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「花粉症」の人は年々増えている? 花粉症の治療法について医師が解説

 更新日:2024/02/21
花粉症の人 増えている?

年々、花粉症の罹患者が増えていることはご存じですか? 花粉症対策として市販薬を使用している方も多い中、クリニックではどのように治療しているのでしょうか。「代官山パークサイドクリニック」の岡宮先生に解説していただきました。

岡宮 裕

監修医師
岡宮 裕(代官山パークサイドクリニック)

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杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院腎臓・内分泌・代謝内科入局。その後、横浜市立市民病院、静岡赤十字病院、練馬総合病院などに勤務。2009年、「代官山パークサイドクリニック」を開院。「体に負担の少ない、一人ひとりに最適な治療」をモットーに、症状やニーズにじっくりと耳を傾けながら診療をおこなっている。

編集部編集部

まず、あらためて花粉症について教えてください。

岡宮 裕医師岡宮先生

花粉症はアレルギー疾患の1つです。スギやヒノキなどの植物の花粉が、鼻やのど、目などの粘膜や皮膚に接触することにより引き起こされる様々な症状のことを総称して「花粉症」と言います。正確な数値ではないものの、厚生労働省が発表している資料によると、スギ花粉症の有病率は全国で20%を超えるとされています。(※)

※厚生労働省「花粉症の疫学と治療そしてセルフケア」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/ookubo.html

編集部編集部

5人に1人が花粉症なのですね。

岡宮 裕医師岡宮先生

そうなります。とくに最近では、花粉症発症年齢の低年齢化が顕著になっています。つまり、年代が若ければ若くなるほど、花粉症患者の数が増加しているということです。

編集部編集部

現在、花粉症にはどのような治療がおこなわれているのですか?

岡宮 裕医師岡宮先生

医療機関によって治療法は異なります。当院では漢方薬と抗アレルギー薬を組み合わせながら、その人に合わせた治療をおこなっています。

編集部編集部

抗アレルギー薬とはなんでしょうか?

岡宮 裕医師岡宮先生

抗アレルギー薬の代表的なものに、「抗ヒスタミン薬」というものがあります。くしゃみや鼻水など、アレルギーの症状はヒスタミンというアレルギーの原因物質が引き金となって起こります。抗アレルギー薬はこのヒスタミンの作用を抑える薬で、症状の改善を目指します。

編集部編集部

抗アレルギー薬は市販されていますよね。

岡宮 裕医師岡宮先生

たしかに市販されている薬もありますが、医療機関で処方する薬と同じものでも成分量が少ないことがあります。また、抗アレルギー薬とひとくちに言っても様々な種類があり、自分の体に合う薬を見つけるのは困難だと思います。とくに、薬によっては強い眠気を招くものもあり、仕事や運転の妨げになることもあります。

編集部編集部

なるほど。医師に相談して処方してもらった方がよさそうですね。

岡宮 裕医師岡宮先生

そうですね。花粉症の薬は2~3カ月間、飲み続けるものですから、自分のライフスタイルや症状に合ったものを選ぶことが大事です。そのため、市販されている薬を選ぶのではなく、医師に処方してもらうことが大切になります。

この記事の監修医師

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