年末年始で病院がやってない…「赤ちゃんの発熱」を家で様子見するときの注意点を解説
年末年始に赤ちゃんが発熱したとき、病院が空いていないケースが考えられます。自宅で様子見という選択肢を取る際の注意点はご存じですか? 今回は、赤ちゃんを看病するときの注意点について「看護師」の小笠原さんに解説していただきました。
監修看護師:
小笠原 あゆ美(看護師)
編集部
家で様子見をする場合、何をしたらいいのでしょうか?
小笠原さん
肺炎や脱水、意識障害の症状が現れていないかを観察する必要があります。呼吸が乱れていないか、水分をしっかり取れているか、呼びかけに反応があるか、熱がさらに上がっていないかといった点を観察してみてください。母乳やミルクをしっかり与えて、脱水を予防するのも大切です。
編集部
解熱剤は使った方がいいですか?
小笠原さん
発熱自体はウイルスや細菌を排除する働きなので、むやみに下げる必要はありません。あまり熱が高くないのに解熱剤を使うと、熱が下がりすぎて症状が長引くこともあります。一般的には38~38.5℃が解熱剤を使う目安と言われていますが、熱があっても赤ちゃんが元気そうであればそのまま様子を見てもいいでしょう。もちろん赤ちゃんが辛そうであれば、解熱剤を使っていただいて構いません。その際は、後ほど病院に行く時に備えて、何の薬をいつ飲ませて、何度下がったか等を記録しておきましょう。
編集部
熱が高くても、体を温めてあげた方がいいのでしょうか?
小笠原さん
基本的には、一度熱が上がりきるまでは温めてあげた方がいいでしょう。ウイルスや細菌は、体温が高くなると体内で生きられなくなります。一度熱が上がり切ってから薄着にすることで、効率よく熱を放散させることが可能です。その際は汗で体が冷えることがないよう、しっかり汗を拭いて、こまめに着替えさせてあげてくださいね。
編集部
そのほかに深夜の赤ちゃんの発熱で気を付けることがあれば教えてください。
小笠原さん
赤ちゃんが深夜に発熱するとどうしても焦ってしまいますが、大切なのは状況を正しく把握することです。赤ちゃんの情報は医師の診断にも役立ちますので、体温のほか、服用した薬や赤ちゃんの様子などはなるべく記録しておくようにしましょう。病院に行くかどうか判断に迷った際は、病院に直接問い合わせることもできます。不安な時は、近くの病院に電話で相談してみてくださいね。
※この記事はMedical DOCにて【深夜に赤ちゃんが発熱! どんな時に様子見、どんな時に救急病院へ行けばいいの!?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。