メッツ・千賀選手が受けた「PRP療法」副作用はある? 費用や効果も併せて解説
近年、メジャーリーガーやトップアスリートも受けて注目を集めている「PRP療法」。手術をしないため、身体を傷つけないのはPRP療法のメリットですが、デメリットや副作用はないのでしょうか。六本木整形外科内科クリニックの前田先生に伺いました。
監修医師:
前田 真吾(六本木整形外科・内科クリニック)
編集部
PRP療法のデメリットはありますか?
前田先生
日本では保険が適用になっておらず、自費診療となることです。そのため治療費が高額になることがあります。
編集部
ほかには、どのようなデメリットがありますか?
前田先生
10年以上の治療実績の蓄積があるとはいえ、認知の低さからそれで十分とは言い切れないことも、デメリットといえるかもしれません。治療効果は個人差があり、すぐに効果が感じられたという人もいれば、効果が現れるまでの期間が長いという人もいますね。
編集部
副作用はないのですか?
前田先生
アレルギーや感染症の心配はほとんどありませんが、治療後、まれに痛みや腫れなどを起こすことがあります。ただし、これらは患部を冷やしたり、安静にしたりすることで、数日後にはおさまってくるので、安心してください。
編集部
PRP療法は、誰でも受けられるのですか?
前田先生
がんと診断を受けたことがある人や、抗がん剤、生物学的製剤または免疫抑制剤を使用している人には、行うことができない場合があります。また、感染症にかかっている人はできないこともあります。そのほか、治療を開始する前には適性があるかどうか判断する必要があるため、PRP療法の治療を考えている場合には医療機関にご相談ください。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
前田先生
PRP療法は非常に効果があり、海外ではトップアスリートも多く採用している治療法です。しかしその一方、PRPを注射するタイミングと、注射をする場所が非常に重要で、その見極めが治療の成否を握っているといっても過言ではありません。日本ではまだ、この治療法を行っている医療機関はそれほど多くありませんが、今後、間違いなく整形外科の分野で主流となる治療法です。当院では、変形性膝関節症のほか、いわゆる四十肩や五十肩、テニス肘、ゴルフ肘でお悩みの患者さんが多く来院しています。そうした症状でお困りの方は、ぜひ、ご相談ください。