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「うつ病になりやすい人」の特徴とは? 日常生活で注意すべき習慣とうつ病のリスクを医師が解説

 公開日:2025/02/23
うつ病 なりやすい習慣

うつ病は誰にでも起こりうる病気ですが、なりやすい人となりにくい人には、ある程度の特徴があることがわかっています。ストレスの感じ方や思考のクセ、生活習慣、社会的なつながりの有無などが、発症リスクに影響を与えるとされています。では、どのような人がうつ病になりやすいのか、また、日常生活で気をつけるべきポイントは何かについて、種市先生に伺いました。

編集部編集部

うつ病になりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか?

種市 摂子先生種市先生

うつ病の発症には、生物学的な体質が関与していると言われています。ストレスに対する耐性が影響しており、ストレスを感じやすい人は、うつ病になりやすいと考えられています。また、完璧主義や自己批判が強い人、ネガティブな思考傾向を持つ人も、うつ病になりやすい可能性があります。

編集部編集部

うつ病のリスクになり得る日常生活での習慣はありますか?

種市 摂子先生種市先生

はじめに、運動不足が挙げられます。1日に20分のウォーキングをすることでうつ病リスクを減らせるという研究もあり、うつ病と運動不足は密接な関係にあると考えられています。また、不規則な生活もうつ病のリスクになります。起床・就寝時間が不規則になり睡眠の質が低下すると、うつ病のリスクが高まるので注意しましょう。食事についても、栄養不足やジャンクフードの過剰摂取、アルコールの過度な摂取などがうつ病を引き起こすこともあります。さらには、社会的なつながりが少ない人や孤立もうつ病のリスクを高めます。人間は社会的な生き物であり、他人との関わりは心の健康に不可欠です。

編集部編集部

うつ病になりにくい人にはどのような特徴がありますか?

種市 摂子先生種市先生

うつ病になりにくい人は、困難な状況でもポジティブな面を見つける能力があり、誰かに相談したり視野を広げたりして、ストレスを前向きに捉え成長に繋げていく傾向があります。また、良好な社会的つながりを活かせる人は、うつ病のリスクが低いとされています。親しい友人や家族、同僚からの支援は、ストレスや困難を乗り越えるために役立ちます。ほかにも、定期的な運動や余暇活動をしている人もうつ病になりにくいとされています。

種市 摂子

監修医師
種市 摂子(Dr.Ridente株式会社 代表取締役)

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香川大学医学部、名古屋大学医学部大学院卒業。救急医療、脳神経外科診療、睡眠診療、精神科診療などを経て、予防医療を目的に、2008年より産業医サービス提供開始。これまでに、楽天株式会社をはじめ、IT企業、ベンチャー企業、IPOを目指す企業を中心に、650事業所以上を支援、ハラスメントゼロ・休職者ゼロのカスタマーサクセスにつなげている。日本精神神経学会専門医・指導医。Well-being向上委員会委員、日本スポーツ精神医学会会員、日本精神神経学会(精神保健に関する委員会委員)、健康経営アドバイザー、睡眠衛生コンサルタント、ストレングスファインダー認定コーチ、日本産業精神保健学会優秀賞、T-PEC優秀専門医。

※この記事はメディカルドックにて【「うつ病」のセルフチェックポイント8選! 予防法・注意すべき人について精神科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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