目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. ズバリ聞く、ストロング系チューハイは体に悪いお酒なの?【医師が回答】

ズバリ聞く、ストロング系チューハイは体に悪いお酒なの?【医師が回答】

 公開日:2025/02/17
健康障害

ストロング系チューハイはアルコール度数が高く、手軽に酔えるお酒として人気があります。しかし「依存性が高く、健康に悪影響を及ぼす危険なお酒」との指摘もあります。では、実際にストロング系チューハイはどのようなリスクを持つのでしょうか? 医師の佐藤将人先生に解説してもらいました。

編集部編集部

ズバリ、ストロング系チューハイは体に悪いお酒なのでしょうか?

佐藤 将人先生佐藤先生

結論として、ストロング系チューハイは体に悪いお酒の可能性が高いですね。医師によっては、ストロング系チューハイは体に悪いどころか依存性の高い危険な薬物並みにやばいお酒であると主張する人もいます。

編集部編集部

なぜ、ストロング系チューハイは体に悪いのでしょうか?

佐藤 将人先生佐藤先生

ストロング系チューハイが体に悪い理由の一つは、ストロングなだけに「アルコール度数が高いこと」が挙げられます。具体的には、ストロング系チューハイはアルコール度数が7〜9%と高くなっています。そのため、1日の適量とされるアルコール量を簡単に超えてしまう危険性があります。

編集部編集部

では、アルコール度数7〜9%のストロング系チューハイを飲むと、実際にどのくらいのアルコール量を摂取することになるのでしょうか?

佐藤 将人先生佐藤先生

1缶500mlのストロング系チューハイを飲むと、7%アルコールの場合には純アルコールで28g、9%アルコールの場合には純アルコール36gを摂取する計算です(※)。日本では節度ある適度な飲酒量としては、純アルコール量で男性は20g、女性は10gとされているので、500mlのストロング系チューハイを1缶飲むと、男性は1日の限度の1.4〜1.8倍、女性は1日の限度の2.8〜3.6倍ものアルコールを一度に摂取してしまいます(1)。そのため、お酒の飲み過ぎにより肝機能障害はもちろん、さまざまながんや生活習慣病のリスクが高くなります(2)。

(※)純アルコール量(g)=お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)として計算

佐藤 将人

監修医師
佐藤 将人(SUGAR LLC)

プロフィールをもっと見る
「健康的に豊かに生きる」を理念に人的資本経営コンサルティングを手がける企業SUGAR代表医師。宮城県仙台市を拠点に、社員の心身のメンテナンスや企業の組織運営などの経営を支援する事業を展開。医学の知見を生かし肉体改造してシックスパックを達成したり、精神心理的知見からメタ認知的活動に従事。東北大学医学部医学科卒業、日本医師会認定産業医、中小企業診断士、労働衛生コンサルタント(保健衛生)臨床心理士、JSPO公認スポーツドクター、日本肝臓学会専門医、日本外科学会専門医、元仙台市食育推進会議委員、ヴィーガン。

参考文献:
(1)厚生労働省「健康日本21(アルコール)」
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html
(2)e-ヘルスネット「アルコールによる健康障害」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol-summaries/a-01

※この記事はMedical DOCにて【「ストロング系チューハイ」が体に悪い理由3選! ストロング系チューハイがやばい理由を医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

注目記事

S