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胃・大腸の検査を受けるタイミングは「好発年齢の少し前」である理由【医師解説】

 更新日:2024/02/02

「胃カメラや大腸カメラを受けたことがない」「受けるべきタイミングが分からない」という方は多いと思いますが、受診のタイミングは目安として「40歳」だそうです。その理由について、「鎌倉逗子胃腸肛門内視鏡クリニック」の道躰先生にお聞きしました。

道躰 幸二朗

監修医師
道躰 幸二朗(鎌倉逗子胃腸肛門内視鏡クリニック)

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東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大橋病院などで内視鏡・肛門診療を中心に臨床経験を積む。2021年、神奈川県鎌倉市に「鎌倉逗子胃腸肛門内視鏡クリニック」を開院。幅広い診療科目で地域医療に尽くしている。日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医。日本臨床肛門病学会会員。

編集部編集部

胃や大腸の検査を「受けるタイミング」って、なかなか自分では決められません。

道躰先生道躰先生

ベストタイミングや受け時には色々な意見があると思うのですが、まずは「年齢」という切り口から考えていくのがいいと思います。自覚症状のない人がはじめて大腸カメラを受けるとしたら、「40歳」が統計上の目安となります。

編集部編集部

大腸がんなどの好発年齢が40歳だからですか?

道躰先生道躰先生

いいえ、それはもう少し後です。ただ、がんはなってからだと遅いので「好発年齢の少し前」を推奨タイミングにしています。とくに大腸がんは、大腸にできたポリープが長年をかけて育ち、やがて悪性化していくと考えられています。ですから、ポリープの段階で見つけて切除することが、大腸がん予防に直結するのです。

編集部編集部

だとすると、胃がんと分けて考える必要がありそうです。

道躰先生道躰先生

そうですね。胃カメラのベストタイミングは、「ピロリ菌が疑われたらすぐ」ですね。胃がんの原因のほとんどは、ピロリ菌感染によるものということが判明しています。加えて、除菌しても胃がんのリスクが残ることもわかっているのです。ピロリ菌の有無そのものが問われるので、健康診断のメニューなどで「ピロリ菌検査」を積極的に受けてください。

この記事の監修医師

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