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人前での緊張は治せる? 社交不安障害(あがり症)の克服法・治療法を医師が解説!

 公開日:2024/12/27

社交不安障害(あがり症)は、多くの人が経験する悩みですが、その症状が日常生活に支障をきたすほど深刻になることもあり、この障害は、他人と関わる場面で強い不安や緊張を引き起こし、身体的な症状も伴うことがあるそうです。では、この悩みをどう克服すればよいのでしょうか?治療方法や、日常的にできる対策について「よりどころメンタルクリニック桜木町」の斎藤先生に解決策を教えてもらいました。

斎藤知之

監修医師
斎藤知之(よりどころメンタルクリニック桜木町)

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横浜市立大学医学部医学科卒業、医学博士(横浜市立大学)。横浜市立大学附属病院精神科(助教)、横浜舞岡病院(認知症治療病棟)などを経てよりどころメンタルクリニック横浜駅西口院長などを経て現職。日本精神神経学会専門医、精神保健指定医、コンサータ錠登録医師(ADHD適正流通管理システム)。

編集部編集部

社交不安障害はどのようにして克服すれば良いのでしょうか?

斎藤 知之先生斎藤先生

もし人前で話すのが怖いなどで、日常の生活に支障が生じている場合には、メンタルクリニックなどを受診することをお勧めします。メンタルクリニックなどの医療機関では多くの場合、薬物療法と精神療法を併用して治療します。

編集部編集部

具体的に、どのようにして治療するのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

まず精神療法では認知行動療法を行います。これはネガティブな思考の癖を修正していき、段階的に人と関わり、社交的な場面に慣れる練習を重ねていくという治療法です。

編集部編集部

一方薬物療法では、どのようにして治療するのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

薬物療法では主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という、うつ病の治療薬と同じものを使用します。場合によってベンゾジアゼピン系の抗不安薬を使うこともあります。

編集部編集部

治療をすれば治るのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

はい、治療を行うことで症状の改善が期待できます。ただし、精神療法も薬物療法も長い時間をかけて症状の改善を目指す治療法なので、根気良く続けることが大切です。とはいえ無理をしないことも重要なので、焦らず続けていきましょう。

編集部編集部

そのほか、社交不安障害を克服するために、日頃からできることはありますか?

斎藤 知之先生斎藤先生

普段から緊張状態が強いと、社交不安障害が出やすくなります。そのため、日頃からリラックスするように心がけることが大事。リラックスできる時間を作る、生活環境を整えるなどを心がけてみましょう。

編集部編集部

最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあれば。

斎藤 知之先生斎藤先生

社交不安障害は現在、日本で非常に多く見られる精神疾患のひとつとされています。特に若い人に多く、医療機関で治療を受けている方も少なくありません。もし、「人前で話すときにあがってしまう」などの悩みを抱えている場合には、「どうして自分だけうまく話せないのだろう」などと思わず、ぜひ、メンタルクリニックにご相談ください。一人ひとりにあった治療法と対策を考え、症状の改善を目指していきましょう。

※この記事はメディカルドックにて【社交不安障害(あがり症)克服の方法を医師が解説 人前で話すのが苦手な人の緊張の原因とは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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