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症状が治っても「性病治療」は終わりではない! 性病治療はいつまで続けるべきか医師に聞く

 公開日:2024/04/12
性病治療のゴールは?

性病治療のゴールは「症状が治ったら」なのでしょうか。完治しないまま、パートナーとの性交渉を再開すると、「ピンポン感染」をしてしまう可能性もあります。一体、いつになったら性病治療は終わったと言えるのか。「新宿駅前クリニック」の蓮池先生に教えていただきました。

※この記事はMedical DOCにて【クラミジアや淋菌による性感染症は、パートナーが無症状でも一緒に受診しないと「無限ループ」に陥る!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

蓮池 林太郎

監修医師
蓮池 林太郎(新宿駅前クリニック)

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帝京大学医学部卒業。国立精神神経センター国府台病院(現・国立国際医療研究センター国府台病院)臨床研修、国際医療福祉大学三田病院勤務を経た2009年、東京都新宿区に「新宿駅前クリニック」を開院。2121年には法人化に伴い医療法人社団「SEC」理事長就任。「働く人を応援するクリニック」のコンセプトの元、皮膚科・内科・泌尿器科の各診療を提供している。

編集部編集部

仮にパートナーと治療を開始したとして、お互いが治るまで、性交渉はできないのですよね?

蓮池 林太郎 医師蓮池先生

病気によりますが、基本的には控えてもらいます。なお、ここでいう「治る」とは、医師がそう判断したことを意味します。仮に膿などの症状が治まったとしても、菌や感染源がまだ残っているケースが考えられます。医師が調べてみて「完全に菌がいなくなった」と判明するまでが治療期間になります。

編集部編集部

症状が引いても菌が残っていれば、ピンポン感染が再開されてしまうということですか?

蓮池 林太郎 医師蓮池先生

はい。菌やウイルスが残っていれば、ピンポン感染は成立します。ですから、「自覚がなくなったこと」と「治療が終わったこと」は、別で捉えていただきたいのです。なお、性病の中には例外的に、コンドームの着用で防ぎきれないものもあります。そのため、治療終了前に性交渉をするのは避けましょう。

編集部編集部

下半身をフォーカスしがちですが、「口の中」にウイルスが残っている場合もあるのですよね?

蓮池 林太郎 医師蓮池先生

そうですね。キスやオーラルセックスでもピンポン感染が成立するのです。ただし、「お口の中に残っているかもしれない」という状態だと病気疑いが付かないので、自費診療になります。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

蓮池 林太郎 医師蓮池先生

ご存じのように、ウイルスは会話をしていても飛沫感染します。ところが、多くの性病は粘膜を介さないとうつらないのです。ですから、そういうタイプの感染症があることを知っていただき、コンドームのような自衛策に努めていただくしかないと願っています。お互いのため、そして人類のために、正しい知識を身につけてください。

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