マスクによる肌荒れやニキビの治療法はご存じですか? 薬やセルフケアの方法も医師が解説!
マスクの着用によってできたニキビがなかなか治らない……」と感じたことはありませんか? 今回は、マスクによる肌トラブルの治療法やセルフケアについて「森本内科・循環器科」の森本先生に解説していただきました。
監修医師:
森本 典行(森本内科・循環器科)
編集部
マスクによるニキビが治らないのですが、どのように治療すれば良いでしょうか?
森本先生
マスクをすることで、肌が乾燥しやすい状態になっているため、まずは保湿をしっかりすることが必要です。マスクを外すと一気に内側の水分が蒸発し、そのときに肌の水分も奪ってしまうので、これまで以上に入念に保湿をすることを心がけましょう。
編集部
保湿をしっかり行ったら、どのように治療すれば良いでしょうか?
森本先生
「跡を残さず、ニキビをきれいに治療する」ためには、皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚科では、一人ひとりに適した内服薬やサプリメントを処方してくれると思います。
編集部
内服薬やサプリメントを使用することで、体の中からきれいにすることが必要なのですね。
森本先生
特に、ビタミンEやビタミンAはニキビ治療に効果が高く、ビタミンEには「血流を改善する」「角質をソフトにする」、ビタミンAには「肌のターンオーバーを早める」「皮脂の分泌を抑制する」などの働きがあります。こうした成分を含む内服薬もありますから、専門医に相談すると良いと思います。
編集部
セルフケアでニキビを治すのは難しいのでしょうか?
森本先生
どうしても、ニキビ治療は長い期間がかかりがちです。そのため「短期的視野でニキビを治す」というだけでなく、「ニキビができない状態を長く持続させる」という意識も大切です。そのためには、気になる症状があれば早めに皮膚科の受診をおすすめします。そして、必要に応じて抗生物質や毛穴のつまりを改善する塗り薬などを使用しながら、ニキビとうまく付き合っていく方法を探すと良いのではないでしょうか。
編集部
最後に、ニキビができたときはどのように向き合えばいいですか?
森本先生
ニキビ治療にはどうしても時間がかかります。一旦よくなっても、再発してしまうことも多いので、治療を継続することが必要です。現在、ニキビ治療には皮膚科、美容皮膚科、エステ、サプリメントなどさまざまな手段がありますが、その中から自分のライフスタイルになじみ、「これだったら無理なく継続できそうだな」と思えるものを見つけることが大切です。また、若い女性の場合、ホルモンバランスの乱れが原因でニキビができていることも多いので、生理不順などを伴う場合は婦人科で相談することをおすすめします。