目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. “依存度が高い人”はもしかすると「双極性障害」かも!? 原因や合併症を医師が解説

“依存度が高い人”はもしかすると「双極性障害」かも!? 原因や合併症を医師が解説

 公開日:2024/09/18
意外な事実

「双極性障害」の原因や合併症はご存じですか? 今回は「Baseクリニック赤坂」の吉岡先生に解説していただきました。

吉岡 鉱平

監修医師
吉岡 鉱平(Baseクリニック赤坂)

プロフィールをもっと見る
Baseクリニック赤坂院長。福井大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学麻酔科を経て麻酔科専門医として活動後、精神医学研究所附属東京武蔵野病院で日本精神神経学会精神科医専門医を取得。2023年、東京都港区に「Baseクリニック赤坂」を開院。心と身体の土台(Base)からの健康をコンセプトにした医療の提供を心がけている。日本精神神経学会専門医、精神保健指定医、麻酔科標榜医、日本医師会認定産業医。

編集部編集部

まず、双極性障害について教えてください。

吉岡 鉱平先生吉岡先生

双極性障害は、うつ病と同じ気分障害に分類されますが、うつ病とは似て非なる病気です。うつ病は「うつ状態」だけが生じる一方、双極性障害はうつ状態と気分が高揚する「躁状態」または「軽躁状態」を周期的に繰り返すのが特徴です。一般的には「躁うつ病」と言われることもあります。

編集部編集部

双極性障害の原因はなんでしょうか?

吉岡 鉱平先生吉岡先生

現時点では、いくつかの原因があるとされていますが、遺伝的要素が強いとされています。また、養育環境社会的ストレス睡眠などとの関係も報告されています。ほかにも双極性障害の人は、うつ病の患者さんと比べて、脳の「前頭葉」を呼ばれる部分の一部が痩せている(萎縮)ことなどが指摘されていますが、そのメカニズムについては、今のところよくわかっていません。

編集部編集部

双極性障害には、合併症も多いと聞きました。

吉岡 鉱平先生吉岡先生

そうですね。双極性障害では不安障害や依存症など、ほかの精神疾患を併存することが多いと言われています。併存疾患の症状が強い場合、双極性障害の診断が遅れたり、治療方針が決まりにくかったりすることもあります。実際、「不安障害や依存症などを訴えて受診してきた人が、じつはベースに双極性障害があった」というケースも多いですね。

※この記事はMedical DOCにて【「双極性障害」を医師が徹底解説 診断基準や症状、うつ病との違いは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

注目記事