスクは30代から意識し、早期に対策を取ることが重要です。認知症や動脈硬化、骨粗しょう症など、これらの病気の予防には、食事や運動習慣の見直しが不可欠なのだそうです。元気に歳を重ねるために意識するべき生活習慣について「田中整形外科医院」の田中先生にお聞きしました。

監修医師:
田中 秀(田中整形外科医院)
編集部
加齢による健康リスクは早い段階での対策が必要なのですね。
田中先生
はい。認知症や動脈硬化、骨粗しょう症などを防ぐためには、30~40代のうちから対策をする必要があります。30代と聞くと「まだまだ若い」と感じるかもしれませんが、代謝の低下や生活習慣病の前兆は、30代で出てくることが多いのです。
編集部
それらを予防するためにはどうすればいいのでしょうか?
田中先生
過食や栄養の偏りによって、血糖値や中性脂肪が上がってしまう人は多いので、まずは食事を意識してみてください。例えば、おにぎりやパン、お菓子などの糖質の多いものが、コンビニでは安価で手に入ります。忙しい現代においては、頼らなくてはいけない部分も多々ありますが、現代人は糖質を摂りすぎる傾向にあります。これらを少し意識して減らし、不足しがちなタンパク質やビタミン、ミネラルをしっかり補充し、栄養バランスを整えるだけでも様々な疾患の予防効果は期待できます。
編集部
年をとっても元気でいたいです。
田中先生
そうですよね。要介護となる原因をみてみると、男性は脳血管障害が多いようです。動物性脂肪が関係しているというデータもあるので、肉の食べ過ぎには注意して、植物性の脂肪や魚に置き換え、動脈硬化を防ぎましょう。一方、女性が要介護となる原因は、骨折や関節症が多いとされています。こちらは、タンパク質をしっかり摂取し、適度に運動することが大切です。自分のライフスタイルや食事・運動習慣を一度見直してみることをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて【「老化」が進むと起こる体の変化を医師が解説 ミドル世代必見の“健康を保つ秘訣”とは】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。